「ほげ」さんのページ
- ユーザ情報
- S.5X年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://
- アクセス数
- 35305
- 自己紹介
-
好きな漫画:ドラゴンボール、ブッダ、アドルフに告ぐ、火の鳥、ブラックジャック、僕の小規模な失敗、僕の小規模な生活,つげ義春全作品、めぞん一刻、ホムンクルス、ピンポン,天才バカボン,ナニワ金融道,カバチタレ!,AKIRA,魔太郎が来る!
最近気になる漫画:プルートウ、殺し屋1、七色いんこ、風の谷のナウシカ、三つ目がとおる,童夢,極悪がんぼ
好きな漫画家:手塚治虫,藤子不二雄A,藤子・F・不二雄,つげ義春,黒田硫黄
気になる漫画家:福満しげゆき,赤塚不二夫,東風孝広,大友克洋
基本的に好きな漫画は全て10点をあげちゃってますので、点数を見ても読みたいなと思われる漫画は少ないかもしれません。この漫画はここが良いと思ったから高得点、悪いから低得点であるというような点の決め方はしません。
手塚治虫やつげ義春,黒田硫黄なんかが好きで,『ナニワ金融道』とか『カバチタレ!』なんかも好きとくれば,筆っぽい絵というかきたねえというか,スタイリッシュな絵は好きじゃないみたいですね。
『ホムンクルス』の山本英夫は上手いですが,彼の漫画は汚いから許せちゃう。大友も上手い訳ですが,劇画劇画した絵ですし,やっぱりグロですからOK。『クロサギ』もヒロイン風の女の子の設定さえなければ・・・と思います。反面,現代漫画の最高水準という感じの小学館の浦沢直樹なんかは,受けつけませんね。『MONSTER』なんかは,ストーリーの導き方はまあまあだけれど,長すぎるし,残酷じゃなさすぎて飽きてくる。
大して面白いと思いませんでしたが,『刑務所の中』の絵は嫌いじゃないですね。まあ,ここまで言えばだいたい僕の漫画の好みが分かってくるかと思います。少女漫画なんかは全然受け付けませんよ。

8点 伝染るんです。
吉田戦車との出会いは,ゲームオタクである僕にとっては,『はまり道』だった(知らない人は知らない漫画).そこで僕が読もうとしたのは,『はまり道』の漫画としての面白さというよりも,自分の知らないゲームをプレイして,咀嚼した漫画家の感性だった.だが,年齢があがるにつれ,『はまり道』の面白さに目覚めた僕は,遂に吉田の代表作『伝染るんです。』を手に取ることになる.
「不条理漫画」と一概に呼ばれることが多い本作だが,さっぱり僕にはこの呼称の意味がつかめない.「不条理」だろうか.不条理なものを笑うには芸術作品への高い親和性と知識を持っていないと読めないのだが,小学生の僕にさえ『伝染るんです。』の面白さは理解できた.
「四コマ漫画」といえば起承転結があるのだが,本作にはそれがない.それだけで僕には笑えたし,多くの読者もそうなのではないかと思われる.中には完結したモノもあるのだが,「えっこれで終わり?」という終わり方をしているモノが殆どだ.しかしその終わり方の唐突さが,今までにはないおかしさを読者に教えてくれたのではないかと思われる.それが不条理だというマスコミがいるのだが,終わりのない終わり方をしているモノを,不条理だと誤って換言したようにしか思えない.
吉田の描く「顔」は,非常に面白い.線で描けるような適当な絵だが,それがコマに出てくるだけで笑ってしまう.女の子は意外とかわいいのが,そのギャップになって笑える.そういう意味では,笑われるキャラは,不条理なのかもしれないが,ギャグ漫画とはえてしてそういうものなので,やはり同意できない.「顔」で笑わせることのできる漫画家は,吉田戦車と古谷実だけだと思う.古谷は『稲中』で有名だが,今でもヤング誌を見ていると,古谷の「顔」を真似している三流漫画を見る.エピゴーネンも続きすぎると鼻につくのだが,オリジナルはやっぱり凄い.吉田も,彼自身が現在では,エピゴーネンになってしまって残念だが,オリジナルの『伝染るんです。』は良い.
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-03-27 22:44:15] [修正:2006-03-27 22:44:15]