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7点 スティール・ボール・ラン
従来のシリーズのようにスタンドバトル一辺倒でやらずにアメリカ横断レースやら遺体探しやら色んなことにチャレンジした意欲作に思えたが、後半の大統領とのやたらと何してるのか分かりづらいバトルをグダグダやりすぎて、レースと遺体集めの要素が疎かになってしまったように感じる。
グダグダの果てには主人公が覚醒して得た能力がラスボスのよく分からん能力のスタンドの突破に都合の良すぎる能力で、まーた5部のレクイエムと同じパターンかと思ったがあっちと違ってちゃんと燃える展開だったので許せる。
ジャイロの少年を救いたいと言うレース参加の根本的な動機もはぐらかされて1番の勝ち組だったポコロコは結局何の説明もない不明瞭なキャラで終わり、別の世界から来たディエゴの末路もしょぼい。
遺体のオチに関しては"遺体は誰のものでもあってはならない"とか言わせてまともなオチを描けなかったのを誤魔化して終了。いつもの荒木飛呂彦。
ですが、
・ようこそ男の世界への回
・ジャイロの死とlesson5
・ブレイク・マイハート ブレイク・ユアハート
これらの名シーンを見れただけでも、充分この漫画を読んで良かったと思える良作。
ジョニィとジャイロのダブル主人公が上手く機能してたのとジョニィが"歩き出す"物語もちゃんと描けており、従来のシリーズに物足りなかったものがこのパートで満たされた。
リンゴォにディエゴ、ヴァレンタイン大統領などインパクトのある敵キャラも多くて良かった。
キャラのセリフに重みや説得力があり、絵柄も綺麗で格好良い。
て言うか、安っぽさのない海外ドラマみたいな絵柄と雰囲気のおかげで評価されてる雰囲気漫画みたいなとこありますよね。
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[投稿:2023-01-21 15:58:45] [修正:2023-02-03 15:04:52]