「ゆーや」さんのページ

総レビュー数: 15レビュー(全て表示) 最終投稿: 2015年05月18日

僕が出会った多くの漫画の中で、一番面白いです。

キャラクターや絵やセリフのセンス、設定の緻密さに脱帽です。

これだけ密度が濃く、クオリティの高い作品が、他の薄っぺらい漫画同様、400円やそこらで買えるのが不条理にさえ思います。

面白い漫画とガリガリ君は多少値上げしていい、というのが僕の持論です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-05-19 18:00:53] [修正:2015-05-19 18:00:53] [このレビューのURL]

10点 まんが道

たまたま地元の図書館でサザエさんと藤子F先生の短編集と、この「まんが道」が並んで置かれていたんです。

この時代の「漫画」の地位の低さ、文化としての可能性、
それに人生を賭けた偉人達のエネルギーを感じる怪作。

小学校時代に、それらの熱にあてられた、呪いの様な思い出補正があるんです。。。


今からこの漫画を読む人とは、この感動を共有できないのも知ってるんです。
僕以外にもいらっしゃる一部の高評価の意見を信じて下さった方の期待に応える自信も無いんです。

それでも漫画好きの人達に、もっとこの漫画を読んでもらい、
ずっと後世に残ってほしいなぁという気持ちでレビュりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-18 23:46:56] [修正:2015-05-18 23:51:06] [このレビューのURL]

10点 SF全短篇

漫画入門編として、いつか息子が出来た時にプレゼントしたい。

絵、コマ割り、セリフ、文字量、全てが半端なく読みやすい。
それでいて明るい、暗い、浅い、深い、愉快、不愉快、色んな後味の作品があり、
F先生のアイデア、センス、知識の豊富さ、チャレンジ精神に脱帽させられます。

「ミノタウロスの皿」、「宇宙船製造法」、「みどりの守り神」、「カンビュセスの籤」は
一本の映画を観てる様な壮大さ、完成度(無駄の無さ)を感じる。

創世もの、サバイバルもの、パラレルワールドもの、タイムマシンものはやはり多くあり、この辺の分野はF先生に粗方書き尽くされちゃってますね。
片やA先生の作品ばりの憂鬱、哀愁が漂う様な、人生やり直しものや社会風刺ものも多く、油断してると心をえぐられます。
何ともいえない鬱に陥る作品も多いです。


「僕の漫画は風俗だ。高級な顔をするものではないし、楽しんだら読み捨てられていい。大人になった時、あんな漫画を読んだと思い出してくれればいいんだ」
というのがF先生の持論。
しっかり受け継いでいこうと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2015-05-18 22:46:34] [修正:2015-05-18 22:46:34] [このレビューのURL]

これはクラシック。

上書き上書きで塗りたくった全ての絶望を、一言でチャラにする最終回の1ページに鳥肌が立ったのを覚えてます。

少なくとも僕はこの漫画を読んで前向きになりました。

negativeよりpositive、positiveよりpossible。


この作者、もっと評価されてもいいのになぁとずっと思いながら、
埋もれていってしまったのが残念です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-05-20 23:50:03] [修正:2015-05-20 23:50:03] [このレビューのURL]

小学生編くらいまではキーチのルーツを辿る旅になります。

そこまででも十分面白いけど、なかなか物語の輪郭が掴めない。

しかし、甲斐と出会ってから、終盤までへの駆け抜けた盛り上がりは凄まじい。

キーチのカリスマ性と甲斐の演出にワクワクが止まらなかった。

最終回のラスト2コマも素晴らしかった!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-19 18:06:33] [修正:2015-05-19 18:06:33] [このレビューのURL]

9点 RIN

この漫画のボクシング描写はただ一言、
「爽快」に尽きます。

何気にカバーのデザインも半端なくかっこいいと思うのは僕だけでしょうか。。。

自由奔放で確信犯のリンの性格の悪さが完璧です。
気まずさ、バツの悪さが読んでるこっちにも伝わってきます。

一コマ一コマのセリフ、心の声、汗、表情、
全てに無駄が無い心理描写。

非凡なキャラクターを書かせたらこの作者の右に出る漫画家はいないとさえ思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-18 23:21:38] [修正:2015-05-18 23:21:38] [このレビューのURL]

「正しく愛を体現できる者はどこにいるのだ」

「そこにいますよ。ホラ。彼は死んでどんな生者よりも美しくなった。愛そのものといっていい。
彼はもはや、憎むことも殺すことも奪う事もしません。素晴らしいと思いませんか?
彼はこのままここに打ち捨てられ、その肉を獣や虫に惜しみなく与えるでしょう。
風にはさらされるまま、雨には打たれるまま、それで一言半句の文句も言いません。
死は人間を完成させるのです。」

「・・・愛の本質が・・・死だというのか」

「はい」

「・・・ならば我が子を・・・夫婦が互いを、ラグナルが私を大切に想う気持ちは、一体何だ?」

「差別です。王にへつらい、奴隷に鞭打つことと大してかわりません」

「わかってきた・・・まるで、霧が晴れていくようだ・・・
この雪が・・・愛なのだな」

「・・・そうです」

「あの空が
あの太陽が
吹きゆく風が
木々が
山々が・・・
・・・なのに・・・
なんということだ・・・
世界が・・・
神の御技がこんなにも美しいというのに・・・
人間の心には愛がないのか」


この一連の経緯、表情、構図、間、
全てが完璧だった。

漫画でここまで分かりやすく語れるのだと感動しました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-06-03 19:30:00] [修正:2015-06-03 19:30:00] [このレビューのURL]

チンチロの終盤の怒涛の展開はお見事。

パチンコ編は少し長すぎる。。。
けど、最後のあのカタルシスを得る為に妥当だったのかな。
分からないですが。

地下の、
ペリカどうこう、
給料日にビールとか焼き鳥ンマーイ、ポテチもいいなぁどうこう、
下手したらあの辺のダラダラ感を数話挟まれても楽しんで読まされそうな、
独特の表現力は何なのだろうか。。。

つくづく漫画は画力だけじゃないですね。

泣いた時の目が線3本ですからね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-20 23:29:20] [修正:2015-05-20 23:29:20] [このレビューのURL]

この作者は本当に誠実なんだろうなぁと、どの作品からも感じ取れます。

喜怒哀楽の全てが詰まっていて、
そのストレートさに心を揺さぶられます。
ポジティブになれます。

基本一話完結のストーリーものなんですけど、
見事に捨て回が無し!
駄菓子屋のお婆ちゃんのエピソードと、虫を殺す男の子のエピソードが大好き。

巻数もちょうど良く、本当に良作だと思いますよ。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-05-19 00:00:46] [修正:2015-05-19 00:00:46] [このレビューのURL]

「ザ・ワールド」で、モノクロームな背景で時が止まった表現、
キングクリムゾンで、背景の支柱が崩れ落ちて時間を吹っ飛ばした表現、

漫画って、ここまで迫力のある表現が出来るんだなぁと衝撃的だった。

あと、あれ。
ブチャラティがボスを裏切る決意をした瞬間は痺れたと今、思い出した。
「覚悟」という言葉の意味を5部から学んだ。

3部のDIOの館のところから、5部のボスvsメタリカのところまで、
ノンストップで面白い。一冊一冊の密度に感動させられました。

1部、2部は時代も感じるし、イマイチ入り込めないのは仕方無いと思うんだけど、
6部のつまらなさが個人的には本当にがっかり。

や、神父とウェザーのエピソードだけは秀逸。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-05-18 23:02:51] [修正:2015-05-18 23:02:51] [このレビューのURL]

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