「くっしい」さんのページ

総レビュー数: 32レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年04月04日

この人の漫画としては毒が少ないと思います。その分読み易いと思いますが、特徴に欠けることにもなります。
 
 浅野いにおの漫画を特徴付ける「空虚」は健在です。ここがこの人の入り口になるのかも知れませんね。これが気に入ったら他のものも読んでみると良いと思います。

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[投稿:2009-04-15 21:30:03] [修正:2009-04-15 21:30:03] [このレビューのURL]

10点 茄子

 この人の漫画も浅野いにおの漫画も全体を覆っているものは「空虚」です。この空虚さは虚無感とも無常感とも違う今の時代を映した空気なんだろうと思います。ただ浅野いにおと「茄子」には勿論違いがあります。

 その違いとは、「茄子」は何処までも乾いている点でしょう。登場人物はとても空虚ですが何かを強く求める訳でもなく、淡々としています。浅野いにおの漫画では空虚であってももがき、何課を希求する心理が根底にあります。

 「茄子」の最大の魅力はこのサラッとした淡白な空虚なのではないでしょうか。

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[投稿:2009-04-15 21:24:34] [修正:2009-04-15 21:24:34] [このレビューのURL]

如何にもこの原作者らしいトリックでした。
本格推理にはこのぐらいの莫迦莫迦しさがないと面白くありません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-04-04 16:54:48] [修正:2009-04-04 16:54:48] [このレビューのURL]


とても楽しめる漫画です。

ただかなり都合よく展開する話しの運びですし、物語の舞台が不自然極まりないと思います。
悪く言えば独り善がりです。
そのために感情移入は勿論、共感も難しい漫画です。

基本的に子供向けです。
 
でも娯楽としてはそれなりに楽しめました。
自分ではきっと買わない。
お金を出して読む程ではないものでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-04 16:45:28] [修正:2009-04-04 16:46:49] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

 先入観や予備知識なくこの漫画を読みたい方は読まないで下さい。
 
 ヒロシマ・ナガサキは日本人としては避けて通れないテーマです。この漫画の瞠目する点あるいは原爆を扱ったものとして一線を画すと思われるのは、原爆以後の残された人の心理を掘り下げている点です。

 「私は生きていて良いの?」

 これほど戦争の悲劇を表す台詞は他にないでしょう。それでいて登場人物は皆明るく、強さを持っています。湿っぽくならず被害者意識もなく悲劇を描くことは誰にでもできることではありません。

 「夕凪の街」の終結部は圧倒されます。あの表現には参りました。漫画の力を感じます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-04-04 16:38:00] [修正:2009-04-04 16:38:00] [このレビューのURL]

 確かに夢中になって読み耽る漫画です。美術へ興味を持つ取っ掛かりになるでしょう。結局は商業的な漫画です。もう少し絵に安定感があると良いです。
 あまり評価していない内容になってしまいましたが好きな漫画です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-04 16:22:25] [修正:2009-04-04 16:22:25] [このレビューのURL]

 この漫画は評価や好みが大きく別れると思います。「この人の他の漫画は好きだけどこれは駄目」と言う人も少なくないンでしょうね。
 話しが分かり難い部分もあったり、残虐な展開もあったりするので不愉快に感じてしまう人もいて当然だと思います。また面白がって読む人にも人間性に問題があると思います。作者は面白がらせようと思って描いた訳ではないンだろうなあ。
 なかなか読み方が難しい漫画ではありますが、情緒の奥底を揺さぶられる様な何かがある漫画です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-04 16:06:29] [修正:2009-04-04 16:06:29] [このレビューのURL]

10点 not simple

 絵のタッチが苦手と言う方もいるかも知れませんが、海外の漫画の様な雰囲気のあるタッチだと思います。
 話しはかなりキツく重苦しいものですが、この絵のタッチによって軽減されているのではないでしょうか。それが嫌な読後感を残さないことにも繋がっているように思います。
 個人的には後世に残すべき漫画だと思いますが如何でしょうか?
 カラーにするともっと良いンだろうなあ(すでに10点つけてますが)。

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[投稿:2009-04-04 15:49:35] [修正:2009-04-04 15:56:53] [このレビューのURL]

10点 天顕祭

独特のタッチの絵で肌が合わないという方もいるかも知れませんが良作です。
舞台設定も人物造形も良くできています。
読後感は爽やかで、映画の様な漫画です。
「蟲師」を好む人は楽しめるのではないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-04 15:40:18] [修正:2009-04-04 15:41:02] [このレビューのURL]

10点 奇子

 個人的には手塚治虫の最高傑作だと思っています。ドロドロとした人間と人間の間で生じる社会の闇が垣間見られます。これはもう文学の域です。それをきちんと漫画の表現を過不足なく自然に盛り込んで破綻がないというのはやはり格の違いを感じさせます。
 今後このように歴史に埋もれない漫画はどれほど出て来るでしょうか。

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[投稿:2009-04-04 14:11:35] [修正:2009-04-04 14:13:46] [このレビューのURL]