封神演義のレビュー
9点 臼井健士さん
「フジリュー版封神演技」として成功していると思います。
古代中国の王朝交代劇の裏側で繰り広げられる仙界の戦いを描く。
画が同人誌っぽいのですが、キャラも立っているし、主人公のスタイルの新境地を開拓した太公望もいいです。他にこんなズルくて卑怯で強くて弱くて百歳近い年寄りの主人公を知っていますか?
・・・・・・少なくとも私は知りません(笑)。
最大の見せ場は「13巻:仙界大戦14巻・15巻:十絶陣の戦い16巻死闘」辺り。
闇仲の殷王朝を守ろうとする執念。
楊ゼンの出生の秘密と正体。
王天君の暴走。
そして・・多数の仲間の犠牲・・・・。
戦いに犠牲はつきものとは言っても、ラストでひとりで仲間たちに知られぬ場所で涙を流す太公望の姿が痛々しい・・・・。
その分、以降の展開で盛り上がりを欠いたことは確かだが。
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[投稿:2010-07-24 18:58:27] [修正:2013-11-01 23:03:38] [このレビューのURL]
7点 fasterさん
歴史漫画であるにもかかわらず、コミカルで読みやすい。
例えば太公望の顔を簡略化した絵などをところどころに入れることによって、歴史漫画独特の堅いイメージになっていない所などがいいと思う。
さらに、子供でも楽しめるように行きすぎない程度のバトル要素を入れてあり、キャラクターも個性的でかなり完成度が高い。
また、絵がとても綺麗。
多少見にくいシーンもあるがこの絵は良い味を出している。
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[投稿:2009-10-14 00:34:13] [修正:2013-07-25 00:47:53] [このレビューのURL]
6点 pazzoさん
基本的に楽しめたが、キャラクターが多すぎてよくわからないうちに退場、みたいなことが多々あった。
読み返せばその辺はスッキリするんだろうか。
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[投稿:2013-03-11 18:03:11] [修正:2013-03-11 18:03:11] [このレビューのURL]
7点 十歩神拳さん
少年漫画においての総力戦は、敵・味方ともに多数の戦力を持っていても、いざ衝突すると一人一倒のタイマン勝負になってしまうことが多かったり、主人公の独壇場になってしまうことが多いように思えます。
しかし、本作での基本的な流れは主人公勢力全体で敵勢力を打ち破った後に、敵のボス×味方勢力というスタイルが多かったのではないでしょうか。
そのため、ボス戦には味方サイドが全戦力を持って臨んでいる感がして、主人公以外も上手い具合に活躍するので、読んでいて面白かったです。
登場キャラクターも敵味方問わずキャラが立っており、それぞれの見せ場が丁寧に描かれているのもグッド。
そのため、いつだれが退場するかわからない緊張感が輪をかけて高まり、この作品の特徴の一つとなっているように思えます。
ただ、序盤は次々に新キャラクターを出す割にはそれぞれに対する掘り下げが浅いというか、個人的には登場人物のポジションやキャラ付けを把握出来ないまま次々にレギュラー化していったような感じがしたのが多少引っかかりました。
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[投稿:2011-06-10 03:11:43] [修正:2011-06-10 03:17:13] [このレビューのURL]
9点 ラビスカノンさん
古代中国のファンタジー小説を題材とした作品。
まずキャラクターの設定が非常に上手く、登場人物の誰しもが親しみやすい上に魅力を持っている。バトルに関しても各々の宝具の能力が個性的で面白い。
そしてストーリー進行に不自然な点がなく、サクサクと読める。
Jコミックスにして23巻という範囲内で複線を全部回収しつつキチンと完結させることができた。
極めつけは繊細な書き込みと丁寧な絵柄、舞台である古代中国の壮大なイメージと非常にマッチしているように思えました。
特別な派手さこそありませんが、ケチの付け所が殆ど見当たらない。
誰にでもお勧めできる名作です。
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[投稿:2011-01-27 21:08:14] [修正:2011-01-27 21:08:14] [このレビューのURL]
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