「あおはな」さんのページ

フィクションなのに妙にリアル。
この点同じノリでも「同・級・生」や「あすなろ白書」とは全く異なる。

2巻完結でなければ正直そういうふうには感じないだろうけれど。

実際問題、こういう経験してきている人にはコレが意外とリアルだと分かってしまうのがつらいところなんですよねえ。
種田があのようになるところを除いては、意外とほんとありがちというか。

でも作者は「違う側の人間」というアンチテーゼというか矛盾というか・・・そこがすごいんですけどね。

こういう猶予期間に似たゆるい期間を体験したことがある人には、実体験に照らし合わせる形で、体験していない人にはそれなりの形で、そして登場人物の年齢にまだ達していない皆様には・・・うーん。この場合本作をフィクションとして?

ああ、そういう意味で全ての世代に読めるのか。
そして体験の数や密度などに応じて感じ方も全く異なる万華鏡のような作品。

結構すごいのかも。

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[投稿:2011-02-03 19:08:13] [修正:2011-02-03 19:11:23]