MONSTERのレビュー
10点 kohshiさん
とにかく最初からグイっと惹き込まれ、そのまま離してくれない。
終盤の展開や、ラストのオチは賛否分かれるところだと思いますが、熱中度があまりに高いのでこの点数です。
この漫画の特殊な所は、中盤以降に主人公が変わった事。
もちろん主人公は最初からテンマなのですが、序盤の展開はあくまで「テンマというフィルターごしに描かれるヨハン」が本質的な主人公であり、一番惹きつけられる要素だったと思います。
ラストのオチは、テンマに惹かれていた人には満足でき、ヨハンに惹かれていた人には物足りなかったのかな?と。
個人的には、そのすさまじい展開力と、テンマをはじめとするキャラたちの人間味に一番魅力を感じました。
ルンゲをはじめとした準主役も当然ながら、冒頭の新聞記者、アルコールに溺れた元刑事、責任感から復讐に走る歯科医、コーヒーの味で人を殺せなくなった元スナイパー・・・すべてのキャラが素晴らしく、漫画で疲れた涙腺によく響く(笑
ヨハンは確かに特殊かもしれない。
ただ、数万人もの子どもが彼と同じ境遇におかれたなら、そのうちひとりぐらいは、あのような「天才」がいたとしても不思議ではないのかもしれませんね。
ココアの大好きな純粋な子どもでも、あのようになってしまうのですから。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-02-14 13:59:09] [修正:2011-02-14 13:59:09] [このレビューのURL]
6点 funkanimeさん
かなりハマって最後まで読み進めましたが、ダレた感もあったので6.5点くらいにしたいところです。一巻から引き込まれた人はそのまま全部読めると思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-11-23 03:45:16] [修正:2010-11-23 03:45:16] [このレビューのURL]
8点 あおはなさん
浦沢作品の中では個人的に最も完成度が高いし面白いと感じている作品です。多分コレは私が主人公の天馬ではなく、ヨハンやグリマーに感情移入して読み進めているからナンですが。どのキャラ視点で読むかによって本作の評価は全く異なるものにまると思います。特にこの作品主役が喰われちゃってる感があるので・・・
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-11-03 16:48:40] [修正:2010-11-03 16:48:40] [このレビューのURL]
7点 tetsushikiさん
【全巻読了】
浦沢さんはこの作品からシリアス街道を走り出した。
この作品の特長は話の作り方と表情あたりか。
また、短い話の中に、一人ひとりを丁寧に描こうとしているのは伝わる。
時々ではあるが、お涙シーンの後に、そのキャラクターをあっさりと殺すところは浦沢ワールド。
最終巻のオチは賛否両論あるだろうが、(個人的には否)
それを補って余りある面白さだと思う。
伏線の回収だとか、目的だとかそんなところは評価の対象にはならない。
とにかく読者をグイグイ「引き込む」強さが尋常じゃない。
浦沢さんがやりたいのはそういうところなのだろうか。
ヨハン・リーベルトをネタにしたインパルスのネタも
今となっては懐かしい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-08-10 01:09:53] [修正:2010-08-10 01:09:53] [このレビューのURL]
7点 金魚さん
読んでいるうちは面白くて、続きが気になって、グイグイとストーリーに引き込まれる。
しかしそれだけに終わってみると肩透かしな感も否めない。広げすぎた風呂敷を畳めなくなっているというか。(ただしそれでも20世紀少年よりはまし)
概して浦沢先生の作品はしっかりとした原作者のいるオムニバス形式の漫画のほうが面白い気がする。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-07-07 02:16:25] [修正:2010-07-07 02:17:21] [このレビューのURL]
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