「dollbox」さんのページ

総レビュー数: 155レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月09日

川原泉、ほのぼの期の傑作。

『巨人の星』や『あすなろ野球部』などの熱血路線とはまったく異なる次元の高校野球漫画。
これほどまでに牙のない漫画もめずらしい。それぐらい優しい作品になっております。

この作品はなにより理論派監督広岡さんが魅力的。彼女のなんとなく説得力のある野球理論を読めば、なんとなく野球に詳しくなった気さえします。
棚からぼた餅でギャグ要素高めのスト−リーなので、スポーツ漫画にリアリティのみを求める人にはおすすめできません。
なんて言うか川原泉ならではのおもしろさ。
野球嫌いの人でも大丈夫です。

結果云々の前に、楽しむことがなにより大切。
楽しめたなら、勝っても負けても楽しい思い出なのですな。
ほんわかした絵柄と、毒素の抜けたキャラクターが見事に調和して、ものすごくいい読後感が残りました。


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[投稿:2006-07-24 16:38:43] [修正:2006-07-24 16:38:43] [このレビューのURL]

圧倒されました。
『愛』
アンドレ風に言うなら、その光と影を描いた物語だと感じました。
古典であり、金字塔。

ここはもっとじっくり描いて欲しかったと思うシーンがいくつかありました。
とりあえず思い浮かぶのは、オスカルの最後のシーン、最終回のラスト5ページあたり、物語後半のアントワネットの心理描写でしょうか。結構重く描かれるのだと勝手に思っていたが、実際はあっけなく終わったり、さらっと進んだり、少し「あれ?」ってな感じでした。
だからこの不満点を差し引いたところに作品への愛(笑)を加えた点。

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[投稿:2006-07-06 04:05:08] [修正:2006-07-06 04:05:08] [このレビューのURL]