「右から左へ。」さんのページ

総レビュー数: 52レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年10月09日


愛すべき糞漫画。原作は読んでいない。

絵は見ててほほえましい。ある意味。表紙に騙されてはいけない。

絵やストーリーの破綻具合から判断しても、自己満足的な作品であることは間違いない。だが、そこまで嫌悪感やうざったさは感じられなかった。一応オチらしきものも付いている。隣人13号をはじめとする、信じられないような糞漫画を読んでいさえすれば、免疫によって読破できるはず。一応ラストは作者なりに考えたらしいことに加えて、1巻というコンパクトさもプラス要素。

暇があったら読んであげて下さい。立ち読みで十分です。

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[投稿:2008-10-17 19:00:23] [修正:2008-10-17 19:00:23] [このレビューのURL]

4点 BLACK CAT


絵はきれい。キャラクターもかわいい。

だけど、内容はない。矛盾点がどうこう、パクリ疑惑がどうのこうの言う前に、何を伝えたくて作者が漫画を描いていたのか、あまり伝わってこなかったからだ。

忌まわしい過去に復讐する。だが結局過去は、現在の自分の一部だった。

この一行でストーリーの要約はできたんじゃなかろうか。良いテーマなのだが、掘り下げ方が浅すぎる。せっかく掘り下げられそうなテーマなんだから、主人公や登場人物をクールに決めることだけを考えるのではなくて、熱く語ってほしかった。少年漫画なわけだし。かっこいいんだけど共感ができないのだ。胸に響いてこない。

この作者は安定した原作がないと、いい漫画が描けそうにないかも。いや間違いない。TO LOVEるは原作が微妙で失敗しているが。キャラクターがかわいく、絵がきれいなことに加え、そこそこに漫画全体がまとまっていることを考慮した。ちょっと微妙、だけど暇つぶし程度なら何とか耐えられる漫画。4点。

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[投稿:2008-10-17 14:53:21] [修正:2008-10-17 14:53:21] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]


ジャンプの中では良作に感じた漫画。

主人公の成長ぶりが、読んでいてほほえましい。中忍試験の筆記試験のところとか、最後の1:1の決闘勝負までは、能力バトルのほうも見てて面白かった。リーがいい味を出している。主人公が忌まわしき自分の力を利用しつつ、共存しようっていう発想もよかった。

だけども。

最近(直近の回は読んでいない。2部の初めの方までは読んでいた。)の展開、引き伸ばしすぎじゃなかろうか。戦闘が終わったのに、幻術でした、ってそりゃないでしょう。あれのせいで戦闘の緊張感が薄れた。何でもかんでも忍術で解決しないっていうところがよかったのに。忍者ものでこんな何癖つけるのはどうかとも思うけど、最初のほうのそういう展開との齟齬が著しい。

少年漫画としては楽しめるけど、最初からのパワーダウンは否めない。忍者の地味なところも、もっと描いてほしかったということもある。忍術の設定のパクリと言われているものは、許容の範囲内じゃないだろうか。独創的な戦闘よりもむしろ、ナルトの成長のほうにはじめのほうは重点がおかれていたわけだし。

1部までなら7点なのだが、2部でパワーダウンした点を考慮して6点。ナルトの変な語尾も、子供たちが変な言葉を使うことになるのでやめてほしい。

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[投稿:2008-10-16 22:17:57] [修正:2008-10-16 22:17:57] [このレビューのURL]


哀愁漂う、超長距離恋愛のお話。

うーん。淡白。淡白なことに加えて、話が薄っぺらく感じた。心が少し荒んで、何かを抑圧しながら生きている私には、響いてくるものが小さかった。思春期の少年少女が読むには最適かもしれない。でも、これだけ直球すぎてもなぁー。楽しめるかどうか、正直自信薄。ジブリアニメの「おもひでぽろぽろ」にのめりこめるような人なら好きかもしれない。

とにかく、恋愛と呼べるかどうかも微妙だが、恋愛を理想化しすぎてる気がする。また、ロボットみたいなものによる戦闘はおまけみたいなもの。戦闘自体は面白くない。全体的にあまり好みの漫画ではなかった。こういうのが好きな人はどうぞ。それ以外の人は手に取ることをおすすめはしない。読後やや失敗した感の残る漫画。絵がきれいなことを加味した。4点。

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[投稿:2008-10-16 21:41:46] [修正:2008-10-16 21:41:46] [このレビューのURL]


ブック・○フで見かけたので読んでみた。藤田和日郎の漫画は読んだことがないので、初期の頃の短編集かと思って読んでいたのだが、最近の作品だと知ってびっくり。

どこかで見たような話なんだが、温かみのある内容。いい話なんだが、既視感のせいか、のめり込むことはない。他のレビュアーも述べているように、熱くはないかな。

あとこの話が青年誌に掲載されていたってことにもびっくり。少年誌だったら、もっと評価が高くてもおかしくはないような作品。だが、買って何回も読み返すほど熱中する漫画ではない。立ち読みして正解だった。マーガレットがかわいかったこともあって、可もなく不可もなく。5点。

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[投稿:2008-10-16 20:47:29] [修正:2008-10-16 20:47:29] [このレビューのURL]

5点 GANTZ


20巻まで読了。最後のほうは何とか読んだ。

独特の世界観。わけのわからない状況下での戦闘。敵のイカレ具合がいい。どこにでもいそうな脇役も描けている。青年誌ってことで、派手な戦闘、エロいシーンがうまく描けていると思う。

だけど、物足りなかった。いや、物足りなくなってきた。

戦闘の演出も、同じような戦闘ばかりで段々と飽きてきた。敵は面白いんだけど、戦闘自体はつまらない。あと問題は主人公。徐々に人間的に成長していく主人公なのだが、世界観と同様に、どこか現実感に乏しい。独自の世界観はいいんだけども。素直に成長しすぎなのだ。初めのほうの主人公のほうが理解しやすかったし、もっと青年誌らしくドロっと描いてほしかった。クールでスタイリッシュな漫画だから、作風にあわなかったのかもしれないが。主人公にイマイチ共感が持てない。脇役のほうが、いい味を出していたと思う。それに加えて、伏線の垂れ流し。他のレビュアーも述べているように、風呂敷の広げすぎだと思う。そのことにより、戦闘に緊張感がなくなってきた。

敵と世界観がいいのにもったいない漫画。巻末のコメントを見る限りだと、作者はエロと敵を描きたかったのかな。詳しく見てないからよくわからないけど。とにかく途中から読むのがえらくしんどかった。序盤の破壊力はどんどん薄まっていった。段々と退屈な漫画に。24巻まで出ているらしいから、常に驚きの戦闘を求めるのは酷かもしれないが。序盤10巻ぐらいまでなら8点なのになぁ。

二度読みなおそうとは思わない漫画。だが、このままの作風でも一定の読者は得続けるとは思うし、読まれ続ける漫画であると思う。独特の雰囲気が青年誌の購読者の求めるものに合っているから。問題は大風呂敷をどう畳むか。すっきりまとめて終わることがもし可能であれば、また評価も変わってくると思う。とりあえず、現時点ではエンターテイメントとして、可もなく不可もなく。5点。

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[投稿:2008-10-15 22:56:47] [修正:2008-10-15 22:56:47] [このレビューのURL]

5点 LIAR GAME

[ネタバレあり]


ある種の一発芸的な面白さの漫画。

発想はいいと思う。ネタも毎回手が込んでるし、作者の発想力に万歳、って感じ。個人的には少数決の話が一番面白かったかな。こういうネタをぽんぽん思いつくのは、ONE OUTSから続くこの人ぐらいではないだろうか。

しかし、限界もある。ネタはいいんだけど、悲喜こもごもな登場人物の掘り下げ方が、いま一つである。もっと登場人物の狂気を見せてほしかった。

負けると即終了って感じのゲームだから、ジャンプみたいに結局は勝利が用意されているっていうことも、妙な安心感があってマイナス要素。もっと勝負の世界はシビアなはず。

人生を賭けた勝負の中で、一番勝利に対する思いが薄そうな主人公が勝つっていうのが、何と言うか、それが作者の既存の勝負師を扱う漫画に対するアンチな気持ちがこめられたメッセージなのかもしれないけれど、作品自体の濃度を薄めている気がする。

全体的に、読みこむ要素が薄いかなって言うのが、冒頭の文章の真意。一発ネタでおぉーって感心する。その振幅が大きければ楽しめると思う。その振幅が確保できないと、へぇーで終わる漫画。エンターテイメントとしてはそこそこ楽しめると思うが、夢中になって読みふけるほどでもない。ONE OUTSの評価との兼ね合いもあって、可もなく不可もない漫画、5点の評価とした。

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[投稿:2008-10-15 19:32:27] [修正:2008-10-15 19:32:27] [このレビューのURL]

8点 capeta


熱いし、いい作品。

天才を描かせるとうまい作者。天才といっても、凡人である自分が読んでも共感できるような主人公である。自分の大切なことになると喜怒哀楽が表情に出て、負けず嫌いな人。

だが、何かが足りない。ライバルはうまく描けてるのだが。脇役にもう少し上昇志向の普通な登場人物を配置してもらいたかった。主人公も共感できるんだけど、優等生すぎるというか。

結構シビアな状況の中でも、みんなひたむき。常に前を向いて、ライバルを追いかける。そういう主人公たちが魅力的でもあると同時に、見てて疲れる。どうしても凡人としての読者としては、普通あんなにシビアな世界に生きてたら、みんながみんな進むだけじゃ無理だ。覚悟はあっても折れてしまう時があると思う。敗者は立ち去るのみ。その事実は描かれているのだが、敗者をもう少し深く描いてほしかった。

漫画の中に引き込まれるんだけど、パワー不足だったのかな。どこかでそういうことを考えながら読んでしまった。スラムダンクは天才ばかりの中でも楽しめたのだが。

カートとかF1とかはあまり詳しくなかったから、そこら辺りの描写は迫力があったし(詳しい人でもそうかも)、知識面でも作者の自動車レースに対する思い入れが感じられた。

全体的にみると良作の漫画といえる。漫画に完全には引き込まれなかったが、登場人物の熱い鼓動は伝わってきた。しかし、うまく言語化できなかったのが残念だが、このモヤモヤ感を感じる人は結構いるかもしれない。少なくとも私はそう感じた。人によっては日常生活に影響がでたりする作品。8点。

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[投稿:2008-10-15 13:40:13] [修正:2008-10-15 13:40:13] [このレビューのURL]


ちゃちな人間ドラマを見せられた後のような読後感。

エウレカもそうだけど、こういう漫画を描かせるとうまい作者。だけど、登場人物に深みがない。不条理を前にした人間の動揺を描こうとしてるんだけど、薄っぺらい。現実感が乏しすぎるというか。生きるってもっと大変なことだと思う。

設定で現実を描いていなくても、読者に訴えるものに、現実にある何かが描かれてほしいのだが、それがまるでない。ただの空想小説で終わっている。

絵は奇麗だ、だけど登場人物の薄さに拍車をかけているような気がしてならない。訴えかけてくるものがないのだ。

エンターテイメントとして考えるとどうだろうか。設定は結構あるほうかな。でもさくっと、何も考えずに楽しむ分には楽しめるかもしれない。暗い雰囲気にならないように配慮されてはいる。ヒロインが極度に明るいし。

結局のところ時間つぶし程度の娯楽漫画。4点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-14 18:50:18] [修正:2008-10-14 18:50:18] [このレビューのURL]


受験勉強漫画というジャンルも珍しい。自分が受験生の頃に流行していた。三流高校から東大に入るなんて胡散臭いと思いつつも、パラパラと読んでいた。絵がダメで読む気にならない、という人もいるけど、これぐらい読めないと、面白い作品をいっぱい見逃すことになるんじゃないかな。

独自の受験メソッドはタメになるものもあると思う。ただ当然このとおりやれば東大に受かるかと言われれば、無理だろう。だが、学歴という歴然たる社会的なステイタスを、甘やかすことなく描いたことは称賛したい。学歴なんか関係ないという人には見てもらいたい漫画。大学を出て企業に入ろうと思う人なら、下調べの段階ですでに感じる学歴による格差。実体験が絡んでくるからやや感情的になってしまう点もあるが。

しかし、受験生でない人がこの漫画を読んで面白いと感じるかどうか。エンターテイメント風にして人間ドラマも盛り込んでいるけど、それが面白くない。結局は受験生向雑学的受験テクニック養成講座といった感じ。だが、これを読むよりかは和田秀樹の本を読んだほうが早いし、役に立つことも多いかと。

今まで取り扱うことのなかったジャンルを開拓した漫画として、可もなく不可もない漫画、5点とした。

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[投稿:2008-10-14 16:45:33] [修正:2008-10-14 16:45:33] [このレビューのURL]