「稲崎」さんのページ

総レビュー数: 69レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月03日

8点 BECK

小市民でしかないコユキが、魑魅魍魎うろつくバンドや芸能界、外人勢、ネットスラングを使うなら「勝ち組DQNリア充」の世界で揉まれながら成長していく姿はとても素晴らしかった。
性格の悪い敵役、小物、極悪人は多くいたが、そんな彼らもコユキ達の音楽は認めていた点も良かった。
音楽を知らない人でも楽しめるので、オススメしたい一作。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-12-10 02:58:56] [修正:2011-12-10 02:58:56] [このレビューのURL]

石田銀VSタカさんは作中最大のネタとして騒ぎになったが、
私はあの試合こそがテニスの王子様で一番の名試合だと大真面目に思っている。
タカさんはルックス、格、実力、全てにおいて青学レギュラーの中で明らかに1ランク低く設定されている。
そういうキャラは、スラダンのヤスカク、P2の久遠寺、MAJORの夢島組のようにフェードアウトしてしまうのだが、
そんなタカさんが噛ませ犬にならずに、キャラクターを活かしたまま意味のある勝利をした(S1は体力的にリョーマがほぼ確実に負けていた)点は非常に良かった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-10 02:32:18] [修正:2011-12-10 02:32:18] [このレビューのURL]

歴史物、というのはどこかとっつきにくく、ある程度その分野が好きな若者でなければ楽しめない、という先入観があったのだが、この作品は見事にそれを壊してくれた。
主観になるが、連載中の歴史物の漫画としては現状ナンバー1なのではないか。
残念なのは、集団戦争でメインキャラと雑兵の性能が恐ろしく違うところ。
強ユニットだけ上手く操作してゴリ押ししてれば勝てるシミュレーションRPGを見ている感覚だった。
あと王騎さんは最初のキャラ付けで失敗しちゃったよね。
格も実力も最強だったのに、初登場はただの噛ませ犬っぽい変態オカマなんだもん

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-09 04:22:15] [修正:2011-12-09 04:22:15] [このレビューのURL]

休載の弊害で多少古臭くなってしまった部分はあるが、
現時点でこの作品のレベルは、少年漫画の中でおそらくTOP。
長期休載に入る2004年の時点では、他の少年漫画ではちょっと手の届かない存在だった。
休載とネーム掲載、作画の古臭さ、富樫氏の姿勢に関する批判は正しいし自分も同感である。
しかし、それ以外の部分でこの作品をつまらない、と切り捨てる批評はピント外れである、と断言する。
ここまで読んで、「少年漫画に対する好み、趣向、楽しみ方、評価の基準は人それぞれ違うだろう」と思った方もいるだろう。
確かにそうなのだが、批評やレビューにも、レベルや正誤はある。
何故なら「レベルの高い漫画」というのは確かに存在するからだ。これは漫画に限った話ではない。
面白くない、と思った人は富樫氏との照準が合っていない。
極論を言ってしまえば、富樫氏の提供する意図通りの解釈、イメージができずに、面白くない、と思い込んでいるだけなのだ。
無論、富樫氏の全てが面白い、というわけではない。イカルゴVSブロヴーダのような不評の話も出してしまう事だってある。
逆に、富樫氏を絶対視する「信者」がたくさんいるのも事実。
長期連載では避けられない、細かいミスや小さな矛盾を認めない発言は、ネタかどうか知らないがよく見かける。

最後になるが、単行本で通して読むのも面白いが、
連載中に、2chで先の展開を予想しながら月曜の0時を待つ楽しみ方もこの作品はできる。
邪道になるが、早売りのネタバレを待つ楽しみ方もできる。
何故ならこの作品は凄まじい最大瞬間風速を叩きだすからだ。
「急襲」の回や、「突入-3」の回のネットの盛り上がりは、一少年漫画の領域を超えていた。DEATH NOTEや、ONE PIECEでの某重要人物が死亡した時の勢いをも凌ぐ程だった。
あの不思議な高揚感と一体感、最新話を読んだ時の衝撃を是非とも末永く味わいたい。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-12-09 04:09:18] [修正:2011-12-09 04:09:18] [このレビューのURL]