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8点 寄生獣

新一、田宮良子、後藤などを通じて生物の本能のようなものを漫画と言う媒体で徹底的に描き、深いテーマを深掘りして描き切った傑作。

母親を殺されて復讐物語や寄生生物との単純なバトルものにするのではなく、環境問題や人間と言う生き物の存在意義に向き合い、提起されたテーマに対して綺麗事を言わずに細かく分析した上で「心に余裕(ヒマ)がある生物、なんとすばらしい!」とちゃんとポジティブな結論を出して終わった文句なしのエンディング。

鬼滅の刃に欠けていたものがこの作品には確かにあるなと感じた。

なお、哲学的すぎる作品故にエンタメ性やキャッチーさと言ったものはこの作品からはあまり見出せなくて、私のような若年層からしたらもう少しグイグイ話に引き込まれる面白さみたいなものがあったらより感動出来たのになと思う。

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[投稿:2023-01-28 18:23:29] [修正:2023-01-29 19:33:12]