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7.06点(レビュー数:43人)

作者岩明均

巻数4巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:1997年~ / 小学館

更新時刻 2012-08-21 12:48:33

あらすじ 南丸洋二は念じるだけで紙に小さな穴を空けられる特殊な能力を持っていた。
ある日頭が半分えぐり取られるという殺人事件が発生。
洋二は死体を見て自分と同じ能力者の存在を知るのであった・・・

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七夕の国のレビュー

点数別:
36件~ 40件を表示/全43 件

8点 assdさん

4巻であっけなく終わってしまっている分、薄い。
昔読んだときには寄生獣を期待して幻滅したが、
最近読み直したら世界設定が面白く満足だった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-08-15 21:18:34] [修正:2006-08-15 21:18:34] [このレビューのURL]

7点 水鏡さん

[ネタバレあり]

淡々と、主人公を置いてけぼりでストーリーが進行するんですが
本当に、淡々と、なんですよね。作者の絵柄も手伝ってあまり起伏というものが無いように感じます。
それ故に刺激的な物も無いのですが、物語の中には読んでる内に深く染み入るようなテーマがあったりします。
「窓の外」を見ている丸神町の住人は、それに縛られ、
儀式、慣習を実行し待つ事のみをするだけでした。
教授も能力の正体を探って、自分なりの真相に辿りついたにも関わらず、儀式の神官になる道を選びました。
丸神頼之は「窓の外」の意味、能力についての事を考え、行動を起こしました。
結果としてどうなったかはわかりませんが、彼は前に進む事を選んだわけです。
たいして主人公のアクションは「何もしない」です。
能力に頼って生きる事もせず、儀式へ依存もせず
とにかく生きるというものでした。

能力の有無、窓の外を見たか見ないか、等もそれぞれあり、
誰が正しいのかはわかりませんが、最後の各々の顔はあくまで晴れやかです。
色々な面で考えさせられる作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-01-19 03:54:45] [修正:2006-01-19 03:54:45] [このレビューのURL]

7点 American418さん

[ネタバレあり]

最後の方の展開を見ていて、「何この元気玉」と思ったのですが、同時にラストで主人公が幸子に語りかけた「この世の広さについて」の台詞が非常に心を打ちました。

話も短いながらも、きちんとまとまっている傑作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-11-06 12:50:43] [修正:2005-11-06 12:50:43] [このレビューのURL]

8点 shutaroさん

[ネタバレあり]

「寄生獣」を期待すれば拍子抜けするであろう地味なSF物語。
核となる謎やそれを追う展開はあるものの、エンターテイメント性はあまり
なく、主人公も「活躍しない」ことで活躍する能天気な大学生だが、
それを補って余りあるほど想像以上に深く哲学的な作品でもある。

主たるテーマは「主体性」だが、そこから広がる死生観や宗教観を物語に
絡ませていく手法は素晴らしい。特に「窓の外」と言う言葉は、いわゆる
神の領域である不可知なるものを感覚的直感的に捉えた見事な表現である。
また、登場人物たちの行動がそれぞれ示唆に富んでいて興味深い。
立ち止まって考え、力を使う者は死して再生する事を選択し、
立ち止まって考え、力を使わない者はその人生を切り開かんとし、
立ち止まって考え、他に力と自らを委ねた者はあっけなく排除され、
考える事をやめ、流される者たちは畏怖と盲信の檻の中である。
これらの行動を見事にSFと伝奇的な物語とに融合させている。

忙しく生き急ぐ方々にぜひ一度立ち止まって読んでもらいたい。
現代の主体性を欠く風潮に喝を入れるばかりか人生訓から哲学までもが
入った、4巻と短いながらも考えされられる名作。

ナイスレビュー: 4

[投稿:2005-10-26 14:15:15] [修正:2005-10-26 14:15:15] [このレビューのURL]

6点 kamakuraさん

少し地味で一見さんが引き込まれにくい感じが残念ですが、
岩明均らしい良作だと思います。

「よそよそしい空気」の表現が好きです。
謎解きとしても楽しめますし読む価値アリです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-09-23 00:51:42] [修正:2005-09-23 00:51:42] [このレビューのURL]

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