「Mサトゥー」さんのページ

9巻まで読んだ感想です。

出張先の東南アジアで運び屋に誘拐され、そのまま運び屋のメンバーになった日本人サラリーマンが”悪徳の街”に生きる悪党達と様々に関わっていく漫画。

派手な銃撃戦、個性的なキャラクター、重くて苦いストーリー。
これらが高い画力で描かれた力作です。台詞もアメリカの映画みたいでカッコイイ。

点数が低いのは、個人的に暗い話が好きではないという嗜好の問題もあります。
しかし、それを除いても、突き抜けた面白さがない作品という印象が拭えません。
よく”B級映画”と評される本作ですが、”B級”ってもっと単純に1つの気持ち良さを追求した作品のことなのではないでしょうか?
B級を名乗るにはアクションの爽快感という気持ち良さを相殺してしまう、重いストーリーや登場人物が背負う陰などの枷が多い。A級を称するには奇抜なキャラ設定や現実離れしたアクションが邪魔になる・・・細部ごとの水準が高いだけに残念です。

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[投稿:2009-11-02 04:39:49] [修正:2009-11-02 22:57:34]