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8点(レビュー数:289人)

作者岩明均

巻数10巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:1988年~ / 講談社

更新時刻 2012-08-21 12:43:08

あらすじ ある日、空から多数の正体不明の生物が飛来してきた。それは、人間に寄生して脳を... 続きを表示>>

備考 モーニングオープン増刊に不定期連載されていたが移籍した。

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寄生獣のレビュー

点数別:
116件~ 120件を表示/全289 件

9点 kamekameさん

散々語られてきた作品に新たなレビューもなんのなので、
オッサンの感傷文を一筆お目汚しに。

この作品との出会いは単行本の5巻が発売になった15年ほど前。
当時住んでいた東京は千歳船橋駅近くの書店に平積みされていて、
今思えばそれほど強烈な表紙でもないのに、
魅入られるように手に取りそのままハマってしまった。

少年ジャンプではスラムダンクが佳境に入った頃、
ネットもない時代で漫画の評判は口コミが頼りだったが、
新刊が発売になると大学のゼミの長机に
専門書と共に違和感なく複数置かれていた光景を覚えている。
あっという間に浸透してカルトな人気になっていった。
バブルがはじけ、阪神の震災、オウム関連の事件が起き
転げ落ちるように暗くなっていく世相に
ほの暗い作風が合っていたのかもしれない。

その後も事あるごとに読み返してきたが、いまだに色あせない。
私なんかに言われるまでもなく、語りづかれる名作になるだろう。
満点にしなかった(気持ち的には9.5点をつけたかった)のは、
作者の現行作品「ヒストリエ」に期待しているため。
大作になるのが必至のテーマなので、早く進んでくれることを切に願ってます。
「アッララララ−−−−−−−−−イ!!」(違っ)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-08-17 11:23:40] [修正:2010-08-17 11:23:40] [このレビューのURL]

10点 ノゲイラさん

まさに名作だと思います。

ただグロい描写に初めは若干嫌悪感がありました。
しかしながら、これはグロいの苦手な人も読むべき作品です。

ストーリー自体はけっこう読みやすく、のめりこみやすいと思います。
そして、メッセージ性がはっきりしています。
読めばわかりますが、寄生獣というのは単にパラサイトを意味しているわけではないのですね。
広川の死に際の言葉にはとても考えさせられます。

そして、最後の方は意外と感動します。
ミギーが泣かせてくれますね。

万人に読んでもらいたい作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-20 22:51:47] [修正:2010-07-20 22:51:47] [このレビューのURL]

9点 numaruさん

燦然と輝く名作。

全10巻のなかに閉じ込められた膨大なエネルギーはトラウマのように読者の心にいつまでも住みつきます。

漫画に大切な初歩的な要素から複雑な要素まで、全てが完ぺきに表現されかみ合っています。

誰でも一度は必ず読むべきです。あまりこういうものを読まない読者も、この作品だけはぜひ。序盤のグロ絵に負けて諦めたら損をします。

誉めるしかできないので、ここらでやめておきます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-20 00:38:27] [修正:2010-07-20 01:27:30] [このレビューのURL]

10点 notatallさん

まさに不朽の名作。

根底にある壮大なテーマを読者それぞれに考えさせるあたりは、結論を押し付けてこないだけに、またそれにも拘らず、奥深い。

そしてこの点を抜きにしても、寄生生物たちとのバトルや心理描写で魅せる。
しかしスプラッタ耐性のない人が読んではいけない。

それからどこぞのホラー映画のぱくりぽい部分があることには目をつぶってあげよう(笑)。
必読中の必読。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-18 21:45:26] [修正:2010-07-18 21:45:26] [このレビューのURL]

9点 臼井健士さん

突如、地球外(?)から飛来した謎の生命体。彼らは人間に寄生し、宿主の身体を乗っ取って同族のみ、つまり人間を喰らった。寄生生物に右手を喰われた新一は「ミギー」と名付けた寄生生物と共に他の寄生生物との戦いを余儀なくされる。

人間と人間以外の生命の共存、種の存続などをテーマにし、後発の漫画にも絶大な影響を与えたと思われる問題作だ。
自分の身体の一部と会話して、1人なのに「2人で1人」のコンビが成り立っているという設定がユニーク。
描写は「容赦ない残虐な場面」が日常生活中にありながら、いきなり場面転換して挿入されてくる。
ついさっきまで何事も無かったように普通に生活を営んでいた、ごく普通の人たちが突如として「有り得ないような」死に方をする・・・・・。
この漫画内においては、「日常の中にこそ恐怖が潜んでいる」のだ。

でも・・・・待てよ・・・これって「表面的には平和な日本」に生活する我々にも言えることではないか?
そして我々の平和な日常も突如として破られる。多発する地震などの災害・見知らぬ人間から言われも無い理由で受ける暴力・気付かないうちに身体を蝕む数々の病・・・・。
寄生獣に喰われることほど非日常的ではないにしろ、多かれ少なかれ我々の日常の中にも「生命を脅かす恐怖」は潜んでいるのだ。
そしてそれらの恐怖は、知能を持ち学習することで理性すら身に付けていく・・・・・可能性のある寄生生物よりも「話し合いの余地が無い」という点では遙かに恐ろしい存在かもしれない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-27 11:09:56] [修正:2010-06-27 11:09:56] [このレビューのURL]

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