「佐々木裕健」さんのページ

『天』で勝ちパターンを発見し、『カイジ』でメジャー系にのし上がったが、その後しばらく停滞、そして『最強伝説黒沢』で更なる飛躍を成し遂げた、と私は解釈している。

そもそも、『天』のヒットの前は主に人情ものばかり書いていた福本にとって、本当に描きたかったのは「弱者」であったのだろう。だから「強者が勝つ」物語以上に描きたかったのは「弱者が非情な現実をいかにして生きるか」であったのだろうと思われる。

その思いを達成したこの作品によって、シリアスだけではなく、ギャグ、コメディーまでも福本節にのせることに成功した。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-06-12 19:37:08] [修正:2007-06-12 19:37:08]

月別のレビュー表示