「p-mcgoohan」さんのページ

総レビュー数: 134レビュー(全て表示) 最終投稿: 2017年05月13日

詳しい内容や褒めるべき点の多くはもう述べるまでもないので割愛。

個人的には、「いかに生きるか」よりも「いかに死ぬか」を深く感じた作品。
ファンタジックな展開のある作品であるが、この作品では死んだはずのキャラが何やかんやで生き返ったという夢要素は全くない。
そのため、死んでしまえばもう終わりである。

そしてこの作品では主軸となる味方の多くが死んでいく。
にも関わらず、彼らの多くは「安らかに」死んでいく。
それは、「死ぬ前に命を賭けてでも何かを守り抜こう」という強い意志と信念を持ったからこそだろう。

劇的に死んでいく多くのキャラたちに対し「何てカッコイイ死に様なんだろうか」と、ある意味で変な感動を覚えた作品はこの作品ぐらいである。

ちなみに、個人的に一番好きなキャラはルシール・ベルヌイユです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-05-13 07:12:47] [修正:2017-05-13 07:12:47] [このレビューのURL]

内容は言わずもがな。

褒めるべき点は主人公一行のキャラが立っていることである。
どえらいエロさと強さ(又は頭脳)を持っており、
そのエロ描写こそが魅力という読者も多いと思う。

むしろ大量のバケモノに追われているのにパンチラ一つ見せないまま描くなどリアリティに欠けるというものである。

が、キャラ以外に褒めるべき点はどこにもない。

この異常事態の発生原因や解決策を見出そうとする描写は5巻あたりまで行って一つもないし、長期休載明けでも一切描かれない。

ダラダラと長続きさせようとしているのか、思いついてなかったのか。
原作者死去となった現在、真相は闇の中である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-05-13 07:03:35] [修正:2017-05-13 07:03:35] [このレビューのURL]

作者は「刑事コロンボ」を目指すとコメントした作品だが、
この作品は、世界中で愛されたコロンボ作品には遠く及ばない。

これは「金田一」や「コナン」のように犯人は誰?、というのを主軸にしたものではなく、
最初に犯人の犯行を描く『倒叙』スタイルを取っている。
上記のとおり、「コロンボ」や日本でも「古畑任三郎」で知られるスタイルである。

このスタイルのミステリーをこよなく愛する私は、連載当初からこの作品を楽しみにしていたのだが、いくつかの事件を読んでいてダレてきた。

シャードックとは、平たく言えば、
シャーロック・ホームズの魂が乗り移った犬であり、その声は当然犬の遠吠えにしか聞こえないが、主人公の少年とは会話ができる。という不思議な犬である。

ただ、これこそが最大の特徴にして欠点。
「犯人がコイツだ」と最初に気づくのがシャードックなのだが、それが
「犯行現場から逃げる犯人を私が見た」
「殺人の瞬間を目撃した」
ことを少年に告げることで話が始まるのである。

犬が言っていた、という証言など証拠にならないのは当然としても、
コロンボや古畑の最初の醍醐味は、
犯人の行動や発言の矛盾点を刑事が疑問に思い、そこから犯人に接触して追い詰めていくことである。

なのに最初の醍醐味をいきなりファンタジー展開ですっ飛ばしてしまう。
これで本格ミステリーを気取っていくなど愚の骨頂である。


結局これは、最初を手抜きにした倒叙ミステリーといわざるを得ない。
犬のコメディシーンはそれなりに面白いが、ただそれだけの作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-05-13 06:54:06] [修正:2017-05-13 06:54:06] [このレビューのURL]

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