「団背広」さんのページ

個人的に最もフェイバリットな松本大洋作品。
この細やかで鋭いテイストは、たまに放送しているNHK教育のドラマに似ている。

小学生のころ、サンタクロースを信じていなくても妖怪や幽霊を信じていた人は多いと思う。
でも、成長するにつれみんな妖怪や幽霊すら信じなくなる。もしくはそんなものをあまり気にしなくなる。
そうして誰もが純粋な子供であることをやめ、人間の日常を生きていく。

ちょうどその時期、子供の心が移り変わる転換期を、松本大洋がお得意のセンス・オブ・ワンダーを全開にして描いた漫画。
昔目に見えない「何か」を信じていた人に、是非読んでもらいたい作品だ。

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[投稿:2005-05-18 22:24:35] [修正:2005-05-18 22:24:35]