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7.79点(レビュー数:73人)

作者日本橋ヨヲコ

巻数3巻 (完結)

連載誌月刊IKKI:2000年~ / 小学館

更新時刻 2012-10-08 12:23:41

あらすじ 有名漫画家の息子・町蔵と漫画好きな少年・鉄男。
互いに共鳴しあった二人は、やがてプロ漫画界へ飛び込んでゆく…

備考 NHK-FMのラジオ番組『青春アドベンチャー』にて、2005年3月にラジオドラマ化された。

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G戦場ヘヴンズドアのレビュー

点数別:
46件~ 50件を表示/全73 件

10点 右から左へ。さん


熱くて、青臭くて、読むと疲れる漫画。こういった作品を描くことのできる女性漫画家は稀だ。いや描こうとする、といったほうが正しいか。いずれにせよ、最近の漫画には希薄な傾向を持った漫画である。

刃の切っ先を突き付けられるような感覚を抱きながら読んだ。そう、無意識のうちに恐れを抱きながら。

自分の心を無意識のうちに包んでいるオブラートを、読んでいくうちに、一枚ずつ剥がされていく感じだ。作者は問いかけてくる。夢とは何か、自分とは何か、友情とは何か。自分で言葉にうまくまとめることもできないし、口に出すのも恥ずかしいテーマである。また、成人となり、そういった類の事柄を幼少の頃よりも抑圧しながら生きている身としては、直視することが難しいテーマである。いや、直視したくないといったほうが正しいか。

しかし、それらのテーマを正面から、荒削りながらもしっかりと描いている。私はこの漫画を読んでハッとしたのである。小中学生の頃は誰もが兼ね備えていたであろう夢を、大人になっても持ち続けることの大変さ、それに伴う自己責任の大きさが伝わってきたからだ。このテーマを、3巻という限られた巻数の中でまとめた作者の技量を称賛したい。

絵も荒削りであるため、好き嫌いは分かれるだろう。だが、私はこういった作風に、絵が見事に一致していると感じられた。青臭さが際立つため、食わず嫌いしてしまう人が多いかもしれないことは事実であるが。

全体的に見れば、エンターテイメント性を備えつつ、考えさせられる漫画として確立していることは事実である。だが好みは分かれるだろう。上記のような現実、事実を直視できるか。また絵であきらめずに読みとおすことができるか。その二点でこの漫画の評価ははっきりとわかれるだろうし、分かれた方が議論の余地も残される。私としては、3巻の中でこれほど完結している漫画とは出会ったことがないし、多くの巻をかけてもこういったテーマに深い意味を与え、ある種の解ともいうべきものを提示できた漫画にあまり出会えたことがない。私の中では、歴代の漫画の中でも頂点に君臨する漫画である。文句なしの10点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-13 20:07:29] [修正:2008-10-23 11:36:52] [このレビューのURL]

10点 腹ペコKUMAさん

[ネタバレあり]

漫画でこの作品ほど鳥肌がたったものはないです。

たった三巻なんですが、

そうとは思えない重さがあります。

はっきりいって少し疲れます。

でもまた読みたくなります。

この漫画読んで焦る漫画家の人もいるのではないでしょうか。



一話目の最後のコマと最終話の最後のコマが繋がった時は、

感動しました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-04 08:52:47] [修正:2008-10-11 00:02:04] [このレビューのURL]

6点 canさん

荒削りだけど熱いです。

ここでの評価が非常に高いのですが、自分はそこまでの完成度は感じませんでした。
そんなわけで、もう一度読み直してみようと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-08-28 20:29:28] [修正:2008-08-28 20:29:28] [このレビューのURL]

4点 creさん

ものすごく期待はずれ。勝手に期待したんだけど。

たった3巻で完結なのに、ココでの評価がものすごく高いから、よほど内容がつまっていて無駄のない仕上がりになっているのだろうなと思って読み始めた。

不幸、訳アリな家庭の才能ある主人公とその仲間、主人公の回りに起こる不幸、仲間と反発しながら悲劇的な結末かと思いきや、最終的にはハッピーエンド。この余りにもアリガチな展開にまず違和感。

漫画、小説、映画、ゲームなど、アリガチでも面白い作品はいくらでもあるのだが、それらは決まってキャラが魅力的だったり、設定や台詞に矛盾がなかったり、適度な進行で感情移入しやすく受け入れやすい。

だがこの漫画は、キャラは相変わらず中二だわ、序盤の意味ありげな台詞が最後まで無意味だわ、キャラが設定に対して不可解な行動をとるわ(と言うより序盤の台詞や行動が後で付け足されたであろう設定に合っていない。3巻程度でコレは酷い。)、進行は早いと言うよりは暴走気味だわで、いいところを探しづらい。

期待しすぎて、失望が大きすぎるのかもしれないけれど、少なくとも俺はプラスチックから成長した部分があるとは思えない。

レビューサイトでの評価と自分の評価で差があるものは結構あるのだけど、この漫画ほど「ないわ・・・」と思った作品は今までなかった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-07-17 05:50:38] [修正:2008-07-17 05:50:38] [このレビューのURL]

5点 kenkenさん

全然受け付けなかった
熱いのは嫌いでないはずなんだけど
まず結論ありきみたいなとこが鼻についたのかも

結局作者の思う「カッコよさ」が合わなかったんだと思う

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-07-15 19:56:54] [修正:2008-07-15 19:56:54] [このレビューのURL]

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