バガボンドのレビュー
8点 souldriverさん
セリフや動きの多いものだけが良い作品ではないと思う。
ここ最近の展開には「静」の中にある深い精神世界、動かないことによる動きや駆け引きが意識的に描かれており、非常に惹き付けられるものがある。
おそらく小次郎をあえて聾唖にしたのも、こういった世界が描きたかったからだと考えている。
絵は言うまでも無くハイクオリティ。これまでの漫画の手法にこだわらない自由な表現方法によって人物たちが生き生きと描き出されており、物語に一層の緊張感を持たせている。
また「強さ」という一元的な観点でしか物事を見ることができていない、という点は同意できるが、逆にその一点をこれほどストイックに深く掘り下げて描いている作品は近年あまり見ない。
それが「単純だ」と捉えられてしまうのは今の時流なのかもしれないが、ぜひこのスタイルは貫き通して欲しい。
パラパラと読んでしまえばそれで終わりだが、注意深く読んでいると見るべき点はいくつも浮かび上がってくる。
噛めば噛むほど味が出る、ではないが、ちゃんと噛まないと本当の味が分からない。
07.09.10追記:
26巻を読んでかなりガッカリ。詳しい内容はネタバレなので省略するけど、せっかく心理描写の良さがじわじわと出てきたと思ってたのに、あの無茶な戦いはちょっと…。1点マイナス。
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[投稿:2007-06-21 20:21:35] [修正:2007-09-10 15:25:55] [このレビューのURL]
9点 wowwow66さん
初期の少年誌の癖が抜けきらないころは死合ではなく試合を描いていたのでいまひとつ緊張感が無かったが、死をきちんと描写するようになってからはグッと引き締まり面白くなった。
小次郎も意図のあっての設定だと信じている。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-06-20 02:05:24] [修正:2007-06-20 02:05:24] [このレビューのURL]
6点 DEIMOSさん
数ヶ月ぶりに新刊を読む度に思う。
・異常に読みやすい。
・大衆に迎合するわけでもなく、反社会メッセージを乗せるわけでもなく、淡々と非現実の「生き様」を描くことは並大抵のことではない。
すげえなぁ。
でも、それほど好きになれないんですよね。
冷めてるところがあるから。
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[投稿:2007-03-31 02:23:33] [修正:2007-03-31 02:23:33] [このレビューのURL]
7点 ひろっさんさん
吉川英二の原作が好きだったので、今のペースで良くと最終回まで何十年かかるんだろ?とか思ってます。
作者のやりたい事は分からなくもないですが、佐々木小次郎が聾唖者なのはいらない設定だったような気もしますね。
最近少し物語進行のリズムが悪い気がします。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-02-28 16:40:41] [修正:2007-02-28 16:40:41] [このレビューのURL]
7点 ヨノナカさん
バガボンドの内容と直接関係はありませんが、この作品の点数がちょっと低すぎる感じがします。
もしこれが名も知られていない雑誌に載っていたらみんなこぞって10点をつけていたでしょう。
私もそうですが、いい作品が有名であればあるほど評価を低く、逆に無名であればあるほど評価を高くしたくなるのが人情というもの。学校の通信簿を絶対評価に!!ではないですが、できるだけその作品の純粋な評価を付けるよう努めたいものです。
で、バガボンドですが、決してつまらない漫画ではありません。
誰しもがしっている宮本武蔵の話のなのだけれども、ストーリーは興味惹かれるし、キャラクターは十二分に魅力的だし、演出は小学生から大人まで楽しめる素晴らしいものです。エンターテイメントとしては1級の漫画ではないでしょうか。
残念なことを一つ挙げると、作品のテーゼが「強さ」であるためにただ単に「強さ」を求めるだけの話に終始してしまい少々話に膨らみが欠ける点でしょうか。もう一つキラリと輝くものがあれば超一級の作品になるでしょう。
と、客観的な面から書いてみましたけど、良い点と悪い点をただ挙げたレビューというのは面白みに欠けますね(苦笑)
レビュー書くのって難しいなぁ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-02-13 20:21:23] [修正:2007-02-13 20:21:23] [このレビューのURL]
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