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7.47点(レビュー数:53人)

作者幸村誠

巻数22巻 (連載中)

連載誌月刊アフタヌーン:2005年~ / 講談社

更新時刻 2012-08-21 12:45:54

あらすじ 時は11世紀。幼くして戦場を生きる場所に選んだ少年トルフィンは父の仇であるアシェラッド率いる一味に身を投じるも、幻の大陸「ヴィンランド」を目指す。海の戦士・ヴァイキングの物語。

備考 2005年4月より「週刊少年マガジン」(講談社)で連載が始まったが、2005年10月に週刊連載自体が無謀だったということで同誌での連載を終了。同年12月より「月刊アフタヌーン」(講談社)にて連載を再開し、現在に至る。 なお単行本は「マガジン版」の1・2巻が出されたあと、「アフタヌーン版」に装いを改めて1巻から再版されている。

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ヴィンランド・サガのレビュー

点数別:
21件~ 25件を表示/全53 件

8点 中華三振さん

最初この作品を読むと、かなり人の命が軽く描かれているように見えるかもしれません。

もちろん、中世ヨーロッパという時代であったということも要因の一つですが、作者の幸村誠先生によると愛や命の重さをテーマにしたいために、対比させるためにあえて命が軽く扱われているように描いているそうです。
つまり、これだけ命が軽いとされている時代で、愛や命の重さを説くことの難しさ。これがこの作品の主題となっていると言えるのでしょう。
そういう視点で見ると、トールズやアシェラッドの行動が(特にトールズが)両極端な意味に映ってきます。


そして、テーマとはまた別に作者の幸村先生の作画にかけるこだわり・描き込みが素晴らしい!
先生の前作「プラネテス」も、非常に描き込まれていましたが舞台が宇宙という関係上、どうしても背景に関しては黒のベタにならざるを得なかったのですが、ヨーロッパを舞台にした本作では先生の職人魂が如何なく発揮されています。
背景だけでなく、戦闘シーン等の動きのあるシーンも非常に描き込まれていますし、登場人物それぞれのキャラが立っているので、戦記物が好きな人にもオススメです。


主人公のトルフィンは、ウィキペディアに元ネタとなった人物が載っているぐらい有名な人物なので、ちょっとヴァイキングに詳しい人や、ちょっと作品について調べたらこの作品の行き着く終着点はなんとなく想像できます。
が、どうやってそこにまで到るのか。トルフィンの人生を通したその過程こそが、”ヴィンランド・サガ”であるといえると言えるのでしょう。

最後に、公式サイトの作品紹介で使われたフレーズで締めたいと思います。



            この物語は

          本当の戦士の物語(サガ)


ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-10 20:47:50] [修正:2010-09-10 22:24:48] [このレビューのURL]

7点 トトさん

「プラネテウス」で宇宙の中に哲学を表現した幸村誠が次に選んだのは海と陸、ヴァイキング!

迫力満点のアクションシーンに加え、幸村先生独特の哲学が今作も表現されています。

非道を尽くすヴァイキング―人間、その中における愛とはなんなのか。
続きが非常に気になる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-12 16:31:49] [修正:2010-07-23 12:44:45] [このレビューのURL]

8点 リヴィエラさん

氏は更なる愛を描く。

前作は一般的に多くの人間が感じることのできる表面的な愛(決して悪い意味ではない)を描き切ったが今作ではさらに踏み込みその愛そのものについてさらに考えを深くしている印象を受けた。
多くの場合このようなテーマ性を持った作品は話が進行するにつれ鈍化しがちだが、
ヴァイキングという一種の戦闘狂を話の中心に据えることにより実にスピーディー。
戦闘の描写だけ追っていく読み方にも耐えうるものだと思う。

今後のストーリー展開にも期待ができる作品である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-27 15:30:26] [修正:2010-05-02 11:37:01] [このレビューのURL]

6点 もずく酢さん

まず、作画が好きです! アクションの見せ場なんかは映画を見ているような臨場感があります。描き込まれた絵にとても感動します。物語も、丁寧にじっくりと描かれる作家さんだと思っているので、これからもじっくりと描いて頂きたいです!
物語の進行速度は、史実物と云うこともあって終わりがどのポイントか解りませんから、読めないのですが。腰をすえて読みたい作品です。
私個人は、主人公のトルフィンがどうなるのか、ひたすらに気になっています。恐らく円卓の騎士地点まで到達するとは思うのですが…いかんせん、あの史実のバックボーンを人並みにしか知らないので、先が読めません…イイ意味で!!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-30 13:57:38] [修正:2010-04-30 13:57:38] [このレビューのURL]

9点 ジブリ好き!さん

凄くおもしろいです、海賊漫画ではココやワンピより好きかも。

テンポ良し、構成良しでキャラもいい。流石幸村先生、非の打ちどころがないですね!

多少残虐なシーンが目につくけど、歴史を扱ってるからしょうがない。
やっぱりテーマは「愛」なんですねwでもプラネテス以上に説得力のある提示の仕方なので、分かる気がします!
トールズ の言う「真の戦士」は、理想論な感じもしますが、それを実行する力と意思をもったトールズだからこそ説得力がある気がします。クヌートの悟った愛は分かりやすかったけど、トールズとクヌートの悟った愛は、同じなようで相容れないものな気がする。

トルフィンの復讐劇でありながら、アシェラッドの話かってくらいずっとアシェラッドのターンですw普通の漫画は作中で主人公が成長していくものですが、トルフィンには全くその兆しが見えませんw父親の思いとは真逆に成長してしまったトルフィン。早く母と姉のとこ戻ってやれよって。復讐を果たして何が残るのか?はたまた復讐果たせず成長もしないのか?彼の動向がやはり見どころかと。。

史実に則りながらも、トルケルなどぶっ飛んだキャラの存在で、漫画らしい戦闘シーンも見どころになってます!核となるキャラは少ないし、本当に珍しいくらい主人公を含め残虐キャラばかりですが、それぞれの信条にがむしゃらに突き進む姿は、どんな形であれ魅力的です。

神話も神話用語も多々でて、細かいところまで楽しめる漫画です。自信をもってお薦めします!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-08 04:19:55] [修正:2010-02-08 04:19:55] [このレビューのURL]

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