無限の住人のレビュー
10点 //SKY//さん
『ベルセレク』『CLAYMORE』『人魚シリーズ』『無用ノ介』『火の鳥』など、
様々な要素が入っている。
絵は、独特で不安定なところがあるが、
そこが有機的で美しく思う。
飛翔感のある動き
生活感の漂う背景
新鮮な演出
仕草による 繊細な感情の描写
完璧です。
万人受けはしないかもしれないが、
人間の限界、儚さ、愚かさ、痛み、達成と同時に訪れる虚無感、
愛(母性)も悪(破壊衝動)も
全て、本能だということ
そして、
「無常」だからこそ かけがえの無いものであるということ
ありきたりな言葉だが、そんな事を教わりました。
わたしの中では、No.1の作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-11-13 00:23:50] [修正:2010-11-14 22:40:34] [このレビューのURL]
6点 kenkenさん
漫画家の内には「作品を通してこれが言いたい」と「こういうシーンが描きたい」という二つの欲求が同居していると勝手に思っているのですが、この作者はかなり後者の比重が高いように感じました。
どんなシーンかと言うとぶっちゃけ美女いじめです。
被害に合う美女が健康体(?)で生活する描写を加虐シーンの前に必ず挿入して、キャラに命を吹き込んでから存分にいたぶるというフェティシズムを感じる構成になっています。
AVでもいきなり本番シーンだと萎えますしね。
肝心のストーリーはというと
さっきまで穏健派だったリンちゃんが突如シニカルな発言をする
助っ人が役に立たない上に足手まとい、だのに常に強者扱い
主人公が大ゴマを使って覚醒しておきながら普通にボコられる等
読者の予測するカタルシスよりも、それを裏切ってインパクトを出そうとしてるせいか通して読むと結構ブレブレです。
ダリオアルジェントの映画と同じで細部を気にするよりその場の盛り上がりとズタボロ美女を楽しむべき漫画です。
虐めシーン含めて女キャラは本当に魅力的だと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-06-05 16:32:31] [修正:2010-06-05 16:32:31] [このレビューのURL]
8点 Sealさん
絵は文句無しでうまい。初期の見開きでの惨殺シーンが迫力
あって好きだったんだけど今は無いのが寂しい。
個人的には主人公が最強でないところが好き。主人公は不死身の
体や時には助っ人の力で生き延びてはいるが、主人公より強い
キャラクターは3、4人はいそうだ。
話し言葉が現代風なのはご愛嬌として、時代考証は比較的
しっかりしている。きっと作者は江戸時代マニアなんだろう。
9点付けたい作品だが最近の展開は退屈だったので8点。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-12-17 15:52:14] [修正:2007-12-17 15:52:14] [このレビューのURL]
8点 souldriverさん
それほど画力がすごい訳ではないと思う。
ただ、演出が抜群に上手い。気の利いたセリフ回しや立居振る舞い、奇妙な武器やファッション、背景の細かな描き込みに至るまで、構成要素の一つ一つが全く違和感無く統一されている。
一見デタラメな世界観に見えるが、しかしそこには完璧な「エセ江戸時代」が完成されているのだ。
もう一つ特筆すべきが、キャラクターの魅力。特に女性の描き方が素晴らしい。
ファンタジーものに必ず一人は出てくるような、問答無用に強い女性というのは出てこない。
が、戦いの場における女性の絶対的な劣位性(力の弱さや精神的なもの、全て含めて)という現実を踏まえた上で、それでも「儚くも強い」。ある意味理想的な戦う女性像を見事に描いている。
加賀編まではストーリーの組み立ても最高だった。ダルーい監禁編がようやく終わったここから、どんな結末に向かっていくのか楽しみ。注目。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-11-06 23:44:40] [修正:2007-11-06 23:44:40] [このレビューのURL]
9点 Dr.Strangeloveさん
最初は凄く面白かった。その後監禁篇が長すぎてだれた。
無限の住人ももうだめだなと思っていたら最終章に入って再び盛り上がってきた。
一度面白くなくなってからかつての勢いを取り戻す事に成功した
非常に稀有な漫画。
最近の面白さは本当に半端じゃない。この勢いでラストまでいってくれると期待。
暫定で9点。
ちなみに人間椅子の「無限の住人」というアルバムがあるが、
かなりの名盤なのでお薦め。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-04-24 23:09:49] [修正:2007-04-24 23:09:49] [このレビューのURL]
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