「dollbox」さんのページ

総レビュー数: 155レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月09日

得点のみ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-25 23:00:48] [修正:2006-11-25 23:00:48] [このレビューのURL]

得点のみ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-25 23:00:31] [修正:2006-11-25 23:00:31] [このレビューのURL]

6点 学校

とりあえず表題作「学校」について。
実験作。
この作品にはストーリーらしきものはありません。
校舎内で起こっている8つの出来事が同時進行してゆき、本来関係していない台詞やコマがテクニカルに絡み合いながら、不穏で、まるで夢を見ているような心地良い雰囲気を構成していく。
なにか意図や主張があるような気もするし、ただ悪戯に好き勝手してるようにも見えるんですよね。
幻惑という言葉がとても似合う作品です。
音楽のように。
そしてそれらは交響曲のようにジャジャンと終わりを迎えるわけで。
それが本当に夢の結末の寸前で起こされた時のような感覚に似ているんです。
漫画という枠組みの中でこれだけ自由に遊べるんだなと、ただただ感心させられました。
陳腐な感想ですけど「すごいなあ」です。
僕はこの作品はホラーと思ってるんですけどどうなんでしょ?そんなに怖くないですけど。
とにかくまあ、これだけは自分の目で確かめていただくしかない。
きっとこの山本直樹ワールドに幻惑されるはず。

うん、レビュー放棄してやろうかって言うくらい書きにくい作品です。好きです。
話がもっとおもしろかったらよかったのに。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-05-29 03:28:07] [修正:2006-11-12 00:45:56] [このレビューのURL]

この作品の評価は最後のシーンによるところが大きいです。
美しくて、切なくて、夢と現実が一瞬わからなくなるような名演出。
このラストは山本直樹の演出家の才能が見事に生きている。

ただ作品全体を見直したときに感じるのは、これって山本直樹っぽくないよねってこと。
エロ描写が薄いのだ。(これはペラいって意味の「薄い」じゃなくて、「濃くない」の意味なので誤解しないでね。)
山本直樹のさまざまな持ち味が結晶した「ビリーバーズ」に比べると、「僕らは〜」はどうも社会派漫画というカテゴリーにいってしまう。
僕は思う。山本直樹のジャンルはあくまで「エロ」なのだ。核にはあの「エロ」がなきゃ山本直樹は本当の山本直樹にはならないのだ!(すいません、かなり偏見入ってますね(笑))

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-02-05 12:30:15] [修正:2006-11-12 00:37:07] [このレビューのURL]

酷い酷いという噂は聞いてました。
コンビニでとうとう立ち読みして、あぁ納得。
酷いね。
話のほうはまだ読めるんですけど、絵がありえないぐらい下手。
ダークな作画も線の力ではなく、コンピューターの処理によるところが大きく、はっきり言ってこの絵にはいいところが何もないですね。今までいろんなマンガを読みましたが、これほど画力のないものは見たことがない。

ストーリーも意味不明で最初のアイデア一発のひどいものです。
オチなんか最悪。

さて、なぜ1点か。
表紙がなかなかいい感じなんですよね、これ。ちょっとダークでオカルトっぽくて。
例えば本屋に平積みされていたら、パッと手に取ってしまう感じの雰囲気です。
10回も重版されるほどなんで、出来はなかなかだと思います。表紙が。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-06-23 17:28:17] [修正:2006-11-12 00:07:25] [このレビューのURL]

古谷実が稲中卓球部を経て発表した作品は、笑いの裏にも陰がある、先の見えない閉鎖的な青春ものだった。
この作品以降の古谷実の作風は「ヒミズ」や「わにとかげきす」といった、日常に密接する隠れた闇を描いたダークなものに傾倒してゆく。
そういった意味でこの作品は古谷実が単なる「下ネタギャグ作家」という肩書きでは括れなくなった重要な作品と言ってもいいでしょう。

僕はこの作品が古谷実の最高傑作だと思っている。
それはこの作品が彼の著作の中でもっともギャグとシリアスのバランスがとれたものであるためだ。
この作品のメインキャラである少年たちは、はっきり言って堕ちている。明日の朝には鬱になってもおかしくない状況ですらある。
なのにこの作品は、笑える。
彼らが苦悩し、失敗する姿は明らかに「稲中」の延長にあるギャグ漫画的なものなのである。
悲しみと可笑しさが同居する笑い。それはただ楽しいだけのそれとは一線を画すのである。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-11 23:57:39] [修正:2006-11-11 23:57:39] [このレビューのURL]