「あおはな」さんのページ

総レビュー数: 150レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年11月03日

平成24年現在連載中の「少年漫画」でおそらく最も熱い漫画の1つと言っていいのではないでしょうか?

当初は面白いけどまあ、ありがちな漫画、というかどこか「シャカリキ」とかぶる漫画かなあという程度で本作を何気に読んでいましたが、インターハイ編に入る9巻当たりから極端に面白くなってきました。

最初は相変わらずチャンピオン的な極端なデフォルメと熱いネタ(泉田君や御堂筋君参照のこと)で進んで、いやこれだけでも十分面白さは増したのですが、この漫画が自分の中でさらに別格になったのはコミックで言えば11巻と12巻ですね。

この漫画を判断するにあたってはまずこのあたりまで読まないと評価したことには全くならないですね。逆に言えばこのアタリまで読んで全く面白さが分からないという人はもうこの漫画とは縁がないということだとおもいます。

ただ面白いか否かと別問題で向こう10年の少年漫画を語る時、間違いなくこの漫画は窓口的存在の1つになると思います。

新開くん周辺の最新のお話。
ただ少年誌的に勝った負けたではないところの記述。意外とやりますな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-03 18:17:43] [修正:2012-10-16 20:22:33] [このレビューのURL]

一言で新しい!
今後10年のマニア漫画を語る上で、間違いなくこの作品は窓口的な存在になると思います。これは本作品を面白いと感じるか否かの問題ではなくて。

ダークファンタジーの一言で本作をカテゴリー化できないことは読んでみれば分かるので触れませんが、カイマンの謎に関してココまでサスペンス性が膨らんでいくことを当初期待していなかったのでこの点数にしました。

何度も読み直さないといけないくらい巧妙に張り巡らされている伏線。この漫画の面白さは1つではないのですが何度も読み直したくなる理由のひとつなのでしょうか。ただ高い・・・それとコマ割の関係かと思いますがページの割りになんでかやけに読むのに時間がかかります。でも没頭するのでそれもありかな。個人的にはカスカベとハルのファンですね。

あとこの漫画せめて12巻まで読んで評価することを皆さんに切望しています。5巻くらいまでは正直、面白いのかどうか私自身当時よくわからないままに読んでいたくらいなので。

15巻の段階でもう分かる人にはコレまでの伏線はすべて理解できてしまう段階に入りましたが、新たな謎が乱入し「あいつら何?」って感じで気になるところがゼロではないところがまたニクイ!

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-11-03 16:32:22] [修正:2010-12-11 18:02:38] [このレビューのURL]

10点 蒼天航路

評価する人は最も評価するし逆もまた然りの日本漫画筆頭。

でも理由分からなくも無いです。
原作者がお亡くなりになったという論点はあまり実は重要ではないように思います。

この作品まずは「官渡の戦い」が前半最大の山場であり主義主張がコレでもかというくらい露骨に凝縮した部分ですが(実際にここは横山三国志では見事に省略された戦い)官渡の戦い前半部分の「心の闇」の話を「上から目線で一人よがり」と捉えるかインスパイアされるかがこの漫画の第一の分岐点でしょうね。
このアタリまで読んでみて好感触を持てないとこの漫画は合わないでしょう(この後は思想的哲学的な記述がオンパレードですから。バガボンドにおける井上先生の主張具合に唯一匹敵するくらいに)。
おそらく人によってはこの後の記述はかなり読解力が求められるように思いますし、何気でよんでいると「優性理論かよ?」と気分を害される人がかなり多いのも全く持ってうなずける。そういった意味で「読み手にも胆力を求める傲慢漫画」でもあると思います。

この漫画、特に曹植とジュンイクに着目していただきたいですね。この漫画においてはこの二人に関する記述が恐ろしく重要です。
三国志漫画としてのこの漫画の最大の特徴は「曹操と儒家の対立」の描写でありますが(この点他の三国漫画には当時存在しませんでした)この点につきジュンイクを核にした描写が泣けます。

あと意外なことにこの漫画が最も正史三国志に近いです。曹操と孔明、武人のデフォルメの影響で(こいつらに関してはかなり・・・)一見もっともフィクションっぽいのですがじつは最も史実を正確に記述し、魏、呉、蜀を結構平等に記述した漫画。

だから実際は1巻巻頭の主張「善玉と思われた奴は本当に善玉だろうか云々・・・」という原作者が存命していた時の提言に作品全体を通して実は忠実です。あと余談ですが、画力も抜群です(特に8巻当たりからは際立って)。呂布がドレッドなのは当時やられました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-06 17:58:43] [修正:2010-12-11 17:50:18] [このレビューのURL]