「オカシュー」さんのページ

総レビュー数: 252レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月18日

6点 自殺島

サブタイトルによると「サバイバル極限ドラマ」らしい。
社会不適合者と認定された男女数十名が孤島に島流し。そしてドラマの幕は上がる。

じっくり描き上げて行く持ち味の作者らしくハデさはないが手堅い作品。
「ホーリーランド」でもみられる「神(作者)の解説」が得意技であり、サバイバル関連のうん蓄としてうまく生かされていると感じた。

特に2巻は良い盛り上がり方で続きが楽しみです。

ただ一方で「自殺島」というタイトルイメージ程刺激的な展開はなく既視感さえ感じた。
多分そのデジャブの原因はテレビのバラエティ。

数年前に話題を呼んだ「電波少年」において無人島生活の企画は数多く立ちあげられ、また現在でも「黄金伝説」等でタレントが頻繁に無人島生活を送っている。
この身近な無人島生活の氾濫によりサバイバル漫画のおもしろさのハードルは跳ね上がっている。

本作はその進み具合から察するに長期連載を想定していると思われるがよっぽどドラマチックな話作りを考えなければ読者の満足は得られないだろう。

さいとうたかをの超名作、「サバイバル」を超えるくらいのモノになって欲しいものだ(あるいは別の道を進むか)。

現在は合格ラインを進んでいると感じるがまずは「よいこ浜口」に負けぬくらいの主人公のキャラ作りが急務ではなかろうか。

主人公にもっともっと魅力が欲しいよ、と感じたゆえに。

追記
巻末の広告欄のお話。
「自殺島」の巻末に広告ページが。「ホーリーランド350万部突破!」ほう、がんばってるな。
ところが次ページ広告に「ベルセルク2300万部突破!」っておい。これ森先生の漫画なのになんか失礼ではないかい。

そこは大好評!でいいんじゃないの。もう。




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[投稿:2010-06-29 23:04:18] [修正:2010-06-30 21:57:10] [このレビューのURL]

吉田戦車がまぁいつもの調子で家庭用ゲーム関連をネタにした4コマ。

うーん、正直どうでもいいかな。

絵柄は適当。ギャグ漫画をいいことに資料を見て描いていない。それを100%断言できる。
センスのある作家がぞんざいに描き散らかしている。

マリオとか悪意があるとしか思えない似顔絵。ゲームをする人の毒にはなっても薬になる情報はこれっぽっちもない。

やっぱどうでもいいくらい適当。

作品例。

母「万里子、誕生日のプレゼントよ」
万里子「わーい、2つも!?」
父「待ちなさい、たしかに片方はプレゼントの人形だがもう片方はミミックだ」
万里子「ミミック!」
父「もし万里子がまちがってミミックの方を開けてしまったら父さんと母さんはかわいい一人娘を失ってしまうことになる」

こんなのが延々と続く。ネタもメガドラとかあつかってるしホントどうでもよくて適当。

しかし適当で思い出すのがタレントの高田純次。どうでもいい事を適当にしゃべくってゲラゲラ笑わせてくれる。

それは吉田戦車のマンガそのものか。

好きな人は好き。もぅ、ついつい買ってしまうのだよ。

ちくしょう、本棚のスミにおいやってやれ。



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[投稿:2010-05-31 23:21:04] [修正:2010-05-31 23:37:46] [このレビューのURL]

昭和仮面ライダーシリーズをオリジナル漫画化しています。
元ネタ、登場人物を知らない人でも普通に楽しめるでしょう。

しかしこの漫画はそんな人向けの作品ではないと思います。
昭和ライダー世代に向けてはなった、渾身の一作なのです。

夢中になってテレビを観ていたあの頃。
そんなおじさんに怒涛の勢いでその頃の熱狂を蘇らせてくれます。

絵にもストーリーにも昭和ライダーを再現する為の異常なエネルギーが感じられます。
作者のライダーに対する深い深い気持ちがビンビン伝わってきます。

これは愛です。凄まじい愛が込められています。

所持巻数 3巻

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[投稿:2009-10-10 18:19:23] [修正:2010-05-29 21:57:45] [このレビューのURL]

短編集。「もやしもん」ファンは楽しめると思います。
チャラい絵のギャグ作家がやるような内容を凄い描き込みの絵でやっているのが最大の特徴。

差はあるけれど大体どれもいい感じでおもしろい。
ただこの作品に限らないが出演キャラの代わる短編の宿命か思い入れはしにくい。

個人的には忍者の話は連載で続きを読みたい。

しかし絵は練習すれば上手くなるものであるがこの人レベルになるのは才能も必要と感じさせられる。

醸(かも)された秀作。









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[投稿:2010-05-05 00:08:48] [修正:2010-05-05 00:08:48] [このレビューのURL]

人の人生は運に大きく左右される。それを人は運命と呼ぶ。
出会いそのものも重要だが出会うタイミングさえも重要な時がある。

「あの時出会っていなければ・・・」などというセリフはドラマ等でしばしば耳にするものだ。
出会いの大切さは人どうしに限らずあらゆるモノにある。

そう。マンガでさえも。

名作と呼ばれ多くの人の目に触れるチャンスを得る作品たち、その陰でタイトルさえ知られずに生まれ消えていく膨大な数の作品群。
自信を持ってお薦めできる程の完成度なら声を大にして宣伝したい。
逆にハッキリ駄作と断言できるのであればレビューするのも馬鹿馬鹿しい。心おきなくスルーできる。

その中間が難しい。

一押しではないが光る部分がある。傑作とは呼べないがタイミングによっては誰かの大切な一冊になるやもしれぬ。
そんな想いを込めて今回はレビューしてみたい。

小林よしのり著「目の玉日記」。
本屋に通う回数の多いあなたでも出会う可能性は低いかもしれない。いや、現物が置いてあったとしてもまさに目に留まらないと言った方が正しいか。

一言で言うと作者の白内障闘病記だ。
普通の人が読むと「ふーん、そう」で終わりそうだ。ぢゅわっ。

私自身は読むタイミングも良く(最近、目の疲れを感じていた)好きな作家という事も有り興味深く楽しめた。人間の目は日々劣化しているという分かっているようで忘れている事を再認識することができた。

要するにパソコンは長時間するもんじゃねぇ、という事をだ。

現在大量に出版されているマンガ作品。それは読者層の細分化が進んでいる。
女の子に向けた作品、おたく向け作品といろんないろんなマンガがある訳で。

「診察待ちでなら夢中になれる眼科待合室向け」作品。

そんな作品もあっていいんじゃあないかな?




こんなレビューじゃ紹介しても誰も読まねぇ・・・




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[投稿:2010-04-21 00:56:01] [修正:2010-04-21 01:28:20] [このレビューのURL]

水島プロ野球漫画。
水島漫画のプロ野球編は実在の球団を多く扱う場合が多いのですがこれは日本プロ野球すべてを創作した大意欲作です。

作者のまさに脂の乗り切っている時期だからこそ生まれえた作品だと思います。
球団の思惑や選手、監督にもスポットを当てながら主人公が追い求める「光のボール」完成までの道のりを描いています。

ただ水島野球漫画の最大の楽しみである試合やライバルとの盛り上がりは少なめな感じです。
球団、選手のすべてがオリジナル設定という所でコアなファンの為の水島ワールドを楽しむコレクションと言えるのかも・・・

しかしながら昭和50年代の水島作品はどれも秀逸な為、普通に面白く読む事ができるのでつまらなくて投げ出す事はないでしょう。

所持巻数 16巻

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[投稿:2009-07-27 22:50:54] [修正:2009-11-26 03:14:43] [このレビューのURL]

ここのレビューで気になって1巻のみ買いました。
実に良質で堅実な漫画だなぁと思いました。特に丁寧でキレイな絵は良いと思います。

深い推理やトリックは無いので探偵コメディになりますか。
主人公の設定が良いのでサクサク読めて楽しめます。

ただ連続殺人や大掛かりなトリックありの王道の推理作品を好きで読んでいる人には物足りない部分もあるかな。
(1巻全話で死人は1人です。そっち方面の刺激は無いです。)

もしこれから大きな事件が出るとしたら面白くなるのかもしれません。

小粒な事件の数々をこなしていく、これがリアルな探偵事務所なのでしょう。
でも私は毎回死体と出くわす主人公の方が漫画としては好きかなあ。

あとペットのペンギンは凄くかわいかったです。

所持巻数 1巻


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[投稿:2009-09-01 22:54:01] [修正:2009-09-01 22:54:01] [このレビューのURL]

エッセイ風ギャグ。ファミ通連載のゲーム(ちょい)混じり漫画。
悪くはないと思います。しかしオールカラーの為、値段が跳ね上がっているのは痛い所です。

ゲームをそんなに知らなくても楽しく読めるのはとても良いと思います。
ただファミ通連載モノだと同じタイプで名作「あんたっちゃぶる」があり、そこまでの毒が無いから読みやすいともいえるし、あっさりしすぎているともいえるかな。

あと作者が漫画の主人公の為、読んでいるうちにもの凄く身近に思えて好感を持ってしまいます。
(アシの子まで何かいい感じがしてきます)

まぁでも定価1000円は子供には辛いでしょう。大人ならお薦めしてもいいかな。

所持巻数 1巻


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[投稿:2009-08-28 21:55:37] [修正:2009-08-28 21:55:37] [このレビューのURL]

青年誌で大人気となりついに週間少年誌に乗り込んだ福本先生の漫画です。
結果からいうと打ち切りでした。

ただ青年誌からのファンに支えられコミックス人気はそう悪くなかったのでしょう。(再挑戦させてもらえているので)
先生の漫画は他もそうですが週刊誌で読むには物足りなくコミックスで読むのが一番楽しめる為、人気投票では不利だったと思います。

まぁ最大の敗因として結論を述べさせていただくとあの少年週刊誌の今のほとんどのキレイでオシャレな絵の中で福本ざわざわ絵(?)は勝てないだろうなぁと・・・

福本ファンがアンケートハガキ出すタイプにも思えないし・・・

所持巻数 全巻

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-08-22 19:55:18] [修正:2009-08-22 19:55:18] [このレビューのURL]

漫画家も人の子である。
物語を作る時に自分の趣味を絡ませるとノッて描けるのではないだろうか。

古谷先生はどうもかなりの単車好きのようである。
別の作品でもバイク関係のエピソードをよく見かける。

想像するにこの作品もバイクやツーリングに先生がかなり燃えていた頃に作られたのであろう。(今現在もそうなのかも)
主人公の関わる恋人や仲間すべてがバイクでつながっている、そんな感じの作品です。

それがその時の先生の思い描く幸せのかたちだったのであろう。
(そうでないとバイク描くの大変だもの・・・)
ただ思い入れが強すぎた為かその影響で作品のデキはイマイチの感じがします。

あと先生の描く漫画は主人公がどれも人生とは何ぞやみたいな事を悩んでいるシーンが出てきます。
人生を笑い飛ばすような漫画を描きながら先生自身も自分の人生にどこか迷っているのであろうか。

所持巻数 全巻


ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-08-20 19:24:11] [修正:2009-08-20 19:24:11] [このレビューのURL]

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