G戦場ヘヴンズドアのレビュー
9点 gonさん
ひさびさに「震えさせてくれる」漫画に出合えましたねぇ。でも この漫画の 意図する事を全て理解できたとは全く思えないんすよ。なんか読むたび新しい メッセージに気づく、みたいな感じでしたんで。だからこそ今、レビューを したくなかったんですけど 読んだ年齢や環境によって、また違う見方が出来る ような漫画だと思うんで、とりあえず暫定的な点数とレビューを出すことにしました。
この漫画を読んで まず最初に感じた事は この漫画ほど 漫画家として、裸で ぶつかった作品はないなーって事です。出てくるキャラの一言一言が読者はもちろん 作家さん自身を戒めたり鼓舞したりしてるような気がするんですよね。 例えば3巻の町蔵の「オレ達は、わかりたいんだよ。自分のこと。自分の くるったとこ、描いて治してんだ。」なんてセリフは なんか天才にしか 分からない天才の苦しみ、みたいなのを感じましたし。
んで この作家自身が 今までの漫画が打ち切りばかりだったからこそ描けたと 言ってましたが まさに そんな気がしますね。おそらく作家さん本人も感じた事が あるであろう自分の才能への壁、挫折なんかを しっかりと盛り込み、尚且つ 「夢が叶わなくても幸せになれる」という事を描ききったのは お見事だと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-18 17:54:04] [修正:2005-10-18 17:54:04] [このレビューのURL]
8点 sonorityさん
バイト代が入り、なんかまんがでも買ってみるかと、なんとなく取ってみた本。そういう本はいくらでもあるが、これほど大きな当たりは無かったと思う。
自分自身が小説を書く事を趣味にしているため、そういう影響もあったかも知れない。だけど、創作活動をしてない友人たちにも充分進められる作品だと思ったのは、まず第一に「人生教訓」だ。最近の子供たちには嫌われる「熱くてクサイ」作品である本作は、あちこちに人生教訓をちりばめ、主人公である高校生二人に経験という形で読者に叩きつける形をとっている。見てて痛々しい、幸せになって欲しい。そのハズなのにもっと傷ついて欲しいと思う、そういうジレンマに陥るのだ。
特筆したいのは、作者が女性であるという点だ。
男女差別をするわけではないのだが(この時点で差別をしているとか言うのは置いておいて)、女性というのはこれほどまでに強いものを持っているのだ、と本当にびっくりした。まるで教育的指導という形で竹刀で打たれたかの様に衝撃が訪れるメッセージ性。女性というカテゴライズは、もはや無意味になっているのだろう。
得点は8点。やはり「熱くてクサイ」故にその分読者は減るからだ。「読者を選ぼう」なんて、本人は考えてないだろうが。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2005-06-14 23:02:37] [修正:2005-06-14 23:02:37] [このレビューのURL]
3点 noppoさん
アツく青臭い漫画。
けれども読んでいて、もしくは読み終えて感動・衝動を感じることはなかった。
アツいのが嫌いではないのだが、
鼻につく台詞まわし、登場人物の突き抜け(すぎ)た性格設定が気になった。特に台詞まわしは自己満足的な雰囲気が感じられすぎて嫌気がすることもあった。
こういう作品は合わないのかも。
(あくまで個人的な感想であり、悪意はありませんのでお気を悪くなさらないでください)
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-06-02 18:06:21] [修正:2005-06-02 18:06:21] [このレビューのURL]
8点 団背広さん
普通の漫画とはかなりノリが違うからか、空気感が異質。そしてその中に凄まじい何かを感じる。
俺はこの作品の中のどのキャラクターにも感情移入できなかったが、それでも読めたし読まざるを得ないものを感じた。飽きっぽい俺にとって、こんなことは本当に珍しい。
この漫画は間違いなく日本橋ヨヲコの最高傑作だろう。本人も「すべての回を最終回のつもりで書き上げた」と言っていたが、それも納得。ここまで気合のこもった漫画はそう多くない。
はっきり言って人によっては引いちゃいそうなくらいの熱さと真剣味がある漫画だが、それが読者に有無を言わせぬ凄味となって伝わってくるのが素晴らしい。
俺はこの作品を「楽しむ」ことはできなかったが、「凄い」とは思った。間違いなくこれは傑作と呼ばれていい漫画だと思う。あいまいなレビューで申し訳ないが、これが本音だ。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-05-07 09:06:43] [修正:2005-05-07 09:06:43] [このレビューのURL]
9点 sigureさん
ドラマ的な展開が非常に多く、
青臭い話が苦手な人には不向きですが、内容は非常にアツい。
主役の主役らしさ・脇役の脇役らしさがしっかりと出ているし、
最終話で登場キャラ全てのその後まで描いてあるのは賞賛。
昨日の敵は今日の友、今日の友は明日の敵、
まさに「戦友」というテーマを描き切った作品。
本来8点の所、私の個人的な感情で1点プラス。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2005-05-02 19:25:20] [修正:2005-05-02 19:25:20] [このレビューのURL]
PR