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6点 ぼくのわたしの勇者学
面白い時は大爆笑します。
とにかくギャグがツボに入った時の破壊力は凄く、銀魂とタメ張れるレベルだと思います。
つまらない時は「ふーん」で終わりますけど。
あと絵は上手くないですが読んでいるうちに「これはこれでいいな」と思うようになってきます。
ただギャグ漫画なので、合う人と合わない人が当然います。
興味を持った方は漫画喫茶あたりで読んでみることを推奨します。立ち読みするとツボに入った時笑い過ぎて白い目で見られますよ。私みたいに。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-23 11:20:16] [修正:2010-07-23 11:20:16] [このレビューのURL]
10点 ダイヤのA
個人的に一番好きな漫画。
本当に魅力的なキャラが多い。
一言で言ってしまえば王道スポーツ漫画。
ただ、引き込まれる要素がたくさんあり、また出てくるキャラはとりわけ超人的な能力を持つわけでもなく、純粋に「野球漫画を読みたい!」という方にオススメの作品だと思います。
野球好きの方はぜひ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-22 08:52:05] [修正:2010-07-23 10:05:15] [このレビューのURL]
9点 風の谷のナウシカ
※ヘビケラの胴体並みに長いです。
「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし 失われし大地との絆をむすび、ついに人びとを青き清浄の地に導かん」
アニメ映画史上の最高傑作のひとつとされる国民的作品『風の谷のナウシカ』。本作は宮崎駿本人によるその原作漫画である。アニメ公開より2年早い82年にアニメージュ誌上で連載開始されたが、宮崎駿がアニメ作家としての名声を高め本業が多忙になる中たびたびの休載を挟み、アニメ公開から10年後の94年にようやくの完結をみたが、物語当初は共通していた本作の主要なテーマ「自然と人間の調和」を巡る描写は、劇場版とこの原作版では既にここでも多く語られているように相当に異なった様相を呈するに至った。
劇場版ではナウシカは人々が長年到来を切望してきた神話的な救世主のように描かれており、物語の結末は冒頭掲げた予言が現実のものとなるという、美しく感動的で、しかし安易な予定調和ともとれるものだった。一方こちらの漫画原作版は、結末において“青き衣の予言”はある程度の整合性を持って表現こそされたが、ナウシカがもたらしたものは、約束された調和の未来ではなく、清浄と汚濁がないまぜとなったような果てしない混沌の未来であった。
では両者が決定的に道を違えた分岐点はいつだろうかと考えると、おそらくナウシカが神聖皇帝ナムリスとの戦いの際に着用していた「青き衣」を破かれ、下着姿(しかもヘソ出し!)という色々な意味で衝撃的な姿をさらし、直後覚醒した巨神兵の”母親”になった瞬間ではないかと思う。
時期的には丁度91年の中ごろの事だった。当時掲載誌アニメージュのアニメキャラ人気投票では、映画公開数年を経てもなおナウシカは1位の牙城を堅守し続けていたが、前年放送され大人気を博した庵野秀明監督(劇場版で巨神兵の作画を担当)の『不思議の海のナディア』のヘソ出しヒロイン「ナディア」にその人気が猛追されていたため、読者のパロディイラスト投稿コーナーでは「ナディアには負けられない!」とナウシカが困惑しながらヘソ出し姿に挑むイラストなんてものもあった。だが、ことはそんな単純なファンサービスだけの話ではなかったのである。いや、ファンサービスも無論あっただろうが、監督的に。
ナウシカの着衣は、その世界において生態系の頂点に君臨するあらぶる自然の象徴でもある巨虫「王蟲」の体液で青く染まっていた。この青き衣こそが予言にも謳われた人と自然を結ぶ救世主、ナウシカのいたわりと友愛の象徴だったのだが、それが引き裂かれた時点で、我々はもう劇場版と同じような結末は望むべくもないことに気づくべきだったのかも知れぬ。その年の暮れ、かつて宮崎駿が大いに関心を寄せていたマルクス主義の正統を自認した巨大国家、ソビエト連邦は崩壊した。
ナウシカは覚醒した旧文明の遺した生体兵器である巨神兵に対して母のように振る舞い、この忌まわしい巨人の母にすらなった。巨神兵は劇場版で描かれたような単なる兵器ではなく、旧文明が行き詰まりの果てに作り出した人格を持つ人造神であった事が発覚するが、“毒の光”を撒き散らすこの腐りかけた巨人をお供にナウシカが破壊神の如く大暴れするクライマックスからは、もはや多くの観客を魅了した女神のようなナウシカ像からは遠く離れたものとなり、それとは別種の凄みが貌をのぞかせ始めていた。
「愚かな奴だ たった一人で 世界を守ろうというのか ナウシカ…」
「腐った土鬼の地も土民共もみんなくれてやる 全部しょってはいずりまわって世界を救ってみせろ!!」
ナウシカは決して完全な英雄ではない。若さゆえの甘さもあれば激情に駆られて暴走もする。しかしそれでもこの少女の持つ圧倒的な凄みは否定のしようがない。それは彼女が肉体的な強さや美しさは無論の事、小さな体でこの歪みきった世界の不良債権を一手に引き受けようとしてみせた事による部分が大きいのではないか。
物語終盤、この世界の営みの真実を知ったナウシカは、苦悩し、自らの罪深さにおののきながらも安易な救済を拒否し、救いをエサに生命のコントロールを目論む傲慢な旧文明(≒破産管財人)と決別、巨神兵でもって破壊するという快挙(暴挙?)を成し遂げる。いわば世界の行く末を彼女がほぼ独断で裁定してしまった形である。
「一介の少年少女の内面世界の有り様に委ねられる世界全体の行末」という構図は、ナウシカ以降、庵野秀明監督によるもう一つの巨神兵譚『新世紀エヴァンゲリオン』などから顕著になったセカイ系的作品群にも通底する意匠だが、改めて見てみると両者は似ているようでやはり違う。ナウシカの選択した結末は、決して一時の感情や自我の在り方のみから導かれたものではなく、ほとんどの人間の知りえぬ世界の深淵を前に血反吐を吐きながら浮かび上がらせたギリギリなのだった。
つまりは「世界に対する無限責任」をナウシカは背負ったのである。神がかり的な宗教運動家や革命思想家、もしくは真性の狂人、そういうケッタイな人種にしか背負いえない大業をナウシカは背負ってみせたのだ。「破壊と慈悲の混沌」と称されたその覚悟の凄まじさは、ちょっと形容のしようが無い。
エピローグの記述を見る限りでは人類はその後もしぶとく歴史を重ねたようだが、ナウシカのその後を巡る二つの年代記の記述の違いは、それぞれが彼女の「人性」と「神性」をあらわしているように見える。あくまでも穢れた人間としての矜持と生き様、それをゆるぎなく遂行する神のごとき強さ、完結までに10年超を要した時代の流れの中で作者の思想の変転そのままに混沌の度合いを深め、破綻しかけたこの作品を根性でひきずりあげたのもまたナウシカだったのだ。
「ナウシカ それはわたしとあなただけの秘密です」
以上のように圧倒された結末だったが、駆け足で消化不良な感は拭えず、ラストで明かされる「青き衣」の秘密を巡る部分がどうしても小骨のように引っかかるため、ここはあえて9点に留める。他にも世界観設定や細部のデザイン、戦闘シーンの拘りやキャラの魅力、食事シーンの扱いなどなど語り残した事は多いが、ひとまずここで締める事とする。 おわり
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-20 01:14:20] [修正:2010-07-21 23:15:42] [このレビューのURL]
5点 ムシブギョー
表紙の線と色遣いに「おっ」と目がとまりました。
帯に藤田先生の文字があったので、作者をみたら藤田先生のアシだったジョニーじゃないですか。
そんなわけでとりあえず購入してみました。
主人公のガチンコでまっすぐで熱血な性格とかはもうなんていうか今時だと珍しいって思えるほど。でもちょっと鬱陶しいと感じてしまったり。
江戸の街になんで巨大な蟲が発生しているのか、とかあの巨大さに対して蟲奉行所の人数少なすぎやしないか、とか疑問点というかツッコミ所は多く、今後そこらへんを納得いく説明をしてほしいです。
蟲の凝った描き込みと、ヒロインの可愛さと、作者のこだわりを感じる様なくどいサービスシーンは良いんじゃないかと思いますよ。少年誌ですから。
こういういかにも「少年漫画」みたいなのが肌に合わなくなってきたなぁと、自分の年齢を感じた作品でした。
※7/20
得点だけ変更。6→5
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-04-21 22:17:32] [修正:2010-07-20 23:25:36] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
まさに名作だと思います。
ただグロい描写に初めは若干嫌悪感がありました。
しかしながら、これはグロいの苦手な人も読むべき作品です。
ストーリー自体はけっこう読みやすく、のめりこみやすいと思います。
そして、メッセージ性がはっきりしています。
読めばわかりますが、寄生獣というのは単にパラサイトを意味しているわけではないのですね。
広川の死に際の言葉にはとても考えさせられます。
そして、最後の方は意外と感動します。
ミギーが泣かせてくれますね。
万人に読んでもらいたい作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-20 22:51:47] [修正:2010-07-20 22:51:47] [このレビューのURL]
9点 寄生獣
燦然と輝く名作。
全10巻のなかに閉じ込められた膨大なエネルギーはトラウマのように読者の心にいつまでも住みつきます。
漫画に大切な初歩的な要素から複雑な要素まで、全てが完ぺきに表現されかみ合っています。
誰でも一度は必ず読むべきです。あまりこういうものを読まない読者も、この作品だけはぜひ。序盤のグロ絵に負けて諦めたら損をします。
誉めるしかできないので、ここらでやめておきます。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-20 00:38:27] [修正:2010-07-20 01:27:30] [このレビューのURL]
1点 最終兵器彼女
1点という厳しい評価ですが、ストーリーは本当に胸を打つものがあり、もし現代に戦争が起こったら・・・・すごく考えさせられました。
主人公や、その主人公を好きだった幼馴染の死に際など、胸が締め付けられます。物語は斬新で、新しいし、高橋先生しか描けない世界だと思います。
ではなぜ1点なのか。
ストーリーは先述のとおり素晴らしいのですが
ハッキリ言ってヒロインの女の子が気持ち悪いです。
こんな女、いません。
高橋先生の理想の女性像、つまり・・・すぐ頬を赤らめて上目づかいで照れながらナヨナヨ近づいたり離れたり
すみません文字にしても伝わりません、実際読んでみてください。
あまりにも現実味がなく、恋愛ゲームの女の子のような・・・着せ替え人形のような・・・
とにかくそういった子を可愛いと感じてる、という作者の嗜好が、あまりにもダイレクトに伝わって物凄い気持ち悪いです。「どう?この子かわいいでしょ?」みたいな。
先述した幼馴染の女の子はギリギリそこが抑えられていて、まだ現実的な体温がありましたので、死ぬ際は素直に悲しむことができました。
しかしヒロインは、まあとにかく気持ち悪いです。兵器になってから不気味とかそんなじゃなく、1話から、です。
ヒロインがもっと現実的な女の子なら紛れもなく名作として位置づけられていたでしょう。でもヒロインひとりで完全な嫌悪感を抱いてしまいましたので、私はもう無理です。
6点5点でも良かったのですが、「できることなら読みたくなかった漫画」という欄はこの点数らしいので1点とさせていただきます。
ヒロインが可愛いと思えるひとには名作になると思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-20 01:21:43] [修正:2010-07-20 01:23:15] [このレビューのURL]
6点 鉄腕ガール
序盤は特に名作といってよいでしょう。野球という題材がうまく物語に絡めていますし、何より問答無用で読ませるエネルギーがあります。
しかし作者は野球自体にはおそらくそれほど興味がないのでしょうか。試合自体にリアリティがありません。
なので野球漫画とは言わないほうが良いかもしれません。野球という題材で、それにかかわる人間を深く描くという感じです。
当面のライバルと思ってた敵がすぐに脇役になり下がってしまうのも惜しいです。
しかし主人公は個性の塊で本当に魅力があります。ぜひご一読を。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-20 00:18:38] [修正:2010-07-20 00:18:38] [このレビューのURL]
6点 はじめの一歩
ボクシングマンガの頂点に君臨する作品。
こないだ久しぶりに初期を読み出したら止まらなくなってしまいました。
本当にパワーのある作品だと思います。
ただ、最近はマンネリ化し始めてしまってる気が…。
どうやって終わるつもりなのか、そこだけが気になります。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-19 21:05:23] [修正:2010-07-19 21:05:23] [このレビューのURL]
8点 げんしけん
とても面白いと思います。たまに理解しがたいオタクの心理描写が出てきて困惑する時がありますが、それでも妙にリアリティがあるのは作者の力量か経験でしょうか。
漫画世界とコミケとのからませ方も非常に目のつけどころがよく、作者はオタクの心理をコントロールできる立場にいます。それはかなり凄いことだと思います。
連載終了後も、いまだ新感覚の漫画として読むことができます。名作!!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-19 13:57:01] [修正:2010-07-19 13:57:01] [このレビューのURL]