「Mサトゥー」さんのページ

通読した感想です。

宇宙が今よりもほんの少し身近になった時代、主人公・ハチマキは宇宙空間で危険な人工物(デブリ)を回収するデブリ屋として働いていた。自分の宇宙船を手に入れるという分不相応な夢を抱きながら・・・!

脇役達がとにかく魅力的。
特に木星往還船の設計者・ロックスミスの存在感は出番が少ないわりにかなりのものです。
そして主人公が働くデブリ回収船の船長・フィー姐さん・・・もう色々カッコイイです。主人公の話と同じくらいフィーのエピソードの印象が強いです。炎を見つめる「おいちゃん」とバイクで疾走するフィーの血走った目は忘れられません。

画力も非常に高く、表紙よりも中身のほうが巧く感じるほどです。一切手抜きがなく、宇宙船などのメカもキッチリ描いてます。

この作品で作者が本当に言いたかったことは、ハチマキの演説ではなく、ラストでロックスミスがボソッと言った台詞なんじゃないかと個人的には思ってます。

とても4巻とは思えない密度の名作です。

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[投稿:2009-04-30 23:24:40] [修正:2010-11-08 10:21:12]