「鈴森一」さんのページ

総レビュー数: 84レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月07日

前半は非常に面白いのですが、後半急速に失速します。
法玄というキャラが死ぬところで終わっていれば、名作だったのに…と残念に思います。
それでも、前作を知っている人は、読んで損はない内容です。
法玄編までは非常にすばらしく、前作を凌駕しています。

なお、ページあたりの情報量が少ないので、1巻15分程度で読めますよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-11 19:13:51] [修正:2010-07-22 18:53:34] [このレビューのURL]

SF的なおもしろさが満載です。
見事に完結した世界で、主人公たちとともにその世界の謎を一緒に追求していく感覚を味わえました。
ストーリーも世界観も見事です。

私はこの作品を読んで、「生命の誕生」に対して神秘さと作為性の両方を感じました。
萩尾望都先生らしく、創作ものとして面白いだけでなく、プラスアルファなこともやっぱり感じさせてくれます。

萩尾先生の世界が好きな人なら、ぜひ読みましょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-11 19:27:23] [修正:2010-07-11 19:27:23] [このレビューのURL]

主人公のキャラは魅力的です。
つかめそうでつかめず、最期まで謎の多い人格をしています。
「主人公の人格」に対する作中の謎解きが中途半端だと思いました。

お話はよくできていると思います。
涙のシーンのコマわりも好きです。

ただ、率直な感想として、この内容に手塚先生の絵は合わないと感じました。
劇画調の絵で読みたかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-10 23:33:41] [修正:2010-07-10 23:33:41] [このレビューのURL]

3点 MW

手塚ファンの方には申し訳ありませんが、私は楽しめませんでした。
主人公に対し、共感も感情移入もできなかったのが主な原因だと思います。
でも、昔のマンガだし、発表された当時はかなり斬新だったのではないかと想像はできますが・・・・・・ただそれだけです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-08 22:38:20] [修正:2010-07-08 22:48:52] [このレビューのURL]

おもしろいです。
実にいろいろな読み方ができるマンガです。
医療ものでもあるし、SFものでもあるし、ミステリーものでもあるし、社会派ものでもあるし、ヒューマンドラマものでもあります。
設定もストーリー展開も非常によくできている娯楽ものの傑作であり、加えて読んだ後に何かを考えさせてくれる哲学的な作品でもあります。
未読の方には、一読をオススメします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-08 22:47:49] [修正:2010-07-08 22:47:49] [このレビューのURL]

7点 奇子

ムラ社会のとある地主の家族の物語です。
ドロドロを絵にかいたようなお話で、とにかく善人が出てきません。
しかし、昼ドラのような下世話な感じはなく、高尚で文学的な香りが漂っています。
漫画なのに、小説を読んでいるような気分になりました。
作品としての質は極めて高く、作者の力量を感じます。

登場人物たちがあまりに救いようがなく、読後感はよくなかったですが、人の業について考えさせられました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-05 00:01:02] [修正:2010-07-05 11:34:23] [このレビューのURL]

10点 愛と誠

ものすごく面白いです。

「君のためなら死ねる」
この言葉に、ストーカー的な怖さではなく、一途な熱い恋心を感じさせる作品です。

「ストーカー」や「草食系男子」などという言葉が市民権を得た今の時代では絶対に書くことのできない、熱い熱い感情が作品の中で渦巻いています。

安易な離婚の多いこの時代、一人の相手と一生を添い遂げるためには、この作品に出てくるような一途な気持が必要なのだと感じました。

そうであるからこそ、「愛と誠」を作品として再評価するきざしが見られないことは残念でなりません。

ツッコミどころも満載ですが、それを楽しみつつ、作品のもつパワーに圧倒されていくことは間違いないのです。

ぜひ読んで、熱くなってください。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-07 22:53:33] [修正:2010-07-04 07:59:33] [このレビューのURL]