「nori」さんのページ

総レビュー数: 108レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年03月10日

[ネタバレあり]

トーナメント編が秀逸!
バキの戦いよりも脇役同士の戦いのほうがおもしろい。
最後の最後までどっちが勝つかまったくわからない。
世界チャンピオンとただの1ヤンキーとの戦いすらまったく
勝敗が予想できないのだから信じられない。
伏線をはりまくって主要キャラになるであろうと思われていた
人物をかみくずのように負けさせてしまう展開はもはや予測不可能!

そしてこの漫画のもうひとつの大きな魅力は範馬勇次郎の圧倒的な格闘能力。
一人で一国の軍事力ほどの格闘能力、指一本で世界チャンピオンを赤子扱いなどの設定は、ギャグすれすれ!
このすれすれのとこでのバランスをうまくとって範馬勇次郎の魅力を存分に引き出している。

格闘技好きでなくとも十分に楽しめる漫画。
とはいえバキによれば男に生まれた者の99.999%は世界最強を目指すのだから格闘技好きの要素は男には皆あるはずだ!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-03-30 05:06:43] [修正:2005-03-30 05:06:43] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

研修医である斉藤が現在の日本医療の現実と自分の理想の
ギャップに苦しみながら成長していく(してないかも;´Д`)話
編ごとの締め方が非常にうまい。
編の最後に見開き1ページまるごと使ってるんだけど
いつもそこで一気に感動させられる。

その中でも一番光ってるのがベビーER編。
障害児の父となった父親の苦悩と心の変化がリアルに書かれていて感情移入できる。
「会ったら…お別れを言わなきゃいけないじゃないか…」
この父親の台詞に子供を誰よりも愛しているのに、子供の命を認めようとしない葛藤が現れている。
ここのシーンを読んだ後しばらく切ない余韻が残った。
そしてこの編の締めも何回か出てきていた「夕日」を上手くつかって見事に締めている。

難点を言えば主人公に感情移入しにくい。
斉藤は理想を絶対に曲げようとせず、あまりにも不器用。
自分の理想を他人にも押しつけようとして正義のつもりがエゴになっている。
主人公が日本の医療の問題点を強調するためと物語の進行役をするためだけに存在している気がする。

それでも各編独自のキャラクターとドラマが素晴らしいので十分魅力的な漫画になっている。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-03-30 05:04:23] [修正:2005-03-30 05:04:23] [このレビューのURL]

7点 ONE PIECE

[ネタバレあり]

まさに少年漫画の王道的な漫画!
夢、希望、仲間といった少年漫画必須の要素がふんだんに盛り込まれているが
ストーリーの展開は強引さを感じさせないので素直に感動できる。

そして圧倒的な世界観。少年漫画でここまで世界、雰囲気を作り上げてる漫画はほとんどないかも。
小学生の頃から構想を練っていたというのも信じられる。
おそらく作者の頭の中には完全にワンピースの世界が存在しているんだろう。

各編どれもプロットがしっかりしていて、いきあたりばったりでなくかなり計算されたストーリー展開になっている。
特にエネル編は細部に伏線がはりめぐされていて
さらにそのどれもうまく生かされており完成度は少年誌クラスを超えている。
サルベージや巨大な陰などの最初で出してきた伏線をあそこまで上手く生かせる力量はさすが。
最後のエネルが月を目指していく場面を見てワンピースの評価が自分の中でさらにあがった!

全体的なストーリーでも各所に想像力をくすぐる伏線がもりこまれている。
おそらくまだまだ壮大な話となるのでこれからにも十分期待できる。
心配はジャンプ編集者がストーリーに干渉しすぎないかということ。

最近、ジャンプの看板漫画となったことでドラゴンボールとよく比較されるが
単純に作品の完成度という点から比べるとワンピースのほうが圧倒的に高い。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-03-30 01:37:28] [修正:2005-03-30 01:37:28] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

寄生獣以後、佳作はあれど傑作ななかったこの作者。
だがこの作品は始まり方からして物語の壮大さを感じさせる。
作者の得意な歴史漫画であり、アイデアをかなり昔から暖めていたということからも期待できる。

物語はまだプロローグの途中という感じではあるがそれでも十分に楽しめる。
2巻のスキタイ人のトラクスが町中の市民をつぎつぎとあざやかに斬り殺していく場面は圧巻!
寄生獣の頃より絵の見せ方が確実に上手くなってる。

得点は7点としていくが、物語が進むにつれて点数はあがっていくだろう。
アレクサンダー大王も登場していなく、まだまだ物語は序盤という感じでこれからこの作者が
この壮大な物語をどう書ききるか今から楽しみでならない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-03-30 01:09:42] [修正:2005-03-30 01:09:42] [このレビューのURL]

普通マンガ喫茶で読むと結構おもしろいマンガでも
家でよんでる時よりつまらなく感じたり、だるくなってくるもんなんだけど
このピアノの森は読みきるまで1ページめくるごとに楽しめた。
ピアノを弾いてるシーンが臨場感があり、本当に音楽がきこえてきそうなほどうまくかかれている。
特に森の中の月明かりのなかで弾いているシーンは頭に焼き付いて未だに離れない。
音が存在しない漫画というメディアでここまんで音楽を表現できていることは驚き。

ストーリーのほうもカイと雨宮のまったく違った環境で育った天才がこれからどういう風に成長していくのか
音楽界に才能をみせつけていくのか楽しみ。
出てくる人みんな暖かい人達ばかりで読んだあとにさわやかな感動を与えてくれる漫画。

の後、8・9巻を読んだけどやや失速ぎみかもしれない(それでも十分面白いが)。
ピアノの森だけあってやはり森の中のピアノがなくなったところの7巻あたりで完結させといたほうがよかったかも?
モーニングで2005年春から連載が再開するらしいので再び加速することを期待。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-03-29 23:39:57] [修正:2005-03-29 23:39:57] [このレビューのURL]

7点 MONSTER

相変わらず表情の書き方が丁寧で感情を表せてる。
モンスターはひとつひとつのエピソードを追っていくとどれも
すごく温かみがあって読んでるだけで和やかな気分になれるものが多い。
特に刑務所にいる息子に会いに行く親子とのエピソードや
グリマーがらみのエピソードなんかは素直に感動できる。
ただ全体的な構成を見るとややまとめきれなかったかなという感じはする。
浦沢直樹は壮大を話を描くより、マスターキートンのような短編完結ものがむいてるんじゃないかなぁ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-03-28 10:38:22] [修正:2005-03-28 10:38:22] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

楳図かずおによるSFホラー大作!
大和小学校の教師・生徒たちがなんらかの原因に一面の荒野へと飛ばされる。
そして教師も生徒も、どんどん死んでいきやがて生存者はわずかになっていく。
だがここで注意したいのは死ぬ原因が「未来の荒野にきてしまった」という環境の変化が原因ではなく
心理的な変化による人間同士の争いがそのほとんどの原因なのだ。
そこがこの漫画の本当に怖いところだ。
子供達は殺し、強奪、裏切り、戦争、宗教といった極限状況での様々な恐怖を経験していくが
これは人類が今までに経験してきた困難でもある。
楳図かずおはこの漫画で「追い込まれた人間の心理」を書ききっている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-03-25 23:42:44] [修正:2005-03-25 23:42:44] [このレビューのURL]

7点 レベルE

3巻と短いながら内容はかなり濃いものになってる。
1巻前後の編にわかれているんだけど、そのどれもが完成度が驚くほど高い。
幽々白書やハンターハンターなんかとはけっこう毛色の違った作品になってるが
こっちのほうが本領発揮といった感じがする。
作者の想像力の豊かさと発想力には素直に尊敬させられる。
なんだかんだいわれてるけど富樫の才能はやっぱり頭一つぬけてる感じがする。
富樫ファンでこの漫画を読んでないひとが居たら今すぐ読むべき。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-03-20 01:48:43] [修正:2005-03-20 01:48:43] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

赤い彗星のシャーがアニメの倍はかっこよくなってる!このシャーを見るだけでも価値あり。アニメの細かいところや、なかったところも補完しているのでガンダム好きは是非読んでおいたほうがいい。ただこれを全く予備知識ないひとがよんだら(っていうかその状態で読むひといるのかな??)どんな印象をもつか気になるんでそんな人いたらどんな感じか意見聞いてみたいな。 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-03-18 01:11:02] [修正:2005-03-18 01:11:02] [このレビューのURL]

魅力的でかつ個性的なキャラクターを次々に登場させるのはさすが富樫という感じ。おおまかには明るいストーリーなんだけどそのところどころにとんでもなくダークな話を挿入してくるので、めりはりがついてる。ジャンプ特有の力のインフレについてはやはりHUNTER×HUNTERでもすでに起こってしまってるっぽい。こうなっちゃったからにはこの状態でいかにバランスを保っていくかがポイント。念能力って概念は上手く書けば安易な力のインフレに頼らなくても話をすすめれたような感じだけに残念。しかしストーリーとキャラクターが魅力的なので十分に楽しめる。さぼりすぎって問題点があるが月刊連載なんだと思いこんでカバー。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-03-17 23:42:03] [修正:2005-03-17 23:42:03] [このレビューのURL]