愛しのアイリーンのレビュー
5点 まれらさん
利己主義むき出しの人間模様を、美化することも卑下することもなく描いている。読んでいて辛くて息苦しい展開が多く、いつかは明るい展開が待っているかと思って読み進めたが、辛いままで終わってしまった。
誰一人救われないままの終わり方も陰鬱で残酷であり、むしろ悲惨さがこれで終わってくれるという安心感さえ与えるほどだった。
しかし忘れられない漫画であることは確かである。人の心を揺り動かすのが名作であるなら、やはりこの作品も名作と言えるだろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-02-03 00:58:13] [修正:2008-02-03 00:58:13] [このレビューのURL]
7点 たにやんさん
新井信者の僕でもテンションが乗らなかった設定・・・笑
おばば怖いぜ(´・ω・`)
作者の言ってた通り、
「キャラクター全員が好き勝手に生きている」作品。
そう考えたら清清しいような、
ああいうラストでもそんなに後味の悪さは無かったです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-01-29 00:23:57] [修正:2008-01-29 00:23:57] [このレビューのURL]
8点 kazuさん
このままでは一生結婚できなさそうなどド田舎の農家の息子と
その男に金で買われて結婚するフィリピーナの恋愛物語。
恋愛物語?
違うかも。訂正。
ロマンスの欠片も無い、ド田舎で繰り広げられる泥臭い人間模様を描いた話。
結婚したいからってフィリピーナを金で買う主人公、家族のために金目当てで結婚する花嫁、金のために娘を遥か遠くの国に送る母親、田舎の世間体とシガラミに縛られた挙句、娘を殺そうとすらする姑、日々痴呆が進んでいく父親、etc・・・。
出てくるキャラみんな、どいつもこいつも
最高にエゴイスティックなんだけど、どうしても憎めない。
それは、現実には到底いなさそいうなキャラクターなのに
でも、みんなどうしようもなく人間らしいからだと思う。
新井英樹は、人間をデフォルメするのが天才的に上手い。
それでいて、登場人物たちはみんな紙面からはみ出すほどの
生命力とかエネルギーで溢れてる。
最高に愛すべき最低のエゴイストたちが繰り広げる、珠玉のラブ・ストーリー。
岩男とアイリーンの間に愛は無いけれど、
物語自体は人間愛に満ちてる。はず。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-01-27 22:40:21] [修正:2010-09-23 11:48:43] [このレビューのURL]
7点 ytさん
全体的に下品でドロドロした作品だったかな。
この作者にしか描けない!って感覚がファンとして誇らしかったりします。
予想を覆しまくった展開の果てに、ああいう終わり方をさせるあたりが面白い。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-05-07 01:51:58] [修正:2007-05-07 01:51:58] [このレビューのURL]
8点 やじウマさん
最初からずっと救いようのない感じが続いていく漫画。そういうの嫌だったり、新井英樹嫌いな人にはかなりダメ。普通の人にもおススメできない。特に新井英樹作品の中でも特に性描写が多い所が。
しかし、ラストで出てきた唯一の救いにはたまらなく幸せな気分になる。
作者も言ってたけどアイリーンと「あの子」には本当に幸せになってほしい。・・・漫画だけど。
それにしてもこれや宮本から君へを読んでるとザ・ワールド・イズ・マインは結構分かり易いもんだったんだな、と思う(笑)
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-01-20 20:06:08] [修正:2007-01-20 20:06:08] [このレビューのURL]
PR