からくりサーカスのレビュー
8点 チーズカバオさん
藤田和日郎の漫画はどれも独創的で刺激的だが、あえて最高の作品を挙げるなら私はからくりサーカスを選ぶ。
かつて、これ程までに漫画的表現技法の限界を超えた作品を見たことが無かったから。
数多くの名シーンがある本作の中でも、特に凄まじかったのはルシールの最期の、見開きのセンターカラーである。
残念ながらコミックスではモノクロページになっているが、当時のサンデー紙面で見たあのシーンは、究極のカラーページの使い方としていまだに心に焼き付いている。
作品全体を総じて見れば無駄もあるし、正直あまり面白いとは思えない展開も少なくないが、それでもこも作品が漫画の凄みの本質を描いていたことは間違いない。
鬼才・藤田和日郎の真骨頂を存分に体感できる逸作である。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-08-13 20:47:01] [修正:2017-08-13 20:47:01] [このレビューのURL]
7点 群馬のイチローさん
2回目の読破ですが、最終章に向かっての怒涛の追い込み方は藤田和日郎先生らしさを感じました。
最後に向けて1人1人の活躍の場や退場の仕方も丁寧に織り込まれているのには、とても関心します。
最終決着に関してはモヤっとしました。また、決着後から数年後の間のシーンが少ないのが凄く残念に思えました。
しかし、2人の主人公の物語を交互に取り扱い、最終的に物語が繋がるという試みにはワクワクさせられました。
気になる点とかも2回目の読破なので感じましたが、からくりの要である歯車が1つ狂うだけで人生も狂ってしまうんだなと思いました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-11-30 03:02:34] [修正:2016-12-16 23:59:26] [このレビューのURL]
6点 punpeeさん
小学生の頃、この漫画の為だけに少年サンデーを買っていた。
単行本でいう1巻?5巻くらいのところで、それから漫画を読まない時期が続き、
社会人になった頃に、完全版で全部買い直した。
ところが、中盤の鳴海サイドの話が主流になっていくにつれ、
ステレオタイプ過ぎるキャラクターに魅力を感じれず、物語に入り込めなかった。
うしおととらも同様に、キャラクター自体に魅力を感じる事はあまり無かった(特に女性キャラ)のですが、
からくりサーカスは、特にそれが人間ではなく機械だったというのもあり、余計に感情移入出来なかったかもしれない。
展開は良くても、大人のキャラがそこでそのセリフや演出は冷める。。。っていうのが多かったです。
うしおもとことん暑苦しく、臭かったですが、まぁ子供だし熱血主人公だし…って感じで許容できました。
ストーリー自体は良いと思います。
いつも壮絶な過去を持ち出し、物語に重みと深みを乗っけてくる手法は流石です。
が、個人的に前述理由より、からくりサーカスよりうしおととら派です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-06-28 21:47:54] [修正:2016-06-28 21:47:54] [このレビューのURL]
9点 念仏さん
私の周りに、この作品を好きだと言うと、「うしおととら」の方が好きだという人が非常に多い。
ここでのレビュー評価も、うしとらの方が若干高く、レビュー数も多い。確かに面白いと思う。
しかし、私は「からくりサーカス」の方が好きだ。
長編だが、感動する場面も多く、初期から出ている敵キャラですら愛着が湧き、散り際で泣けた。
勢いと少年誌特有の読みやすさは前作だが、読み応えと深さではこの作品に軍配だと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-05-11 15:37:31] [修正:2016-05-11 15:37:31] [このレビューのURL]
10点 ヒデリウさん
人生を変えるほどではないけど最高です。
うしとらより面白いでしょ!
連載中は黒賀村でダレた気がしたけどコミックで読むとあんまり気にならないですね。
アルレッキーノとパンタローネのラストが泣ける!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-09-04 00:03:17] [修正:2014-09-04 00:03:17] [このレビューのURL]
PR