「オカシュー」さんのページ

農大キャンパス漫画。
主人公は肉眼で菌がみえる能力を持つが、この漫画の最大の特徴はそんな所には無い。

襲ってくる。菌と共に大量の「うんちく」が襲ってくるのだ。

覚えたら明日友人に自慢できる雑学とかのレベルではない。
時には数ページにのぼる「うんちく」のコマ数とセリフ量は凄まじい。
夜中に読んでいると睡魔との闘いになったりする。

通常編集者がみたらまずネームの段階でボツにする文字数なのであえて狙ったと思われる。
つまり多くの読者が読み飛ばす(!)事を前提でのセリフ作りをしている。
専門書から切り貼りされたような説明群を読み飛ばしながら確かに頭のよさそうな漫画にみえる気もした。

新しいギミックの漫画と考えるのが妥当なのか。
ちなみにその他の部分はクオリティが高くとても楽しめた。
それゆえの話題作なのであろうが巻を重ねる度に読み飛ばす部分が激増しなんだかとても腹立たしいのは私だけなのか。

読み切れない「うんちく」のばらまき。これを肯定するか否定するかが「もやしもん」の評価を左右する、そんな気がする。
しかし絵をながめて楽しめる漫画はよくあるが、大量の文字をながめて楽しませようという漫画が台頭してくるとは。

日本マンガ文化恐るべしだ。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-21 00:42:59] [修正:2009-11-21 00:42:59]