「あおはな」さんのページ

総レビュー数: 150レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年11月03日

あえて誤解を恐れずに言えば、漫画読みを語る上で本作をはずすわけにはいかない。そういって過言ではない作品。

マンガ「学」なる研究ジャンルさえも確立されつつある現状から考慮すれば、本作はもはや娯楽作品としての枠を超えてすら評価されるべきレベルに達してしまったのかも知れません。

本作を読んでいると、手塚先生はいかに敬愛されていたかを知ることができるし、またそれだけの人物であったことも然りで、目頭が熱くなる瞬間もあります。

個人的に本作品は十代の人に読んでもらいたいなあ。
理由はあえて書きませんよ。

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[投稿:2011-02-02 19:50:23] [修正:2011-02-02 19:50:23] [このレビューのURL]

本作品は万人受けのノリでモーニングで連載され始めたことを考慮する時、はっきりと破綻しているのだと思います。

主張されている哲学性(荘子のような主張)が理解できない人にとっては完全に「上から目線」的な漫画に思われるのでいつのまにか人を選ぶ作品になってしまった気がします。

でも吉岡弟の話で出てきた蟻と鳥の話は重要ですよ。このテーマ扱っている漫画家さん本当に多いです。個人的には理解されずに高みを目指していくことの感覚はきらいではないので高めに点数はつけますが、人を選ぶのかな。

同じ観点で蒼天航路、G戦場へブンズドア、ぼくらの、ピンポン、シグルイ、古谷実先生の後期作品、かなりつっこんだアタリでは、なるたるかな。

意外なところではワンピースの随所にちりばめられた哲学的発言部分や宇宙兄弟の生き方の提示に相当する絶妙な決め台詞もこの系統でしょうね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-03 17:14:26] [修正:2011-02-02 19:13:46] [このレビューのURL]

「バクマン」や島本作品等に代表される「漫画家を目指す主人公の成長と知識漫画」ということを期待して本作品をお読みになれば肩透かしを喰らうかもしれません。
もちろんそういった記述がないではありませんが、本書で述べられているのはどちらかと言えば業界的、技術的なものではなくてメンタル面の心構え的なものが多いです。(「漫画は修練するものではない。覚醒するものだ」など)
「狂気について」の記述が漫画精神論のオブラートに包んだ本作の隠れたテーマのひとつであろうことが関連しているんでしょう。(巻末の戸川純の「赤い戦車」歌詞のセレクトが松本大洋「ピンポン」の「血って鉄の味がする」とフィードバックしてしまうときがあります。)

作者の哲学的な主張がにおいすぎている本作以前の日本橋作品を読んでおられる(ある種かなりマニアな部類の)読者の皆様はこのアタリの意味がかなり理解していただけるのではないでしょうか?そういった意味で日本橋作品は松本大洋、古谷実後期作品、バガボンド(井上先生)蒼天航路(王先生)シグルイ(山口先生)の系譜に限りなく近いといえるかも知れません。

日本橋先生の作品は「交錯する人間心理の神経質なほどの描写」「スクランブル(三角関係など)における「退き」の美学=ダンディズム」(からくりサーカスの勝の恋愛論みたいな)「主役が誰だか分からなくなっても読めてしまう漫画セオリーの掟破り」などかなり際立った独特な特徴があります。本作は3巻というコンパクトさでそれらが凝縮された良作であると思います。「家族」「繋がり」についての執拗なまでのこだわり、でも必要以上にべたつかない。そしてなにか不思議な余韻が残ります。

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[投稿:2010-11-13 15:34:40] [修正:2010-11-13 15:48:46] [このレビューのURL]

良いです。エウメネスが実際どうなっていくのか史実を知っている人間としては正直この話どのようにまとめていくのだろうと興味津々ですが、そういう歴史的知識を抜きにしてもかなり面白い部類に入ります。ただ連載スピードがあまりにも遅いのでコミックが出るたびに1巻から再読しなければならないかな?もし大王親子の末路までではなくエウメネスの生涯まで本作品が描くつもりなら・・・うーん完結まで一体どれくらいの年月を要するのだろう・・・ベルセルク並みに未知数であります。

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[投稿:2010-11-03 21:33:12] [修正:2010-11-03 21:33:12] [このレビューのURL]

ついに完結しました。正直ネタとして読んでいました。特に岩本虎眼先生。彼が登場しなくなってからはネタが1つ減ってトーンダウンしてしまい実際にストーリー的にも中盤は「えっ?こいつらの話もやるの?」とはっきりと中だるみを見せているように見せて最後はところがどっこいでバッチリ終わらせてくれました。結局ラストは一見すると原作のとおりなのですが、「なぜあの女は死ななければならなかったのか?」この部分が分からないと私がこの点数をつけた意味も全く分からないことになります。1巻から5巻までを読むとその意味がよく分かります。最終巻は伏線の意味を理解していない人にとっては「ああ決着した。ああ、アイツ死んだ」で終わります。違う意味で残酷絵巻です。よく読んでないと分からないこと1.なぜあの技は空を切ったか?2つばぜり合いの意味3あの女の死の意味など

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[投稿:2010-11-03 19:06:09] [修正:2010-11-03 19:06:09] [このレビューのURL]

冨樫先生の作品では一番面白いです。途中おやっと思うところ色んな意味で多々ありますが、コミックでは「見事」に修正されていたし。念能力が盛んになってからは非常によい。ただグリードアイランド編以降の絵のアレ具合には当時ビビらされたものだが。キメラアント編のドクターブライスのジャンプ連載の絵を見たときにはこの人危ないと思ったが、はい、コレもコミック版では修正されてました。でも最近「強さのインフレ」が激しくなりすぎて話しに無理がでてきましたね。まだコミック化されてないところのネタバレになるのでこれ以上触れませんが「あのゴン」はちょっと・・・話が飛躍しすぎてるような。

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[投稿:2010-11-03 18:00:44] [修正:2010-11-03 18:00:44] [このレビューのURL]

個人的には好きです。リアルタイムで読んでいたときには話を広げすぎて大丈夫かいな?と思いながらよんでいたのを今でも覚えていますが、完結して改めて読み直してみると広げた伏線を全て回収しきっているので異常な長さも許容範囲にしようかなと思えてしまいます。サーカス編が正直読むのがシンドクなるときがあります。カラクリ編と異なりラストバトルの描写の前置き的な関係のみのためにあるサブストーリー化してしまっている気がしてしまうときがありますので。しろがねと加藤のラストのあり方をどのように感じるか、ギイへの感情移入などで面白さや感動の度合いがかなり異なるとは思うのですが、あえてこの点数にしました。

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[投稿:2010-11-03 17:41:58] [修正:2010-11-03 17:41:58] [このレビューのURL]

9点 SLAM DUNK

序盤のギャグ的なノリも好きだったのですが、中盤以降のお話も良いですね。個人的には三井の話がジーンしてしまったのですが、なんといってもこの作品は山王戦ラスト数秒の描写でしょう。コレはすごい。ただすごい。今ではこのレベルの表現を最後ズバーと持ってくる作品はひとつではなくなりましたが、当時は間違いなくオンリーワンでした。そういう歴史的位置付けも付加しての点数とお考え下さい。

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[投稿:2010-11-03 17:05:16] [修正:2010-11-03 17:05:16] [このレビューのURL]

典型的な男の子漫画。史記を扱っていること、しかも始皇帝が主役ではないところがよいらしいです。本作の構想段階では始皇帝(政)が主役だったらしいですが、主役を史記ではほとんど重視されない李信にしたところが大成功なのでしょう。連載中なので現段階での評価とすると王騎の活躍が終局するまでのところは間違いなく王道的に面白いです。

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[投稿:2010-11-03 16:19:21] [修正:2010-11-03 16:19:21] [このレビューのURL]

9点 花男

このクオリティにして何故か松本先生の作品で知名度が低い部類にはいる本作品。めちゃくちゃ松本色。ラストシーンの描写が特に典型的でピンポン、竹光侍と似たような展開になりますが、他の作品は「余韻」を残すタイプなのに対して、本作品は「爆発的」に同じ内容を表現している感が強い。正直にいうとラストで一気にかっさらっていったという感じ。主張したいことは比較的先生の作品では分かりやすい部類に入ります。

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[投稿:2010-11-03 15:52:54] [修正:2010-11-03 15:52:54] [このレビューのURL]

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