ヴィンランド・サガのレビュー
7点 greenawayさん
着眼点も良いし物語を作る、史実を独自の視点で炙り出すということに対しての姿勢がいい。残酷なシーンを何事もないように描く姿勢がクール。
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[投稿:2014-05-05 22:35:24] [修正:2017-10-31 02:52:25] [このレビューのURL]
8点 punpeeさん
プラネテス同様、この作者は良い意味で読み手を裏切りませんね。
卓越した個性を感じる作者ではないですが、
本当に丁寧なストーリー進行、構成、そして間やセリフ、構図といった演出力が秀逸。
作品に対する真面目さ、真摯さがひしひしと伝わってきます。
何よりも特筆すべきは、
「愛」とは何か、
「死」とは何か、
「何故生きるのか」といった問題提起に対し、一つ一つ解答を提示している。
それもブレの無いプロセスと、秀逸な文章力と演出力を持ってして高い説得力を感じさせる。
少しだけ中弛みを感じなくもない奴隷編に関しては、若干の無駄があったのかどうか、
これから行きつく先次第にはなるが、現在連載中の漫画の中では、トップクラスだと思います。
良質で良心的な良作。
これからの展開や結末次第では、名作と語られる作品にもなり得ると思います。
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[投稿:2016-12-05 20:58:45] [修正:2016-12-05 20:58:45] [このレビューのURL]
8点 ゆーやさん
「正しく愛を体現できる者はどこにいるのだ」
「そこにいますよ。ホラ。彼は死んでどんな生者よりも美しくなった。愛そのものといっていい。
彼はもはや、憎むことも殺すことも奪う事もしません。素晴らしいと思いませんか?
彼はこのままここに打ち捨てられ、その肉を獣や虫に惜しみなく与えるでしょう。
風にはさらされるまま、雨には打たれるまま、それで一言半句の文句も言いません。
死は人間を完成させるのです。」
「・・・愛の本質が・・・死だというのか」
「はい」
「・・・ならば我が子を・・・夫婦が互いを、ラグナルが私を大切に想う気持ちは、一体何だ?」
「差別です。王にへつらい、奴隷に鞭打つことと大してかわりません」
「わかってきた・・・まるで、霧が晴れていくようだ・・・
この雪が・・・愛なのだな」
「・・・そうです」
「あの空が
あの太陽が
吹きゆく風が
木々が
山々が・・・
・・・なのに・・・
なんということだ・・・
世界が・・・
神の御技がこんなにも美しいというのに・・・
人間の心には愛がないのか」
この一連の経緯、表情、構図、間、
全てが完璧だった。
漫画でここまで分かりやすく語れるのだと感動しました。
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[投稿:2015-06-03 19:30:00] [修正:2015-06-03 19:30:00] [このレビューのURL]
9点 テムさん
ハデさはないが、とても真っ当な海賊漫画。
血生臭いヴァイキングの世界で、険しき理想の道を突き進もうとする
主人公トルフィンとこの作品の志がとても気高い。
奴隷編なんて地味の極みのような展開で、普通に描いていたら
退屈すること間違いなしだろうけど、ぶれずに、退屈させずに、
描き切ることが凄い。
なにもかも必要なシーンだったと読者は結果をもって知る。
ゆったりと、期待を裏切られることなく、楽しむことが出来る漫画。
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[投稿:2014-03-09 12:22:08] [修正:2015-03-27 17:16:27] [このレビューのURL]
9点 デビルチョコさん
ヴァイキングの漫画。
この題材だけでもツボだった。
心理描写も丁寧だし、格闘シーンは迫力がある。
ストーリー構成も見事。
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[投稿:2015-02-15 15:35:37] [修正:2015-03-15 11:56:59] [このレビューのURL]
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