「鈴森一」さんのページ

総レビュー数: 84レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月07日

6点 海皇紀

ジャンル分けが難しい作品ですが、私はファンタジーものだと思いました。
プロットがしっかりしていて、フィクションの世界が見事に構成されています。
ストーリーもしっかりしています。
読みやすいのもいいです。

ところで、優れたファンタジー作品は、風の谷のナウシカが人のエゴと環境問題を考えさせたように、フィクションでありながら、現実の世界の問題に切り込み、考えさせることが多いものです。
しかし、この作品に、そういうところはほとんどありませんでした。
現実の世界へ切り込む素材として、「カガク」という面白いプロットがあっただけに、残念です。

ほかに、この作品の特徴として、大ゴマが非常に多い、というのがあります。
船や海の場面は大ゴマでもそれほど気になりませんが、人物の顔のアップで大ゴマが多いのは、やや萎えました。
正直、人物を大ゴマ連発で描くのが冴える程の画力はないと思います。
また、登場人物が舌を出す場面が何度もあり、ややうっとおしいと感じました。

いろいろ酷評しましたが、ファンタジー作品としては良作です。
最後の終わり方もよかったです。
ぜひ一気読みしてください!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-27 14:02:07] [修正:2011-02-27 14:02:07] [このレビューのURL]

前半は非常に面白いのですが、後半急速に失速します。
法玄というキャラが死ぬところで終わっていれば、名作だったのに…と残念に思います。
それでも、前作を知っている人は、読んで損はない内容です。
法玄編までは非常にすばらしく、前作を凌駕しています。

なお、ページあたりの情報量が少ないので、1巻15分程度で読めますよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-11 19:13:51] [修正:2010-07-22 18:53:34] [このレビューのURL]

6点 女喰い

絵柄はまじめな劇画調。
ストーリーも、ある女性の死をきっかけにシリアスな感じで進んでいきます。
ですが、これは、ツッコミどころを楽しみながら読んでいく漫画だと思います。作中にギャグ要素はほぼありませんが、作者もギャグ的に楽しめるよう、ツッコミどころを意図して作っているんじゃないかと私は感じました。

主人公の、女性に対する独特の価値観が、この漫画を面白くしています。
何しろ主人公は、貢がせてカネを巻き上げることを生業としながら、貢がせた女性は必ず幸せにする、というポリシーを持っているのです。

設定があまりにも漫画的でステキだと思いませんか?
(でも、小説が出てるらしいです。詳しくは知りませんが。)

そしていかにも漫画的に、娯楽に徹した感じでストーリーは進んでいきます。

話の中盤で、主人公は女の敵・ヤクザ(ヤク中にした女にクスリを売りつけて稼ぐ一味)に怒りを爆発させて、闘いを挑みます。

主人公自身が女に貢がせているのに、ヤクザに対して「女を喰い物にしているんじゃねぇ!」というようなことをのたまうのです。

おもしろい主人公ですよね。

そして、敵のヤクザから、「お前だって同じだろーが。」とつっこまれています。
それに対して、彼が言ったセリフが個人的に笑えました。
よかったら読んでみてください。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-20 21:38:00] [修正:2010-01-20 21:42:59] [このレビューのURL]

よくも悪くも倉科さん原作の作品って感じです。
絵は違うけど「女帝」とよく似たお話です。
「女帝」という単語が「ネオン蝶」に変わっただけといえばわかりやすいでしょうか。
漫画喫茶で一気読みし、素直に楽しめました。
「女帝」を知らない人が読めば、もっと楽しいと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-07 23:17:22] [修正:2010-01-07 23:17:22] [このレビューのURL]

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