うしおととらのレビュー
8点 souldriverさん
少年漫画の王道中の王道と言える展開に対して、妖怪という決して王道とは言えない敵との対決を扱っていることの不均衡さがこの作品独特の味を出している。
収集がつかないんじゃないかと思うほど広げられた大風呂敷を完璧にまとめてみせた作者の構成は実にお見事。全ての話や人物が綺麗につながっており、読み終えた後に爽快感を覚える。
終盤の大胆な急展開の連続には驚いた。
とらの徹底的に単純明快なキャラクター像はこれぞ少年漫画! 文句なしにカッコイイ。
脇を固める人物たちも一人一人が明確な立ち位置を与えられていて、それぞれが程よい個性を放っている。
ただ、少し中だるみしてるように思える箇所や「さすがにお腹一杯」というようなくさい場面がときどき気になった。
それは逆に言うとこの作品がお約束な展開の原点として引用されていることが多いからなのかもしれない。多分連載中にリアルタイムで読んでれば不自然には思わなかっただろう。
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[投稿:2007-06-21 05:17:36] [修正:2007-06-21 05:17:36] [このレビューのURL]
10点 佐々木裕健さん
某オタキングの言うように私も、この作品を「少年漫画の王道の限界に到達した作品」と位置づける。
元気いっぱいの男の子が絶対に曲がらない正義の心を持って、悪をやっつけていく。
この単純な絵空事を、リアルに感動できるまでギリギリに突き詰めていけばこうなるのだろう。これ以上は、「正義とは何か、悪とは何か?」という域に入ってしまい、勧善懲悪が成り立たなくなってしまい、青年漫画の域に入ってしまうからである。
私にとって、多分これを越える王道の少年漫画は二度と出てこないと感じている。
たとえば《ワンピース》は今一番勢いがあるが、それでも「戦闘が冗長」といった批判がある。《うしおととら》には戦闘も含めて冗長が一切無く、これ以上短くても長くても良くないというバランスが取れている。
また、数多くのレビュアーが指摘している通りに、最後の決戦の際に、それまでに出会った仲間たちが全員加勢する、死んでしまったものはあの世からかけつける。これを超える展開が過去にも未来にも存在するだろうか?
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-06-12 17:54:34] [修正:2007-06-12 17:54:34] [このレビューのURL]
10点 ともえさん
面白くて、わくわくして、熱くて、泣けて、読むと勇気が出て…ここまで読んだ後心動かされる漫画は他には無いかも。
未だに最終巻を読むと声をあげて泣いてしまいます。
ただ、好きな人はものすごく好きになる漫画ですが、嫌いな人は嫌いかも…表現が独特だから。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-06-01 21:03:41] [修正:2007-06-01 21:03:41] [このレビューのURL]
9点 littleさん
まさに冒険漫画の王道。
個人的には、ジャンプだったら違ったものになっていたのか
いろんな意味で気になる。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-05-29 06:37:51] [修正:2007-05-29 06:37:51] [このレビューのURL]
10点 weaselさん
「うしおととら」が格好良すぎる。
読後感がたまらない。
陳腐?知ったことか。こんなのが大好きです。
これは正直今読み返して10点を上げられるほどおもしろい漫画ではない。
しかし私が初めてこの本を読んだとき(中学生)の感想は間違いなく10点でした。
これは少年漫画としての完成度の高さを示していると思います。
そういう少年に力を与える作品なので10点です。
(二十歳過ぎてこれを初めて読んでおもしろいという人は正直危うい気がします)
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-12-14 00:24:28] [修正:2007-05-26 19:24:43] [このレビューのURL]
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