るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―のレビュー
8点 トカレフさん
歴代ジャンプ漫画でも割と異質な作品。
少年漫画的なバトル物路線でありながら、アメコミ風のテイストも内包しており、色々とスタイリッシュである。
また、史実を絡めながら、やたらと細部まで作り込んであるシナリオや、シリアスな展開が謎の説得力を醸し出していて笑える。
あと、技や設定などのハッタリのきかせ方も上手いと思う。
マニアックな要素も強いのに、これほど永く、幅広い層にウケ続けているのも解る名作である。
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[投稿:2016-08-02 14:03:00] [修正:2016-08-02 14:03:00] [このレビューのURL]
5点 勾玉さん
明治に生きる人斬りの過去を背負った剣客、という設定にはとても心惹かれるのですが
いざ戦闘が始まると、クリーチャーのような外見の敵キャラに、
まるでカードゲームのような必殺技の応酬、といった
現実離れしすぎした世界観についていけませんでした。
ひねくれずに、バトルものの少年漫画に大人向けの設定を取り入れた作品、
くらいに捉えるべきなんでしょうが、
なまじ時代背景や人物設定が良すぎるだけに、戦闘面でのギャップが凄く
「大河ドラマを観てたら怪人が出てきて、合体ロボで撃退」
くらいのアンバランスさを感じてしまい、物語に入り込めなかったです。
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[投稿:2016-05-14 00:17:42] [修正:2016-05-14 01:04:24] [このレビューのURL]
4点 群馬のイチローさん
志々雄真実までが6点で、それ以降は2点という感じです。
アニメに支えられた作品だと感じました。
キャラクターは敵味方、魅力的なのはいますが最後の方は、ああ終わるんだなという感じの物語の失速感が、この作品って面白かったのかと考えさせてしまう作品でした。
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[投稿:2015-03-01 06:25:14] [修正:2015-03-01 06:25:14] [このレビューのURL]
10点 祝子さん
映画を観てから、原作を読みました。
幕末から明治へ移り変わり、サムライ、剣客達の価値観が時代に合わなくなって来ていた時に、
人斬り抜刀歳として評価されていた剣心が、贖罪で全国をるろうにしていたのが、そもそもの始まりだったと思う。
しかし、刀を置いても、敵も味方も、人斬り抜刀歳としての強い剣心を評価して、仕事を依頼して来たり、闘いを挑んで来る話しであるのが、「ドラゴンボール」や「北斗の拳」あたりの闘いとは
違って、新しかったと思う。
ただ、これ、少年向けのジャンプで連載するには、もったいなかったのではないでしょうか?
少年達が歴史を理解しているか、贖罪が分かる精神年齢かと考えると、青年誌のほうが良かった作品かも知れない。
アクション好きの少年達には、贖罪を感じて「るろうに」していた剣心の誓いが理解出来たか、理解出来たとしても、「つまらない」で終わってしまったのでは?
一貫した「殺さず」の誓いと、贖罪でるろうにをしている剣心を語るには、京都編以降の、巴が出てくる「追憶編」は大切な要素である。
そして、愛を知り、かけがえのない人を失う悲しみを、剣心は、巴を失うことでようやく知るのだから。
そして、娘や姉を殺された悲しみを背負う、縁と父親のおいぼれの、悲しみを描くことで、
人を軽々しく殺してはいけないと読者も知ることになる。
薫を殺すかどうかは、それさええがけていればどうでも良い。
なんだかなあと個人的に思ったのは、Overの剣心達のその後である。
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[投稿:2014-09-04 02:18:50] [修正:2014-09-04 02:20:51] [このレビューのURL]
6点 shunさん
ジャンプの低迷期の入口を支えた屋台骨的な作品。
わかりやすい必殺技、オーバーリアクションや動きのわかる構図など、
少年漫画としては京都編までは、熱さを伴った良い作品。
その後も要所要所で盛り上がりは作るが、敵キャラの魅力が無いため、
もったいない仕上がりになってしまった。
キャラクターモチーフをモチーフ元に寄せすぎてしまうのはいかがなものか。
モチーフというよりもパロディに近く、緊迫した世界観を悪い意味で壊す存在になっている。
物語終盤は、正直お遊びが過ぎたという印象。
しかし、引き伸ばしすぎずよく書ききったと、最近のジャンプ漫画を読んで再評価したくなった。
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[投稿:2014-07-28 17:15:25] [修正:2014-07-28 17:15:25] [このレビューのURL]
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