「鈴森一」さんのページ

司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」に匹敵するくらいのスケールを持った長編歴史漫画だと思います。

全巻を通して読むと、特に後半は、主人公が命を狙われ、そして乗り越えるという展開が何度も続き、読んでいてやや食傷気味にはなりました。
連載の都合上、毎回のように山場を作らなくちゃいけなかったんだな…と想像してしまいます。

しかし、歴史の大きな動き、登場人物たちの行動の選択、そしてその結果などが気になり、続きを読むのが楽しみで仕方がなくなります。

また、わき役にも魅力的な人物が多いです。
焦点がぼけている…というレビューもありましたが、私にとっては、主人公だけでなく、それぞれのわき役たちがどのように考え、生きていくのか、というところも物語の大きな見どころでした。

「坂の上の雲」みたいにNHKのスペシャルドラマで見てみたいと思いました。
一言でいうと、傑作です。

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[投稿:2012-06-25 18:51:56] [修正:2012-06-25 18:51:56]