「」さんのページ
10点 めぞん一刻
管理人さんがかわいすぎる
萌えの大安売りとなった昨今のキャラクターたちを差し置いて、ダントツのかわいさです
五代の周りの住人や、他のキャラクターも個性が強くて良いキャラばかりですが、とにかく僕が言いたいことは
管理人さんがかわいすぎる
これだけです
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-10 16:07:48] [修正:2010-07-10 16:07:48] [このレビューのURL]
8点 咎狩 白
いろいろな意味で、今もっとも人に薦めたい漫画。
2000年から1年半程の間サンデーで連載していた、あの知る人ぞ知る秀作「トガリ」が約10年を経て奇跡の復活です。
本作の背景となるストーリーは前作のあらすじやレビューを見ていただければわかるかと思いますが、主人公である統兵衛は現世で108日の間に108の罪を狩らなければなりません。
そして大胆にも、「咎狩 白」は「107日が過ぎ107個の罪を集めた」シチュエーションからスタートすることにより、あえて退路を断ち、無駄な引き延ばしを出来ないようにしてしまいました。
そのため、1話目から完全にクライマックスとなっており、物凄い勢いと密度で話が進んでいきます。
また、夏目先生は本作ではあえて先の展開を決めず、読者の生の声を聴きながら流動的に執筆しているらしいので、ベテランらしい手堅くスマートな展開ではなく、良い意味で荒く物語が進行します。
そのスタンスは「トガリ」の作風に物凄くマッチしていて、非常に面白いと思いました。
このスタンスで最後まで描かれるのであれば、本作は誰もが(作者すらも)予想できない名作になり得るかもしれません。
本作が名作か凡作か、あるいは駄作となるかの鍵はある意味私たち読者が握っているとも言えるでしょう。
とりあえず、機会があれば是非読んでみてください。
最初の数ページの強烈なインパクトで、当時の読者はもちろん、初見の方でも一気に引き込まれることでしょう。
また、夏目先生の漫画家としてのブランクが長かったせいか始めのうちは作画やテンポに若干のぎこちなさを感じましたが、話数を重なるごとに覚醒している感があるので、毎月どんどん面白くなっていくことも期待できます。
10年前と同じ轍を踏まず、今度こそは最後まで描ききられるように、少しでも多くの読者に本作を支持して頂きたいと願います。
まだ1巻しか出ていないのに高得点にするのは尚早かもしれませんが、期待と応援と宣伝の意味も込めて、8点です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-05-28 16:56:54] [修正:2010-07-09 11:24:06] [このレビューのURL]
6点 友達100人できるかな
「ラブロマ」のとよだ先生の新作です。
36歳の小学校教師が妻の出産の直後に唐突に現れた宇宙人によって過去の世界に拉致される。
彼等は地球を侵略に来た宇宙人。けれど、彼等には独自のルールがあり、「愛」を持っている生命体を侵略することは叶わない。
そこで、人類が愛を持った生命体であることを主人公が過去の世界、この場合は主人公が小学校3年生の時代で示さねばならない。
「友達100人を作ること」
リミットは小学校卒業まで。
それが直行、ほんのちょっと前までは妻の出産に立ち会っていた36歳の小学校教師が行わねばならないことだった。
謎の宇宙人でナビゲーターの「道明寺さくら」(桜餅から命名)を従えて、過去の世界で友人作りに勤しむ直行。
元の世界では生真面目で融通の利かなかった彼も、過去の小学生の世界では戸惑うことの連続。
「子供の社会」では大人の世界では当たり前のことすら決して当然ではないのです。
そこには彼等だけの独自のルールがあり、理屈だけ正しくても心を通わせた相互理解は有り得ない。
大人になってからは多くのクラスメートたちとは疎遠になり、そして二度とは会えない相手も多々いる。
大人になってからはそれが当然と受け止められることさえも、夢にも思わなかったあの頃。
「人類滅亡回避ミッション」という大風呂敷を
友達作りという日常風景に潜り込ませる作者の手管。
喩え100人分の物語が紡がれなかったとしてもだ!(笑)、見逃すわけにはいくめーよ!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-08 21:33:31] [修正:2010-07-08 21:33:31] [このレビューのURL]
8点 LIAR GAME
善人・神崎直の元に届いた1億円と「ライアーゲーム」というイベントへの招待状。
30日後に預かった1億円をそのままの形で返却する。それだけがルール。但し、対戦相手がおり、相手も自分と同額を持つ。
つまり、欲にかられた対戦相手が金を奪いに来ることが考えられ、その場合奪われた側は奪われた金額がそのまま「負債」となり、
奪った側にはそれが「賞金」として支払われることになる。
途中離脱不可能なこのゲームは人間の欲望を映し出す鏡のようなもの。
一度は対戦相手に金を奪われた直は、刑務所から出所した天才詐欺師・秋山深一とコンビを組むことで奪還しようと考える。
果たしてこの「ライアーゲーム」を主催する者の意図とは何なのか・・・・・・?
ギャンブル系の漫画に一応は属していますが、福本先生の「カイジ」のような人間心理を突いた駆け引きがメインです。
しかも基本的には「男」しか出てこない前者に対して、こちらは男女が同じ土俵上で戦うなど比較的洗練されたというか、
スタイリッシュな印象。
どこまでも正直かつお人好しな直と、世の裏表を知りぬいた切れ者の秋山とのコンビが海千山千の兵たちを撃破していく爽快感こそが作品のキモ。
参加者は皆、いずれも借金のある人間という共通点が見える。(よって返済のためにゲーム参加せざろう得ない)。
しかし、直には元々の借金はなし・・・・・・。
では直が選ばれた理由は???
単なる偶然と片付けるよりも、選出にも裏があったと読んだほうが面白そうな作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-08 21:30:29] [修正:2010-07-08 21:30:29] [このレビューのURL]
10点 ヨコハマ買い出し紀行
これは強烈に良い作品だと思う。
主人公の【アルファさん】はロボットで、岬の上でカフェを営んでいる。本作品は水没しつつある未来の日本が舞台。お客にコーヒー出したり、横浜まで豆を買いにいったり、旅をしたり、友達と遊んだり、泳いだり、楽器を弾いたりと、アルファさんの日常生活がメイン。近未来ということでSFファンの僕がワクワクする設定もたくさん出てくる。
作中ではおよそ10年の時が流れる。時間の経過と共に日本はどんどん水没し、アルファさんを取り巻く環境も変わる。登場人物達には成長する者もいれば老いる者もいる。
でも、アルファさんはロボットであるがゆえに変化がないんです。
巻数を重ねるごとにジワジワとその物悲しさを読者が感じとっていく。周りの人が大好きなのに同じ時間を生きていないような錯覚。変化と不変の対比がとても切ない。そういう心情を、表情と間と演出で見事に表現している。でも決して不幸な終わり方をしないのに僕は非常に救われたし、この物語の【ほのぼのとした日常の幸せ】、『Life is beautiful』の精神を強く感じることが出来た。
こういう綺麗な漫画はなかなかお目にかかれるものではない。
かなりオススメ。
是非、御一読を。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-08 00:58:47] [修正:2010-07-08 01:01:15] [このレビューのURL]
9点 BASARA
(2010年7月、読了につき全改変)
名シーン・名台詞がこれでもかと詰まった作品であるから、感動シーンも当然多い。
四道・錵山の最期、朱里と更紗の対面、大仏内で朱里が更紗の手を引くシーン、晒される太郎、そして揚羽…
幾多とある感動場面の中でも、自分は朱里と柊の決闘のシーンでグッときた。
初めから引きこまれっ放しだったが、中盤少し敵が間抜けすぎかなぁと失速しかけていた時、この22巻の対決場面で猛烈に感動。些細なことはもうどうでも良くなった。
最強の暗殺者・柊との一瞬の斬り合い。
たった一太刀で決着がついたこの場面の、何が自分を熱くさせたのか?
スターウォーズという映画がある。
ご存じ、フォースやライトセイバーを利用した、男なら熱くならずにはいられないバトルが魅力の映画だ。個人的には、ネタが銀河鉄道999のパクリだという論に同調しているので、大好きとは言い難いのだが、それでも壮大なストーリーや世界観、そして何よりボス級の敵とのアクションシーンは心躍る。
ライトセイバーで何度も何度も斬り結び、長い時間たっぷりと手に汗握る決闘が繰り広げられる。そう、長い間…
少年漫画の多くもそうで、ラスボスともなれば1回や2回でバトルは終わらない。本当に長いこと激戦を繰り広げる。
それに対してどうだろう、最強の敵・柊とは、たったの一太刀で勝負がつく。バトルが主体ではないとは言え、例えばナウシカだって土鬼皇帝との対決で何度か切り結んでいる。それに比べてこちらはただの一瞬、はたしてスターウォーズ以上の魅力はあるのだろうか?
山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」という映画がある。
そのクライマックスシーンで、武士の二人が斬り合う場面がある。
斬り合うと言っても、何度も刀を交えるわけではない。お互い、張りつめた空気の中、間だけを測って動きあう。
そう何度も無意味に刀を振ったりしない。それが命取りになると知っているから。
派手な斬り合いのシーンなんて一つもない。一度でも切られれば致命傷になる。家の中をひたすら動き回り、相手と自分の間合いを測り合い、一瞬の隙を狙う。剣道の有段者の闘いが、動いた一瞬で決着がつくように、一度刀が振りかざされればどちらかが死ぬことを知っている。
その緊張感たるや、見ているこちらにとっても凄まじい。
北野武監督の「座頭市」で、終盤の用心棒とたけしの居合抜きでの決闘のシーン。
目の見えないたけしが構えたのを見て、凄腕の用心棒がより早く抜ける構えをとる。
そこで勝利を確信した用心棒は、思わず笑みを漏らしてしまい…結果、素早く構えを取り直し斬りかかったたけしに敗れる。
ここにも、構えから始まる一太刀の中に、命をかけたやり取りがある。熱い。この一瞬の刹那の中に、互いの想いが、人生が、輝いて消える。そんな様が、何よりも熱い。
西洋の騎士は盾と剣を持つ。盾は相手の攻撃を防ぐためにあり、更には鎧も着る。勝負が一瞬で、一撃で決するより、何度も討ち合う中で決着が付くのだろう。
しかし、日本の武士は、侍は防具一切なくただ刀だけを持つ。
彼らの闘いには、最初から2撃目などないのだ。
一瞬で決まる勝負。
そこにはなんの派手さも、何度も混じり合う剣が奏でる音もない。
沈黙の空気。そして内に秘められた静かで熱い闘志があるのみ。
自分はこんな戦いが好きだ。
スターウォーズのような派手さよりも、少年漫画のような長い長い決闘よりも、この一瞬で輝いて消えゆく戦いが好きだ。何よりも手に汗握り、何よりも熱くさせてくれる。
朱里は鎧を纏っていたからどんな戦いになるか心配だったが、田村由美先生が選んだラストバトルは、ジパング伝説の名にふさわしい、一撃決着の斬り合いだった。一太刀の中の、ほんのわずかな動きも漏らさず描かれていた。
心が燃えるようだった。
その斬り合いにも、その一瞬に込められた朱里の、柊の、今帰仁の想いにも、感動した。浅葱の叫びも心に染みわたり、目頭が熱くなるのを止められなかった…
この漫画は、少年漫画を超えたスケールで描かれた少女漫画として認識されている。別に宇宙どころか外国とも少ししか関わらないけれど、日本全国端から端まで一つ一つに地域にまで及んで描かれた作品はこの漫画以外に私は知らない。だから確かに、少年漫画以上のスケールを持っているのは確かだろう。
しかし、自分にとっては、少年漫画を越えた部分はスケールだけではない。
この熱さ、戦い、想い!
志半ばで散る者、生きて苦しみもがく者、その全てを包み込んでの大団円!
いつまでも色褪せない名作、ここにあり!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-05-25 01:46:51] [修正:2010-07-07 02:15:57] [このレビューのURL]
5点 レベルE
つまらなくはないけど、自分はそこまで楽しめなかったです。
1つ1つの話が短くて、これから面白くなるのかなと思ったこところで次の話に移ってしまう、みたいな感じでした。
なんとなく読み進めて、気付いたら終わってしまうって感じでした。
が、所々でのめりこんでいける部分はありました。
あと、キャラは結構いい感じで全体的に好きでした。
決してつまらないとは思いませんが、そこまで評価される程ではないと感じました。
まぁ3巻なので手軽に読めるし、読んで損はないと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-07 01:29:41] [修正:2010-07-07 01:29:41] [このレビューのURL]
4点 おおきく振りかぶって
「野球好きなら楽しめる」という噂を耳にして、それならばと読んでみましたが…。
リアルなようでリアリティのない作品、というのが一番の印象。自分が元高校球児なので言えますが、この作品に出てくるような爽やかでピュアな高校球児は現実にはそうそういないと思います。奴らはもっとずる賢かったり、ドロドロしてたり、もしくは何も考えてないアホだったりします。
あと、ところどころ経験者からすれば「ん?」と思うような描写があったのも残念。たとえばサードランナーがファウルライン上にリードをとってたりとか。普通はフェアゾーン内で打球にあたらないようにファウルゾーン側にリードを取ります。リアル志向なだけにかえってこういう細かいところのミスが目立ってしまっています。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-07 01:09:42] [修正:2010-07-07 01:09:42] [このレビューのURL]
7点 交響詩篇エウレカセブン
通読した感想です。
自分はアニメも見たので、アニメ版と漫画版の登場人物の比較からレビューしてみようと思います。
・レントン少年 ― 散々罪のない兵隊さんを殺してから自分の罪を自覚して取り乱すなど、大層間抜けだったアニメ版より3割増しで賢くなってます。こっちの方がイイですね。
・エウレカ ― より人間らしくなってます。こっちの方がイイです。
・ホランド ― アニメ版では凄惨を極めたレントン少年へのDVもおさまり、しっかり月光号のリーダーやってます。5割増しでカッコいい。
・アネモネ ― ひどい目に遭ってます。もうちょっと報われても良かったのに・・・。この辺の展開はアニメ版のほうが好きです。
・ドミニク ― アニメから一番変わったキャラ。原型ないです。すごくカッコいい青年に変わってます。ただ、キャラとしてどちらが魅力的かというと、少しコミカルな感じのアニメ版ですかねぇ。まぁ、レントン少年との絡みを考えるとクールな漫画版のほうがお互いのキャラが引き立って良かったのかもしれません。
・サーストン氏 ― 大活躍。いい味出してます。
・ダイアン ― 完全に空気。こんなんなら出さなくても良かったんじゃなかろうか。
ストーリーも小難しい単語が頻出してぼやけてしまったアニメ版よりも分かりやすいです。
絵は非常に綺麗ですが、戦闘シーンの描写はあっさりした印象です。バリバリのロボットモノを期待すると拍子抜けかもしれません。表紙にロボットが一切描かれていないことからも分かるように、人間メインの作品です。
全体的によくできた作品だと思います。全6巻という絶妙な長さも好感が持てます。
他の方も書かれている通り、含みを持たせたラストになってます。自分としてはほろ苦いほうの解釈が好きです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-23 05:50:28] [修正:2010-07-06 23:34:03] [このレビューのURL]
10点 愛と誠
ものすごく面白いです。
「君のためなら死ねる」
この言葉に、ストーカー的な怖さではなく、一途な熱い恋心を感じさせる作品です。
「ストーカー」や「草食系男子」などという言葉が市民権を得た今の時代では絶対に書くことのできない、熱い熱い感情が作品の中で渦巻いています。
安易な離婚の多いこの時代、一人の相手と一生を添い遂げるためには、この作品に出てくるような一途な気持が必要なのだと感じました。
そうであるからこそ、「愛と誠」を作品として再評価するきざしが見られないことは残念でなりません。
ツッコミどころも満載ですが、それを楽しみつつ、作品のもつパワーに圧倒されていくことは間違いないのです。
ぜひ読んで、熱くなってください。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-04-07 22:53:33] [修正:2010-07-04 07:59:33] [このレビューのURL]