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7.7点(レビュー数:41人)

作者福本伸行

巻数11巻 (完結)

連載誌ビッグコミックオリジナル:2003年~ / 小学館

更新時刻 2012-02-14 18:15:24

あらすじ 世間という檻の中でハムスターよろしく、ひたすら空回りし続ける、44歳独身男性の黒沢の人間哀歌物語。

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最強伝説黒沢のレビュー

点数別:
16件~ 20件を表示/全41 件

10点 ノゲイラさん

福本さんの作品の中で一番好きです。
けっこー笑えますが、黒沢の境遇を心の底から笑うことはできない方が多いのではないでしょうか。
終始福本節が炸裂していて、とくに最後のアリのくだりとかは自分的にツボでした。

ただ、最後に若干突然終わってしまう感があります。
まぁ、打ち切りだったらしいので、仕方ないですね。
でもとても楽しめました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-07 00:07:21] [修正:2010-07-07 00:07:21] [このレビューのURL]

9点 xenosさん

 この作品は福本伸行の真骨頂として捉え得る作品であろう。
 無頼伝涯などの過去作でも示されたとおり、どうやら福本氏は、心理的戦略的駆け引き自体を描くというよりは、苦難(黒沢の場合は孤独感や人望、将来の無さ等)の中で、主人公が立ち上がりある種のカリスマ性を獲得していき、強大な敵を打倒するということを描きたいようだ。言い換えれば一種の階級闘争である。
 故に本作品は福本的階級闘争を最もよく描ききった作品といえる。途中で打ち切りになってしまったのは至極残念である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-21 04:36:11] [修正:2010-06-21 04:36:11] [このレビューのURL]

7点 ITSUKIさん

既にレビューにあがっていますが、この作品を最後までギャグとして笑う事しかできなかった方と、面白かったけど心のどこかで笑えない部分を感じた方とで大分この作品の見方は変わるのではないでしょうか。

自分のただ無為に過ごす日常をなんとかしたいと思いつつ…何か行動を起こせば裏目に出て、周囲になかなか理解されない黒沢。
黒沢と自分の世代は全く違いますがなんだか共感できる点が多かったです。
ただ黒沢は自分が持ち上げられるとすぐ調子に乗って羽目を外すのが悪い所でしたw

終盤では「ただ過ごす日常」でも「生きる為に闘う」事が大事なんだという方向にホームレス達を引き合いに出して説いていて、なんだか奮い立つものがありました。
ここらへんなんかは同世代の中年よりも若者にこそ作者が伝えたいメッセージなんではないでしょうか。
そしてあのラスト…皆に理解され慕われた黒沢の最期。
皆に腕を握られて「あったけぇ…」と涙。
なんだか無性に感動しました。

作品の本旨とは外れるかもしれませんが、対ヤンキー(達)での闘いでみせる黒沢の策略の数々がどれもしっかり練られていてそういう点でも面白かったです。
黒沢の心情がどんどん語られて話が進むのですらすら読め、一冊読み終わるのがあっという間です。それが良いか悪いかは個人によると思いますが。。

実は福本先生の作品で最後まで読んだのはこれが最初になったのですが、面白かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-20 19:44:16] [修正:2010-06-20 19:44:16] [このレビューのURL]

9点 ぴくにけさん

同年代のレビューを見ていると「若いから共感できない」という声が多いようだが、そんなことはありません。

自分はまだ高校を卒業したばかりのガキですが、痛いほど主人公に共感できました。

日々の生活を“ただ”過ごすしている。
そんな方には見て欲しい作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-28 18:03:10] [修正:2010-01-28 18:03:10] [このレビューのURL]

8点 穴子さん

9割笑っていいけど1割は笑えない漫画。その笑えない部分には、
誰しもが思ったことがある心理描写や葛藤が、ストレートに込められている。

10割笑える人は、つまらない漫画だと思う。1割笑えなかった人は、楽しめる漫画です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-05-20 11:26:56] [修正:2009-07-16 19:00:42] [このレビューのURL]

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