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8.51点(レビュー数:175人)

作者荒木飛呂彦

巻数24巻 (完結)

連載誌ウルトラジャンプ:2004年~ / 集英社

更新時刻 2011-01-12 13:02:31

あらすじ 1890年、アメリカで世紀の大レース「スティール・ボール・ラン」が開催された。総距離約6,000km、史上初の乗馬による北米大陸横断レース!優勝賞金5千万ドルをめざし、屈強な冒険者たちの戦いが今始まる!

備考 単行本第1巻の作者コメントにおいて、実質的には「ジョジョ」第七部であることが明かされた。また単行本第5巻以降は、カバーを外すと「ジョジョの奇妙な冒険 Part7」と表記されている。当初は週刊少年ジャンプで連載されていたが、後にウルトラジャンプに移籍した。

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スティール・ボール・ランのレビュー

点数別:
156件~ 160件を表示/全175 件

9点 白い犬さん

荒木飛呂彦はもうジョジョしか描けないと思う。いい意味で。
一応ジョジョの奇妙な冒険part7となっているがやはりパラレルワールド、一巡後の世界と設定されていて今までの血統ゆえに守るものがあり戦う敵がある1〜6部までのシリーズとは異なると思う。(そう考えると五部は七部に近いのかな?)
個人がレース内においてそれぞれの理由で戦っている。それは敵も同じ。それが今までのシリーズとは決定的に異なる部分だ。
主人公二人も敵もが自分の矛盾や過去に背負った十字架や因果を払拭するためにレースで優勝を狙い聖人の遺体を収集しスタンド(と鉄球)で戦っている。一回きりの敵キャラにもドラマがある。
連載20年もしていれば描き手側の精神もそれなりに成熟してくるもので、なかには永遠に同じパターンで描き続ける漫画家もいるが(あだち充とかね)荒木飛呂彦は間違いなく少年誌的な敵=悪という勧善懲悪から脱して主人公の戦う理由、敵の戦う理由を人間ドラマの部分を描きたかったのだと思う。そうなると週刊ペースの少年誌ではページ数的にも表現的にも無理が出てきてしまい結果月刊の青年誌のウルトラジャンプに移行してよかったのではないかと思う。
それにしても20年も描き続けると好き嫌いは別にして絵柄が変化するのだが中には明らかに絵が「劣化」する漫画家が多い中荒木飛呂彦の絵は「進化」している。
物語の評価は最終回までわからないので今のところ10点はつけない。9点にしておく。SBRのラストによって点は変化する可能性大。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-01-20 00:45:18] [修正:2008-01-20 00:45:18] [このレビューのURL]

8点 ZOTさん

[ネタバレあり]

良い点
相変わらずストーリー作りが上手いです。
各々の思惑が絡み合い、まったく先が読めません。

悪い点
スタンドの能力が前の部に出てきたものとちょっと被ってたりします。(サンドマン、ブンブーン)



個人的にアブドゥル、シュトロハイムがかませ犬なところもちょっと…もうちょい活躍して欲しかった。
あとはリンゴォがかっこよすぎる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-09-08 02:07:51] [修正:2007-09-08 02:07:51] [このレビューのURL]

10点 メカノイドさん

[ネタバレあり]

こんなに興奮したり感動できる漫画も現代では珍しくなった。特にこのジョジョシリーズは読者それぞれの考え方によって感動の違いが出てくる。ここで、あそこで感動する人はそれぞれ。

このSBRはかつてのジョジョとは全く別の物語となっているものの、ジョースターやDIO、アブドゥルなどの同じ名を持った人物が何人も登場する。ただ設定やジョジョシリーズの血統は繋がってはいない。

そのためジョジョが初めての読者でも存分に「奇妙な冒険」を味わうことができる。もちろん、かつてのジョジョファンも。テーマの【人間讃歌】もバッチリと魅せてくれる。

「男の世界」のリンゴォとの戦闘は圧倒的感動を貰った。決して好む男ではないが、憎いわけではない。自分の世界を、自分の道を突き進んだ男の中の男を見せてくれた。

単行本前半はレースが基準となっているが、半ばあたりから、かつてのジョジョを彷彿とさせるスタンドバトルが幕を開けます。漫画が好きな方はぜひ!そしてジャイロ&ジョニィと不思議な旅をしたい方はぜひ大人買いを!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-09-01 14:22:49] [修正:2007-09-01 14:22:49] [このレビューのURL]

10点 明日香さん

2巻までは、スタンドが薄くレースと言った漫画。
それ以降はやはりジョジョと言った感じです。

絵も比較的見やすく、荒木ワールドを見ることができる作品です。
(イン・ア・サイレントウェイ戦だけは見難いw)

欠点があるとすれば、スタンド名がかっこ悪かったりする。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-17 20:31:36] [修正:2007-08-17 20:31:36] [このレビューのURL]

9点 souldriverさん

今最も注目してる漫画。「特にこのシーンが!」というのはないけど、ストーリーの完成度の高さは歴代ジョジョの中でも一、二を争う出来じゃないかと思う。

第五部あたりから気になり始めた構図・コマ割りの見づらさから一歩抜け出し、かっしりとした絵柄に落ち着いた。ここぞの場面の迫力はさすがで、静動のメリハリが利いた非常にリズム感のある構成になった印象。
驚いたのはヘタレだったジョニィの変貌ぶり。単に戦闘能力・乗馬能力が向上しただけでなく、精神面での成長が確かに伝わってくる。

序盤〜中盤はセルフパロディーや単純な戦闘がメインなためマンネリも感じたが、「遺体」争奪戦が激しくなってきたあたりからの緊張感が凄い。以前よりもスタンドが直接戦闘に影響する度合いが薄くなり、より精神面の駆け引きが描かれるようになった。これを地味と感じるか、熱いと感じるか。僕は後者だ。

今はまだどういう結末が待っているのか見当もつかない。だからこそわくわくする。
物語の本当のゴールがどこにあるのか明確に示されていないのが、今までのジョジョと最も違うところかもしれない。
(08.5.20改筆)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-06-21 16:53:05] [修正:2008-05-20 15:07:59] [このレビューのURL]

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