「やじウマ」さんのページ

総レビュー数: 63レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年01月20日

狂四郎より断然好き。
少年漫画なのに勃起やらオナニーが当たり前のように存在している。しかも後ろめたくなく、すがすがしいものすら感じさせる。今見ると最高。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-21 19:31:30] [修正:2012-10-21 19:33:52] [このレビューのURL]

 大きな世界を書ききろうとしてるんだろうけど悪となる権力者、政府が作者の被害妄想の域から出てない気がする。社会への批評性は作者が期待してる程にはないと思う。
 パジャマの柄や地面の石ころまで丹念にハッキリと書き込むその偏執的な作画と、どんな人間も根っこには性があるという信条が染みこんでいる世界観は読者に強烈な印象を残す。昔ジャンプで連載持ってたなんて到底信じることができないくらいアブノーマル(のくせしてしっかりメジャーな感じもある)。
 狂四郎やユリカは満面な笑みを浮かべるけど空はまったく青くない、色がない。ストーリーは人の善意を最終的には信じているように見えるけど、そういうところが逆に気になって心の底からは信じることができない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-21 19:29:36] [修正:2012-10-21 19:29:36] [このレビューのURL]

 フランク・ミラーがシナリオを担当しておきながら1994年という和訳Xメンが出始めたあたりにひっそりと出したせいであまり有名じゃない(おそらく)作品。マーヴルズとかアストロシティに並ぶ、アメコミにはまり始めた人がいつかその存在に気づくけどもその微妙なお値段のせいでなかなか手をだせないめんどくさいやつ。

 内容は、後に出す「ストライクスアゲイン」にも観られた現代社会への嫌悪感や人間嫌いが行きついた末のエロとグロで築かれた被害妄想炸裂ディストピア系SF、という感じ?それをジェフ・ダロウの病的なまでの書き込みが強めていて、はっきり言って非常に気持ち悪い。
 
 よんだ感じ何かに似ているなあ、と思ったら徳弘正也だった。あの地面の石、草、液体、さらには機械の部品、果ては臓物でもはっきり描いてしまう絵の人。あの絵のくどさを3倍にしたような。人間嫌いで偉い人嫌い、未来に何の希望ももってないとこも似てる。
 とても読む人を選ぶと思う。自分はついていけず、正直ミラーはもういいやと思った。徳弘正也苦手だし。
 
 再販の確立は限りなく低いが、高い金出してまで買うのはオススメできない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-20 19:02:57] [修正:2012-08-20 19:02:57] [このレビューのURL]

たしかにイヤーワンはすごくよく出来ているのに対してイヤーツーとフルサークルは色々と粗が目立つ。
 話がご都合主義だし、マクファーレンの絵(最後の方はジジイと女の描き方がスポーンと同じである)もあってなんだかマーヴルクロスに入ってたスパイダーマンでも読んでいる気分になる(リーパーのデザインがすでにマーベルくさい)。

 だがしかし、この後にミラーが発表する人間嫌い、既存のメディア社会大嫌いなのがよく想像できる「ハードボイルド(バットマン関係ないけど)」「ストライクスアゲイン」や、他の作家の発表する「アーカムアサイラム」や「ロングハロウィーン」などの殺伐としたバットマンを読んだ後だとこのバットマンを単純に「駄作だ」と否定するのは少し気が引けてしまう。

 あの辺りを読んだ後にこの「イヤーツー」「フルサークル」の牧歌的な要素-アルフレッドが落ち込んでるロビンに一喜一憂するとかブルースウェインが素直に恋に落ちるとか-、を観ると「イメージが崩れてしらけるなあ」と思うと同時にどっかしらホッとしてしまうのも確かなのだ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-20 18:06:46] [修正:2012-08-20 18:06:46] [このレビューのURL]

 光と闇との戦いとかのいま読むと少し引いてしまうようなスピリチュアルな内容に加え「データ睡眠」だのというSFを普段読まない人間には難しかった用語がとびかう内容だったが、主人公ジョンの見事な小物っぷりと相棒ディーポの可愛らしさによって大変読みやすくなっていた。
 アレハンドロ・ホドロフスキー×メビウス!というところからとんでもないカルトな内容を期待していたが下手したらこれは少年漫画とかに載ってても意外と受けるんじゃないだろうか。そんな機会絶対ないけど。

 メビウスの絵は昔マーブルクロスで読んだシルバーサーファー以来で、その時はあまりよくわからなかったのだが、こうやって1冊の本でまとめて読むとたしかにすごい人だったんだということが微妙にわかる(言い切ってしまうほどにはわからん)。
 神経質なまでの書き込みも衝撃的だったが(闇の卵の手の付け根とか、そんなとこ書き込んでどうするんだという。しかしそれもくどくなくサラッと読めてしまう)、それ以上によかったのが色で、特に人の顔の色を簡単にピンクや紫にしたり緑にしてしまうところ。普通やろうとは思いつかないよな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-15 13:14:02] [修正:2012-08-15 13:14:02] [このレビューのURL]

 wikiによるとムーア先生はイメージコミックの作品を「残忍で暴力的」と批判していたらしいけど自身が原作したこれを読むと「なにいってんのこのオヤジ・・・」って思いますよね。
 数ある和訳アメコミの中でもトップレベルの趣味の悪さで、ある意味いちばんおもしろい。ブックオフで100円で買えます。
 バイオレーターが雑魚のマフィアの生首を自分の腕に刺してカウンセリング始める場面は何回読み返しても名シーン。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-14 19:06:22] [修正:2012-08-14 19:06:22] [このレビューのURL]

 「暴力的で行き当たりばったりの90年代アメコミの負の象徴、オモチャが有名、映画はこけた、原作者は銭ゲバ」みたいなレッテルはられてるせいでみんな無視してるけど(被害妄想です)、ジムリーのエックスメン共々アメコミ和訳の普及に大きく貢献した存在。自分なんてアランムーアの名前をこれで知ったたちです。
 正直映画公開にあわせて出版される、2000?3000くらいの微妙なバットマンの和訳とかマーベルの和訳本買うかどうかで迷ってるなら1冊100円でブックオフに大量に置いてあるスポーンの1?10巻まで(これより後は珍しい)買う方が絶対にコストパフォーマンスはいいと思う。

 っていうかこれ本当に面白いからね!?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-14 18:39:51] [修正:2012-08-14 18:39:51] [このレビューのURL]

8点 寄生獣

面白い漫画、なのかな?うん、たぶんそうなんだろう。なんか頭いいこと言ってるし・・・とりあえず8点以下はつけちゃダメ、な雰囲気だなぁ。なんかたいした根拠もなく批判したら恥ずかしいしなぁ。て感じで点数をつけてしまうのは昔も今も変わらない。とりあえず漫画好きの踏み絵、みたいなこと言うのはちょっと勘弁してほしい。
中学生の時周りの評判に洗脳されて本当は「面白かったなぁ。お母ちゃんがあんな殺され方するのは嫌だなぁ」くらいの感想しかなかったのに頭いいふりしたいから「これは傑作だ!人類必読書の1冊である!」みたいなテンションで古くからの友達に貸したら「面白かったけど最後、環境問題と結びつけたのちょっと強引かなあ」っていう感想。ああなんて素直なんだろう、こういうことがさらっと言えちゃうヤツになりたいなあ、って思ったことは自分の人格形成にちょっと影響を与えた。そういう意味では重要かも。

っていうか皆さん本当に「俺の好きな漫画永遠の1位!いや、全ての漫画の頂点に立つ!」「人類がどんなに愚かしいか、そしてどんなに偉大かを教えてくれました」なんてこと考えました?いやもちろん本当に心からそういう感想を抱いた人もいるでしょう。でも絶対に読む前にこのサイトの評判とか読んで「これは偉大な漫画なんだ、これを読んで僕は人類について考えなければならない」みたいに身構えて読んだ人とか紛れてるはずだよ。「人類云々」ってのは結果的に出ただけであって作者は最初からそんなこと狙って書いてないと思うんだけどな。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-11-13 18:58:12] [修正:2010-10-03 21:45:13] [このレビューのURL]

8点 ONE PIECE

「登場人物が努力しないで強くなる」という理由での批判が多いけど思いっきり的外れな気がする。「努力」ってそんなに必要な要素かね。自分の好きな漫画は「ぼくんち」「サイボーグクロちゃん」「宮本から君へ」「火の鳥」とかで、どれも「努力」なんて微塵もないけど十分面白いけどな。たぶんワンピースが嫌いなんだけどその理由が説明できない人が無理矢理いちゃもんつけたのが始まりだと思うけど。でも本気で「努力がないからダメだ」って言ってるとしたらそれはやばいよ、ジャンプ的価値観に縛られすぎだよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-03 21:06:04] [修正:2010-10-03 21:06:04] [このレビューのURL]

8点 モテキ

どうも主人公のステレオタイプな設定とか「モテキ」なんていう安直なタイトルからか「草食系男子云々」とか「主人公に感情移入できるかどうか」っていう観点からしか語ってない人が多いけど、あくまでそれは表面的な所でしかないんじゃないかな。物語は藤本の色恋沙汰以外にも長年の親友とか過去のコンプレックスの話とかいろいろあって、そういうの無理矢理ひっくるめるとこの漫画のテーマというか本質は「自分以外の他人(好きな人や親友諸々)と向き合うこと」にあるんじゃないだろうか。「草食系」とか「モテ」「非モテ」っていう流行語だけで語るのはもったいない、もうちょっと普遍性のある作品だと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-13 00:04:35] [修正:2010-08-13 00:04:35] [このレビューのURL]