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7.5点(レビュー数:12人)

作者豊田徹也

巻数1巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:2004年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:31:58

あらすじ ほんとうはすべて知っていた。心の底流(undercurrent)が導く結末を。夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。

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undercurrentのレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全12 件

8点 punpeeさん

「undercurrent」の意味
1.下層の水流、底流
2.(表面の思想や感情と矛盾する)暗流

日常のドラマの中で、登場人物の深層心理が掘り下げられていくストーリー。
クライマックスが近付くにつれ、それぞれに抱えたものが解けていくが、解けた先は描かれていない。

ただ、そういったものが解け、気が晴れ、自分と向き合っていける未来を考えると、ハッピーエンドを想像出来る事は難しくない。

傑作だと思います。

ヴィレッジヴァンガードのサブカル的な品揃え・売り方は嫌いだが、長年に渡ってこの作品と新井英樹の「TWIM」を担ぎ続けている点は素敵です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-13 18:33:10] [修正:2016-02-13 18:33:10] [このレビューのURL]

10点 デビルチョコさん

めちゃくちゃ良かった。
ストーリー構成、心情心理の描写、コマ割、登場人物、台詞、
全てが良かった。

何と表現したらいいのか、、
物語が終盤に向かっていく展開の時、胸が締め付けられる感じがした。

ラストも見事。
ストーリーの解釈を読者に委ねるような作品の作り方がこれまた良い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-04-03 21:36:43] [修正:2015-04-03 21:55:06] [このレビューのURL]

6点 paranaさん

小説には芥川賞系の純文学小説と
直木賞系のエンターテイメント小説があるが
いうならば、この漫画は「純文学系」。

風呂屋を営む夫婦の旦那が突然失踪。
作中に挟まれる何気ない描写で
作品に全体にずっと暗い影を潜ませているのが上手い。
この作品はよく「映画のよう」と言われているが
まさしくその通りで、描写の組み立てが素晴らしい。

このマンガの主題はズバリ作中のセリフの
「人をわかるってどういうことですか?」
に尽きる。
ラストも読後に読者に何らかの印象を与えるであろう展開。

ストーリーが地味で物凄く古臭いのが欠点だが、良作と言っていいだろう。
(泣ける度1★☆☆☆☆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-03-01 14:06:07] [修正:2015-03-01 14:06:07] [このレビューのURL]

7点 ルリヲさん

人間の感情のありかたとか、うつろいであるとか、そういうものを描くのが非常にうまい。

物語の進み方は淡々としていて、そこにアクセントのようにちょっとしたコメディ的会話が差し込まれたり。決して作風は明るくないけれど。

登場人物の話すこと、またその考えに「成程」と思わされたり「うーん?」ってなったりする。
共感できるときは心にグサグサ。ピンと来ない時はモヤモヤ。
でも、本来人の考えってこういうものだなあ、と思った。
登場人物がとても人間っぽい作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-11 22:05:52] [修正:2014-11-11 22:05:52] [このレビューのURL]

7点 s-fateさん

 なんでしょうか。絵とストーリーとか分析して読むマンガではありませんね。文章であれば行間を読むという類いのものがとても充実している作品かと思います。一冊の満足度が高いマンガだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-06 19:47:54] [修正:2013-06-06 19:47:54] [このレビューのURL]

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