「kenken」さんのページ

総レビュー数: 200レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年07月14日

「大きな剣を振り回す」というのはファンタジーにありがちなアクション
でもこの漫画のそれは桁が違う
切るというより引き千切るって方が言葉があってる
醜悪な人外を文字通り叩き切る時の爽快感は異常。とにかく絵が凄い
敵となる人外も妙に人間的な欲望がむき出しで嫌悪感たっぷり
それがこの画力で描かれるからたまらない。13巻は悪夢そのもの
その圧倒的な画力による重厚なストーリー

よく批判される最近の展開だが、個人的には別にいいと思う
それより絵が軽くなった気がしてならない。書き込み量の割りにページが白い
敵を切るときも何だかサクサクかまぼこみたいで台無しだ
昔の濃い絵に戻してほしい

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[投稿:2008-07-15 19:45:13] [修正:2008-07-15 19:45:13] [このレビューのURL]

後半こそ丸くなったが初期の魔太郎は本当に恐ろしい
自分をいじめた相手には恨みを千倍にして返し、再起不能にする
それでも魔太郎をいじめる人間は後を絶たないのだから凄い

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[投稿:2008-07-15 00:30:03] [修正:2008-07-15 00:30:03] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

前半の学園ものっぽい雰囲気から一転後半はジェットコースターのように真っ逆さまに転落

物語全体の3分の2近くを主人公と一緒にすごし、普通の青春漫画と同じようにバカ騒ぎしてたクラスの友人、見た目は怖いが気のいいヤンキー、ヒロイン
それら全員がある事件を境に一斉に主人公の敵に回る
単なるモブキャラ達ではなく、しっかり苦楽を友にしたキャラ達だけにキツかった
結局最後まで彼らは主人公から離れたまま

唯一ヒロインだけが最後に彼を認めたのは救いかな





ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-14 20:56:27] [修正:2008-07-14 20:56:27] [このレビューのURL]

7点 MW

とにかく主人公が極悪で変態
やってない犯罪はおそらく無いと思われる
目的のためなら障害者でも婚約者でもレイプ、恐喝、詐欺、殺害、解体、たまに犬とSEX
唯一の心のよりどころはくされ縁のホモ達神父

不慮の事故で一切の倫理を失ってしまった天才美少年って設定をこの時代にやったのは凄い
とにかく結城美知夫というダークヒーローの存在感に尽きる

おかげでストーリーの後半は少しハチャメチャ、でも結城の悪意はアレくらいのスケールじゃないと描けないかも

「時計仕掛けのオレンジ」を髣髴とさせるラストも印象的



ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-14 16:01:31] [修正:2008-07-14 16:01:31] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

三人のアドルフの物語
とはいえやっぱスポットがあたるのは何かと葛藤の多いカウフマン
結構な最低男だが人間臭い。いっつも何かしらで悩んでる
まあ大体ろくな結果になってないけど

それでもかつての親友カミルと本気で憎しみあった末の殺し合いは悲壮だった
「殺したくないが運命には逆らえない〜友情ゆえに〜カナシー」みたいなことじゃなく
自分の意志でしっかりとお互いが殺意をもっていたのが余計に


ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-14 15:06:38] [修正:2008-07-14 15:06:38] [このレビューのURL]

「探偵もの」ではあるが、ほのぼの系に近いものがあるかも
主人公の変人ぶり、ヒロインの可愛さ、取り巻く人々とのやり取りが好きだった
扱う事件も長編を除いて身近なもので気楽に読める

逆に言うとストーリーは結構大味で、キャラ目的で読んでいた感は否めない。
シリアス調な導入だった長編も気づけばいつものギャグ展開になることも多く、いつも安定してまったりしている、悪く言えばグダグダ

まあ「まったり日常もの」として読めば結構気楽に楽しめる良作
地味にこないだ終わってたが

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-14 01:43:10] [修正:2008-07-14 01:43:10] [このレビューのURL]

基本的には「ずらし」の漫画だと思います。
展開としては採用試験、武道大会、怪物との総力戦、父親探しなど少年ジャンプにはよくあるパターンばかりです(例外はヨークシン編のみ)。
しかし、大筋はこのような王道展開でありながら、非常にインパクトのある演出や優れたキャラ造詣のために王道から「ずれ」て新鮮に映ります。
「ここでこいつがこんな死に方を」「少年漫画のキャラなのにこんな表情、発言を」等の小さな裏切りが小気味よく、
さらにそういった「ずらし」を物語が破綻しない程度の物に留めておくサジ加減も絶妙です。
グロ描写も手伝い、普段少年漫画を読み慣れている人ほど衝撃的な作品に思えるでしょう。

しかしこの「ずらし」はあくまで基本フォーマットありきの変化球であり、逆説的にそこから逸脱する事はないとも言えます。
例えば、誰かがショッキングな死に方をしたとしても大局的にどうでもいいキャラである事が多く、前述のグロ描写も規制のためか物凄く半端に仕上がっています。

普通の捻くれ物が一生懸命狂人ぶっているような、悪く言えば「狂い方さえも大体予想がつく」作品だと感じました。
「少年漫画では」という枕詞付きで抜きん出た漫画だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-18 19:40:01] [修正:2010-06-05 17:20:37] [このレビューのURL]

「よつばと」が子供目線で日々のプラス面を伝えてくれる漫画なら、これはマイナス面を伝えてくれる漫画といえます。
程度の差こそあれ、集団内でちょっと違うことすればハブられるのは大人も小学生も同じ。
普段苛められてる子はさらに弱い子を見つける
共通の「敵」を作る事で集団はより結束し、正当性を掲げる
クラスの権力者の一挙手一投足に皆が注意を注ぐ等
誰でも思い当たる子供時代の嫌な思い出をほじくり返してくれます。
もしかしたら俺が嫌なガキだっただけかもしれませんけど。

主人公の性格付けがいまいち安定しない、キャラの使い捨てが酷い等、結構粗も多いです。
上で「よつばと」と比べましたが、完成度では正直こちらが大分落ちていると思います(好みでこちらに高い点を入れましたが)。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-24 14:48:23] [修正:2010-06-05 16:57:26] [このレビューのURL]

漫画家の内には「作品を通してこれが言いたい」と「こういうシーンが描きたい」という二つの欲求が同居していると勝手に思っているのですが、この作者はかなり後者の比重が高いように感じました。
どんなシーンかと言うとぶっちゃけ美女いじめです。
被害に合う美女が健康体(?)で生活する描写を加虐シーンの前に必ず挿入して、キャラに命を吹き込んでから存分にいたぶるというフェティシズムを感じる構成になっています。
AVでもいきなり本番シーンだと萎えますしね。
肝心のストーリーはというと
さっきまで穏健派だったリンちゃんが突如シニカルな発言をする
助っ人が役に立たない上に足手まとい、だのに常に強者扱い
主人公が大ゴマを使って覚醒しておきながら普通にボコられる等
読者の予測するカタルシスよりも、それを裏切ってインパクトを出そうとしてるせいか通して読むと結構ブレブレです。

ダリオアルジェントの映画と同じで細部を気にするよりその場の盛り上がりとズタボロ美女を楽しむべき漫画です。
虐めシーン含めて女キャラは本当に魅力的だと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-05 16:32:31] [修正:2010-06-05 16:32:31] [このレビューのURL]

あまり合わなかった
最大の盛り上がりであろう仲間の死に様も、キャラを大掃除したようにしか見えなかったし
メカに全く興味の無い僕には人間ドラマを重点的に読むしかないのだが
物語の主軸となる風間と神崎の因縁が妙に女々しい内容の割りに長すぎて…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-30 15:33:47] [修正:2009-05-30 15:33:47] [このレビューのURL]