「kamekame」さんのページ

総レビュー数: 21レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年07月28日

5点 サライ

設定は秀逸。
バイオハザード後の近未来の世界に『護衛メイド』が活躍すると言う
なかなかに期待させるものだった。だが、この作者の個性なのか、
心情や状況を「語りきらない」「説明しきらない」ところがあり、
いまひとつお話全体が読み手の腹の底に落ちてこない。
エンディングも唐突で納得できなかった。
個人的には過去編(生い立ち編)が終わったところで、物語の6合目だと感じたぐらいだ。
読んでいるかぎり打ち切りと言う雰囲気でもなかったのだが…。
良い原作なのに、演出が至らず受け手に伝達不十分になった、
そんなテレビドラマを見ている感じ。
エロ要素も微妙。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-26 04:28:06] [修正:2010-08-26 04:28:49] [このレビューのURL]

9点 寄生獣

散々語られてきた作品に新たなレビューもなんのなので、
オッサンの感傷文を一筆お目汚しに。

この作品との出会いは単行本の5巻が発売になった15年ほど前。
当時住んでいた東京は千歳船橋駅近くの書店に平積みされていて、
今思えばそれほど強烈な表紙でもないのに、
魅入られるように手に取りそのままハマってしまった。

少年ジャンプではスラムダンクが佳境に入った頃、
ネットもない時代で漫画の評判は口コミが頼りだったが、
新刊が発売になると大学のゼミの長机に
専門書と共に違和感なく複数置かれていた光景を覚えている。
あっという間に浸透してカルトな人気になっていった。
バブルがはじけ、阪神の震災、オウム関連の事件が起き
転げ落ちるように暗くなっていく世相に
ほの暗い作風が合っていたのかもしれない。

その後も事あるごとに読み返してきたが、いまだに色あせない。
私なんかに言われるまでもなく、語りづかれる名作になるだろう。
満点にしなかった(気持ち的には9.5点をつけたかった)のは、
作者の現行作品「ヒストリエ」に期待しているため。
大作になるのが必至のテーマなので、早く進んでくれることを切に願ってます。
「アッララララ−−−−−−−−−イ!!」(違っ)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-08-17 11:23:40] [修正:2010-08-17 11:23:40] [このレビューのURL]

凄いなぁ、この作品。
個人的には苦手なテーマなのに一気に読んだ。
連載中の作品のレビューは控えていたのに、どうでも良くなってしまった。

性の不一致に対する悩みが主題のような気もするが、
思春期(その一歩手前?)特有の一般的な悩みがテーマであるような気もする。
苦手なテーマにもかかわらず妙に共感したのは、
自分の中にもきっとそういう部分があるのだろう。
二鳥君の女成分は9:1らしいが、
自分の自己分析は4:6…。程度の差だと感じた。
小学生の頃、年上の女性にカワイイといわれると嬉しかったし、
手や髪がキレイといわれるのも嬉しかったもの。

あー、それがすっかり加齢臭のする子持ちのオッサンになってしまった。
それでも読んでいて懐かしく思えるから、
きっと誰にでもある(ありえる)テーマの作品なのだと思う。

こういう繊細なことを作者は記憶しているのか?
新たに創作するのか?
その点も凄いと思った次第です。 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-15 03:14:42] [修正:2010-08-15 03:24:38] [このレビューのURL]

この作者の作品は初めて。
アラハバキ信仰をモチーフにした作品だと期待して読んだのだが…。
物語にそれらしさを与える肉付けが圧倒的に足りない。
展開が早いのは悪いことではないが、説明不足で話が繋がってこない。
タイトルに内容が完全に負けてしまった印象。
絵は嫌いではないので残念だ。
読むのに使った時間を返せ!というほどではないので3点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-10 12:17:32] [修正:2010-08-10 13:11:54] [このレビューのURL]

とてもおすすめです!
描かれているのは、酪農の新しいあり方など文章にするとお堅い感じのものですが、
1巻読み終わる頃には何故か癒されていること請け合いです。
それはこの作品が、視野を広げて本質みることが
心を豊にしてくれることを教えてくれるからかも。
せかせかした気分を落ち着かせたい時にもうってつけ。
レビューになっていませんが、機会がありましたら是非読んで下さい。
いやー、本当に不思議な作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-08-07 13:26:10] [修正:2010-08-07 18:42:55] [このレビューのURL]

最近の世に出ている一般的な作品は、
どれも読みやすいし良く考えられている。
こなれていると言えば良いだろうか。
この作品は後期の手塚作品ではあるが、
そういった意味ではやはり時代を感じてしまう。

だが、そんなことはどうでも良いと思わせる
強いメッセージがこの物語には込められている。
機会があれば四の五の言わず読むべき作品だ。

今の漫画出版界にもこう言った
「大切なことを伝える作品」を生み出す土壌が
僅かでも残っていると良いのだが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-04 16:59:46] [修正:2010-08-04 18:11:27] [このレビューのURL]

久しぶりに再読したのでレビュー。

相変わらず面白かったが、ジャンプ漫画…というか、
少年ジャンプの編集方指針?に忠実に則って進んでいく
物語の変遷が凄まじく、連載時とは違った意味でも楽しめた。
「バクマン。」とセットで楽しむのも一興かも。

良作だが同じ作者の次作「レベルえE」には遠く及ばないし、
休載がちな現行作品「HUNTER×HUNTER」よりも少年向けかも?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-02 23:56:17] [修正:2010-08-02 23:56:17] [このレビューのURL]