「でろりん」さんのページ

総レビュー数: 29レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年05月06日

出会いはたまたま取っていた産経新聞
ふと目に入ったひなちゃんの日常に目が留まる
新聞に連載されているだけあって、1話完結で途中から入ってくる人にもわかり易い楽しい作品になっています
コマ数は大体7コマから10コマ、30秒もあれば読めます
絵は只管に丸っこくてかわいらしい、しかしコテコテの少女漫画の様な絵でもなく読み易さと癒しが共存しているかの様な素晴らしい絵である

「ひなちゃんの日常」というタイトルだけあって3歳の可愛らしいひなちゃんの日常を描いたこの作品、とにかく癒されます
ひなちゃんの純粋さや優しさパパママの包み込む様な優しさ、おじいちゃんおばあちゃんやタマにマサオ君達も魅力的だけど、ひなちゃんとパパママのお話は無敵です、同じ様な話でも何度も癒されるしほっこりさせられる。
ほとんどのお話が本当に日常でありそうな話ばかりなのにそれらをストーリーに変換させてしまう作者の技術は凄い、しかもこれをほぼ毎日連載しているのだから恐れ入る

朝新聞を見てこの作品を見て少し幸せな気持ちと元気を貰えます
ちなみに1巻は1Pに4話も収録されていて、1998~2004(当時は週間連載)までの6年分の作品が楽しめます、1巻だけでも読んで欲しいな
特に悩んでたり疲れている大人の人に読んでもらいたい、きっと好きになるはず

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-09-08 23:46:56] [修正:2012-09-08 23:49:05] [このレビューのURL]

個人的にそう思うだけなのか、いや世間的にもそうなのか
どうしても横山先生が書かれた「三国志」のせいもあり劉備の引き立て役の様な存在に感じてしまっていた、あの曹操を主人公にした漫画「蒼天航路」

蒼天航路における曹操は完璧な人間として描かれている
いついかなる状況でも全てを悟った様な振るまい、そして思わせぶりと言えばいいのかなんなのか、それっぽい事しか言わない言動
他のキャラクターからもこういう事は多々あったが、特に彼の言動は理解不能になる事が多かった、彼が言おうとしてる事はなんとなくは分かるんですが裏を返せばなんとなくしか分からない、とりあえず雰囲気やニュアンスを理解しておけばいいのかなと続きを読み進めるしかなかった

この漫画の1番の特徴は熱さであると思う、セリフ回しはもちろん
出てくるキャラクターの全てが熱さを持っていると言ってもいい
文官である荀彧や賈詡、更にはあの諸葛亮までもが妙な熱さを持っておりどうしても拭い切れない違和感があった
本当に最初から最後まで熱さばかりが目につくので読み手は好みが分かれる作品である事は間違いないと思う、緩急で言う所の急ばかりが目立つ漫画である

先にも書いたが完全無欠な曹操、大義を名文に自分に逆らう者は家族まで殺してしまう(そういうシーンはナレーションが目立った)
それに比べてライバルである劉備は戦下手で義が篤く人情家
曹操を主役としてるこの漫画でさえ応援してしまうのは劉備だった
やはり主役をしてる以上、魅力的でなくてはならないと思う
しかし残念ながら到底そうは思えなかった

最後に、この漫画の終わりは曹操の死で終わっているので
三国志的に見るとまだまだ途中であり、中途半端に感じた
最後の巻は曹操の死より関羽の死が印象的だった
またこの点数は、所々面白いのだけど長くは続かない
魏の面々が誰一人魅力的に思えなかったのでこうなった

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-09-02 08:57:07] [修正:2012-09-02 08:57:07] [このレビューのURL]

結局の所、詰まる所坂本龍馬ってかっこよすぎるんですよ
史実だけでも十分な英雄を漫画で更に脚色しちゃったら
もはや英雄という枠すら飛び越えた「スーパーヒーロー」イマイチしっくりこない称号だけど、そんな彼のヒーローっぷりを誕生から彼が亡くなるまで余す事なく描ききった漫画です

歴史を描いた漫画なので時に残酷なシーンもありますが
龍馬の掴み所がない性格に振り回され人達を中心に描いているので
かなり読みやすい方に分類される歴史漫画かと思います
実際歴史に興味も知識もあまりない私も楽しく読めますし
漫画というコンテンツが小説等の歴史を描くそれらより
分かりやすく読み手が捉える事ができるのではないでしょうか
しかしあくまで漫画なので話半分という気持ちを忘れてはいけない

龍馬漫画なのでしょうがないけど、龍馬以外の人達のほぼ全てが
龍馬の引き立て役の様な印象を受けるのが少し惜しい
でもそういう描き方で描かれてもみんな魅力的なんですよ不思議と
特に魅力的に映ったのが岡田以蔵、小山ゆうさんの絵も加わって
人斬り以蔵の名にぴったりと言いますか、あのやさぐれ感だったり
でも笑顔や泣き顔までもが、なんだが凄くかっこいいんですよね
あ、龍馬は言うまでもなく魅力的ですよ

ただちょっと読んでて気になったのが司馬遼太郎先生の小説「竜馬がゆく」
に凄く似てるなと、竜馬の性格なんてまんまだなと思ってwikipedia見たら
どうやらこの小説をベースにして描いているよう
でももはや竜馬の性格ってこれ以外考えられない所もありますね
後気になる所をもう一つ言わせて頂くと千葉さな子さんの事
私は竜馬がゆくで千葉さな子さんと龍馬の関係が大好きで
凄く思い入れを持ってしまったのですが、この作品に置ける彼女の存在って
正直薄いですよね・・・・余りに少ない出番で悲しい(笑)
せめて龍馬を好きになる所辺りをもう少し細かく描いてくれても良かったんじゃないかな、原作の武田鉄也さんはおりょうに思い入れがあるのかな?色々考えて8点、本当に素晴らしい作品だと思いますよ
純粋に漫画として面白い!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-08 14:06:20] [修正:2012-08-08 15:40:19] [このレビューのURL]

3点 7SEEDS

10巻まで読んだ、続きは残念ながら読む気がしなかった

まず単純に絵とキャラが苦手で物語に入りこめなかった
髪の毛が長い男だったり、女も男も目がでかすぎる
背景もその場面場面でしか書かないので、どういう風な世界になってるのかが伝わらない、絵の情報量も少なすぎる
更に言うなら似たキャラが多くて見分けが難しい
少女漫画に慣れていない人には特にそういう傾向になりそう

この漫画の特徴だと思うが場面と人がコロコロ変わる
ドシンとした一本のストーリーがあってのサイドストーリーでなく
どれも均等に書かれている為かどうしてもフラフラとした印象を受ける
また必需品がほとんど揃えられてる為サバイバル方面の楽しみ方もない
奇妙な生物達が出てくるのも私には白ける要因
いくら未来の世界とは言えこうはならないだろと思ってしまう

1番ついていけなかったのがプロジェクトを作った人達
それに関わった先生達、あまりにもキチガイが過ぎるので
一周して恐怖も感じない、ただただ理解不能だった
どうして彼等はここまでするのかと思って読んでると答えはなかった
恐らく未来に優秀な人間を残す為なんだろうけど、あれほどの狂気に走る理由としては薄い

あくまで10巻までの感想、続きを読めば自分の疑問も解消し
コロコロと変わるストーリーも話が繋がって素晴らしい物になっていくのかも知れないが10巻までを点数としてつけるなら私は3点だった

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-06-06 05:09:32] [修正:2012-06-06 05:09:32] [このレビューのURL]

6点 寄生獣

読む前からきっと自分の天邪鬼的な性格では
この漫画をあまり評価できないだろうと思ってはいたが
まあこの点数が示す通り、予想通りとなってしまった
が、あくまで私の素直な気持ちで付けた点数なので致し方なし

これだけ評価されている漫画なのでもっとドロドロとした内容で
読み手がゾクゾクする様な展開かと思いきや案外そうでもない
まずミギーの合理的だが合理的だけでは行動しない
頼もしくもありかわいらしくもある、意表を突かれた性質や性格を持つ
ミギーとの友情を軸としながら作者なりのメッセージを組み込ませた
ストーリーを淡々と進ませていくこのスピード感がいい

印象深かったのが主人公が亡くなった犬をゴミ箱に捨てるシーン
どうしてああいう行為に至ったのか、作中ではミギーの合理性が
主人公新一に寄生されてきているのではという感じだったと思うが
最後まで読んでも結局新一は新一であり、いくら目の前で沢山の死を見てきたからと言ってあの行動は凄く変だなと思った

また考えさせられる内容とよく評価されているが
本当にそうなの?と疑ってしまう
どうする事もできない、考えてもしょうがない事って色々あると思うけど
寄生獣が扱うテーマはそんな物ばかりだった

心に残る物があれば7点にしようかと思ったけど
読み終えて特別なにか感じた訳でもなく
読んでいる最中も胸が熱くなったり涙したシーンもなく
面白かったけど・・・夢中になれるほどでもなかった、6点

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-05-19 04:55:41] [修正:2012-05-19 04:59:33] [このレビューのURL]

タイトルだけは知っていたが、ボクシング漫画とは知らなかった
ストーリーは父シャーク堀口が試合中の死闘が原因で亡くなってしまう
母方の祖父母に育てられた一人息子の元気は父と同じ世界チャンピオンを目指す、簡単に言ってしまえば満田拓也の「MAJOR」とほぼ同じだ

ボクシング漫画なので試合について書くつもりだが駄目な所しか思い浮かばない、正直かなり面白くない
一方的に殴られるもワンパンチで逆転するし
何回倒されてもゾンビの様に立ち上がる主人公元気
終盤はまるでパンチドランカーの様な目をになっちゃってるし怖い
強さに説得力がなさすぎる関拳児、20秒で予告KOて・・・
漫画的なボクシングの描き方で好みじゃない
それでも熱さがあればいいんだけど、それもない

しかし試合以外はなかなか面白い、人と人との繋がりを描くのがうまい
あえて突き放す祖父母だったり、岡村との友情もいい
恋愛パートも火山尊と関拳児以外の恋愛は凄く丁寧に描かれていて好き

自分は最後がやや消化不良だった
名作と呼ばれる作品だが点数はこの程度に留めておく

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-21 21:07:39] [修正:2011-09-21 21:13:26] [このレビューのURL]

基本は脱走漫画ですが、福本先生が描きたかったのは
最後の涯のスピーチではないでしょうか
「人間なのに」から涯の意思が伝播する流れは迫力があった
ただ「孤立せよ!」の意味は私には理解できなかった

脱走にも迫力があるのはいいけど、ちょっと大人達がまぬけ過ぎますね
もの凄くバレそうな所に隠れても気づかれなかったり
あっさりビデオ奪われたり(金庫あるなら金庫だろ・・・)
何回か読み直す面白さがあるからこそ、駄目な点も目にいきがちになる
正直そんなに気になる所でもないけど、おかしい事はおかしい

個人的にどうしても残念なのが課長の澤井
彼は彼なりに彼等を真面目に教育しようとしていた
のにもかかわらず、平田自身の自白により涯の無実の罪が明白になった後も
平田の犬を続けてしまった点だ
この作品は打ち切りで終盤は急速に終わらせていたのは分かる、分かるが
これじゃあ3巻の「洗脳ではなく改心です」「どうも平田様は少し誤解なさっている様だ」になんの説得力もないし、かなりがっかりした

全5巻でよくまとまっていて最後まで勢いは衰えない
しかし荒い部分も目立つ作品だと私は思った

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-19 10:14:35] [修正:2011-09-19 10:14:35] [このレビューのURL]

オサレなバスケット漫画、系統で言えばテニスの王子様(ぶっ飛ぶ前)
辺りと似た雰囲気を感じさせる作品です

まずバスケット漫画を描く画力で足りてない様に思えます
試合中の動きが静止画になってしまっていて
迫力がまるでない、この作品を見て
初めて某有名バスケット漫画の画力の高さが分かった

肝心の試合の内容はどれも印象が薄い
最後の試合も一番しっかり描いてあるはずなのに
盛り上がる場面がない、終始平坦なまま終わってしまう

一昔前の作品なのでしょうがない部分もありますが
ファッションやセリフが背中に痒さを感じさせてくれます
更に書かせて頂くと、この漫画のイケメン達には
「あざとさ」を感じます、すかしたセリフ、八重歯等々・・・

基本的には女性読者に向けた作品だと思います
男性はちょっと読み辛いんじゃないかな、少し厳しめの評価を下します

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-16 20:06:05] [修正:2011-09-17 12:35:08] [このレビューのURL]

決してパクリではないはずだが
終始ついて回る既視感が心にモヤを生む
そしてやっと自分の中で納得のいく答えが出た
これはドラマ「世にも奇妙な物語」と似ているのだ
同じ様な話があったかどうかは知らないが
ストーリーの作り方、そしてオチのスッキリするようなしないような
少し奇妙なオチの感じがとても似ている印象を受ける

全1巻で綺麗にまとめている
絵にも魅力があり何より緊張感を生む画力である
だがしかし平凡なサスペンスという評価で止まってしまう
それはやはり既視感から来るものであり
少々物足りなさを感じてしまった
まあうん5点かなあ、結構面白いけどね

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-09 10:26:20] [修正:2011-09-09 10:26:20] [このレビューのURL]

リアリティーはありそうでない
実際には起きない様な問題が多発している
なのに真に迫るこの迫力はなんだろう!
分からない・・・とても説明できる文章力は自分にはない

設定はいたって普通の中学教師
どんな些細な問題も大きな問題フラットな目で見て解決に導く
そんな真摯な姿勢に好感がもてる鈴木先生

特にその魅力が存分に出てくるのが1巻、中でも「教育的指導」が一押し
自分がもし彼の立場ならどう解決に持っていくか・・・
という思考でこの話を見て欲しい
軽くそのはるか上をいく「解答」を示してくれるはず
少なくとも自分はそうだった、そして感嘆した

しかし読み進めていくと話のキレが落ちてくる印象がどうしてもある
竹地とカーベの件はかなり中途半端な締めに見えて
解決まで持ってこれなかった気がする
そして後半の演劇、うーん最後の数巻は「教育」じゃなくて「演劇」
にすり変わった感じがするのが残念
最後の事件も鈴木先生が問題を解いて欲しかった
あれじゃあ主人公小川蘇美だよ、にしても彼女は人間卒業してるなあ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-08 09:47:34] [修正:2011-09-08 09:47:34] [このレビューのURL]

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