「shinpe-」さんのページ
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レビューの数が10を超えたあたりで、平均点が異常に高いことに気がつきました。きっと腐すことが好きではなく、褒めるレビューを書くのが好きだからだと思います。
一服の清涼剤のような漫画、強い酒を飲んだ時のように腹の底が熱くなる漫画、読んだ後に現実が輝いて見える漫画が好きです。つれづれ暇つぶしのように書いていきますが、見てあげて下さい。

9点 弱虫ペダル
一介のロードバイク乗りがレビューします。
末はランスかパンターニか。恐るべきクライマーの資質の持ち主が開花していくお話です。同時にオタクだった少年が自転車に乗ることで自分自身の居場所を見つけていく物語です。
とにかく走っている人間・闘っている人間の描き方が秀逸。荒削りかつポップ、いい意味で力の抜けた絵が自転車競技のスピード感を感じさせてくれます。読むたびに「(ペダルを)回さなくては!」と夜道に漕ぎ出すモチベーションをくれる漫画になっています。同時にチームメイト(特に先輩)の描き方も巧い。ライバルとして、導き手としての先輩の姿は涙を誘う場面も少なくありません。
ライバルたちのキャラクターも秀逸。現在チャンピオンでの連載もフォローしていますが、毎週毎週熱すぎる展開が素晴らしいです。このまま一気に突っ走って、坂道君やライバルたちが世界で走る所まで書いてくれればいいなぁと妄想してしまいます。
僕のようなおっさんにも、小学生ぐらいの子どもにも楽しく読める稀有な漫画のひとつだと思います。ツールドフランスで敢闘賞を獲得した別府選手がシャカリキを読んでいたことは有名な話ですが、この作品もそんな存在になるのではないかと個人的には思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-17 22:22:30] [修正:2010-02-18 09:49:10] [このレビューのURL]
9点 3月のライオン
棋士を題材に羽海野チカが描くって聞いた時には「なんで?」って思った人、いっぱいいる様な気がします。でも実際に読んでみると羽海野さんの描く孤独とその中で必死にもがく主人公、それを支える人々とのつながりというものを表現されているのを感じ、納得させられましたた。ああ、この人は誰にも助けてもらうことのできない、たった一人の戦場を描きたかったんだろうなぁと。
「負けて転がり落ちる」までは立ち止まることは許されないプロ棋士の世界。何故苦しんで闘って相手を蹴落としてまで勝ち残らなければならないのか。邪推にもほどがありますが、作者さんが漫画の世界で闘っている理由も、主人公である零が探し求めるものとおんなじなのではないかと思わされました。
村山聖が好きな自分は二階堂くんがお気に入りです。お願いだから最後まで殺さないでください。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-17 23:17:14] [修正:2010-02-18 09:45:48] [このレビューのURL]
7点 ジジジイ-GGG
宇宙兄弟でモーニングの看板を張るようになった、小山宙哉先生の原点ともいうべき作品です。
ジジイが街を走り抜けながら趣味の泥棒を満喫する物語です。愛があります。子どもが可愛いです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-02-17 22:55:14] [修正:2010-02-17 22:55:14] [このレビューのURL]
6点 もやしもん
文系で大学院まで終えてしまった自分としては、理系の研究室にちょっとした憧れがあります。そんな憧れを増幅させてくれる漫画です。いや、別に増幅したって何もいいこと無いんですけれども。
菌や酒にまつわるトリビアも魅力。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-02-17 22:02:11] [修正:2010-02-17 22:02:11] [このレビューのURL]
9点 ぼくらの
ロボットものとか、怪獣を子どもたちが倒すとか、そんな紋きり型の分類じゃこの作品の素晴らしさは説明できないと思います。エヴァとの類似性は両方の作品を見た人なら必ず気づかされる点ですが、エヴァの追体験というアナロジーでは読み解くことの出来ない魅力を抱えた作品であることは間違い無いです。
次々とやってくる正体不明の怪獣。子どもたちの双肩に圧し掛かる責任。悲惨かつ救いの無い展開と結末。でもなぜか読み終わった後に前を向いて、自分の生きる現実に立ち向かわなくては、との決意を新たにさせられる作品です。少なくとも僕にとっては。
おそらく家族の愛、絆、何気ない日常の素晴らしさ、そんなものに子どもたちが気づいていく過程を描いていくのが巧いのです。死を意識しなければ生を意識することも無い。そんな中で彼らが自分たちの使命と向き合い、ありふれた日常を生きていく姿は乾いた印象を与える作者の絵と相まって、この漫画の唯一無二の魅力を構成していると思います。
もちろん物語を支える設定は秀逸の一言。無茶とも言える設定を無理なく物語の枠の中に収めていると思います。
子どもたちが死んでいくことに関しては賛否両論でしょうが、少なくとも実際には絶対あってはならないことを扱えるということも、漫画というメディアの持つ一種の武器なんだな、という当たり前のことも再確認しました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-15 19:10:41] [修正:2010-02-15 19:13:36] [このレビューのURL]