るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―のレビュー
7点 creさん
志々雄編まではかなりよかった。
葵屋に攻め込んだ十本刀(というかヘンヤ)がしょぼすぎだろうというツッコミは置いておいたとしても、左之助、刃衛、蒼紫&御庭番衆、雷十太、斉藤、志々雄&十本刀と個性的で、かつ魅力ある面々が敵や味方として登場し、それぞれの話の中でそれぞれの役割を演じてくれたと思う。雷十太は微妙だが。
縁編も剣心の過去や人斬りから流浪人になったいきさつなどの物語だと思えば、そうあって然るべきなのかもしれないが、全体的にうだうだしすぎていた気がする。また、敵キャラ達にインパクトは多少あるのだが、全体的にしょぼすぎる。何なんだあの意味不明な動機は。
かと言って、全体の評価をそれほど下げるものではないと思うので、基本的には全巻通して結構お勧め。
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[投稿:2007-07-26 05:03:12] [修正:2007-07-26 05:03:12] [このレビューのURL]
6点 souldriverさん
リアルタイムで読んでたときは続きが楽しみだったけど、京都編が終わってからの展開にはなんだかガッカリした記憶がある。
少年誌で敵を殺すことをタブーとする主人公は当時新しかったし、それにきちんと重みを持たせているのはすごいと思った。日本の中世文化と近代文明が混ざり合った明治時代という舞台も面白い。
また重めのテーマを抱えていながら、終始マンガとしてのエンターテイメントの本質を忘れていなかったのも良い。
こうした要素が程よくバランスを保っていたのが京都編までだったけど、それ以降は剣心の過去を引っ張りすぎた展開や、キャラの外見的インパクトに走ってしまった感じがしてイマイチ入り込めなかった。作者が京都編までを超えようとして足掻いてるのが目に見える。
京都編で完結しておけばよかったとは思うけど、最後まで投げ出さずに描き切ったことは評価できる。
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[投稿:2007-07-16 14:50:19] [修正:2007-07-16 14:50:19] [このレビューのURL]
3点 ゆきやさん
読んでて何も感じなかったです。
まぁ当時人気もあったことですし、見る人が見れば感じる「熱い何か」はあるのだろうけど…。
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[投稿:2007-07-13 18:47:04] [修正:2007-07-13 18:47:04] [このレビューのURL]
5点 wowwow66さん
テーマはいいが、このテーマは少年誌でやるのには無理がある。でも追憶編と縁編(バトル以外)は結構がんばっていたかと思う。(でも薫のくだりは拍子抜け)
キャラクターはいいのだから少年誌でやるならなんの迷いも無く志々雄をブッ倒せるぐらいの設定にしないと。
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[投稿:2007-06-20 02:00:34] [修正:2007-06-20 02:00:34] [このレビューのURL]
2点 佐々木裕健さん
もともと青年誌でやるべきテーマを少年漫画に持ってきてしまったために、全てが中途半端なご都合主義になってしまった。
特に私が気に食わない展開は志々雄真実が勝手に燃えて絶命してしまったところである。
もし志々雄が自滅しなければ、剣心は二者択一を迫られる。
1:殺さない程度に痛めつけ、警察に引き渡す。
2:殺す。
もし1を選べば志々雄は死刑になるか脱獄するかのどちらかしかない。死刑になれば、剣心は間接的に殺しを手助けしたことになるし、脱獄されたら、また多くの人間の命が犠牲になる。
「不殺の誓い」を守ることにより、これだけのリスクが出るというのに、志々雄の自滅により、リスクは回避できるは殺さずにすんだはで、良いとこどりになってしまったわけである。
剣心の「不殺の誓い」は、それによって罪をかぶるもの、命を落とすものを別に作り出すという本質的なジレンマがあるにも関わらず、そのテーマに真正面に取り組むことなく、ご都合主義的展開でスルーさせ、単なるバトルものとしてしまったことに、私は怒りすら感じてしまう。
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[投稿:2007-06-12 20:08:15] [修正:2007-06-12 20:08:15] [このレビューのURL]
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