BLUEのレビュー
8点 森エンテスさん
有害図書指定を受けた作品ですが、非常に山本直樹テイストの溢れる作品群が収められた短編集です。
確かに薬、売春、強姦等の表現はありますが、作品性という面においては、現在溢れる雑多な作品とは違うレベルにあると断じる事ができます。
この作品集から得られるモノのメインは性欲でも、その奥にある作家性は隠せません。
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[投稿:2011-02-18 23:27:36] [修正:2011-02-18 23:27:36] [このレビューのURL]
6点 Dr.Strangeloveさん
有害コミック論争の槍玉に挙げられた作品。確かにエロいが、そんなに
過激な作品とは思えない。山本直樹独特の浮遊感が味わえる短編集で、内容は次の通り。
「BLUE」 表題作。タイトルはドラッグの色と青春をかけたものである。
最も印象に残ったのは車の中で「このまま東京まで行こう」と言うシーン。7点。
「ヒポクリストマトリーファズ」この短編集で一番気に入った。
文字通り“引きずり込まれそう”になるシーンが秀逸。8点。
「なんだってんだ7days」ある大学生の一週間を描く。エロい。5点。
「197X」映画館での蜜月。やはりエロい。5点。
「激しい王様」中学校に通う王様に群がる女、女。シュールな短編。5点。
「希望の友」宗教勧誘のお姉さんがエロくて良い。5点。
「ずびずば」エログロナンセンス。医者とその助手とのやりとりが笑える。5点。
総じてエロい。山本直樹作品の中では観念的・哲学的な味が少ないので
読みやすいかもしれない。面白かったがもう一度読みたいと思うような
作品が少なかったのでこの点数に。
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[投稿:2008-04-13 14:55:08] [修正:2008-04-13 14:55:08] [このレビューのURL]