「dieseraie」さんのページ
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7点 ONE OUTS
画力は今一つながらも、強引に納得させられてしまう。
その知的倒錯を楽しめる人には良いだろう漫画。
仮にもプロが、口車に乗せられすぎ。どんだけメンタル弱いんだ。
渡久地スタミナありすぎ。試合中喋りすぎ。
などなど突っ込みたい所は多々ありますが目を瞑りましょう。
その上でも充分楽しめる作品となってますしね。
作者自身が渡久地のように読者をペテンに掛けている印象でした。
残念だったのは、最後の直接対決以降やや急ぎ足だった展開。もう少し根気よく描いて欲しかった。
せっかく引っ張り出した沖縄からの解説員も顎骨折でのネタの前振りにしかなってなかったような。
しかし、皆さん書かれてるように少年誌的な安易な方向に逃げなかった姿勢は素晴らしい。
その点評価して7で!
ちなみに私は福本作品の方が好き。
福本作品とこの人の作品の違いはドコだろうか。
福本作品はとても全19巻をまとめ読みすることなど出来ない。
小休止して、お茶飲みながらドラえもんでも読まない限り精神的疲れを癒せないからだ。
甲斐谷作品はまとめ読みも楽々。やはり「重み」の問題だろうか。
緊張感と、負けた側の心理描写が今一つなんじゃなかろうか。
絵的な爽やかさの違いに起因する所も大きいのかもしれない。笑
この辺は好みの問題なので、甲斐谷作品の方が好きな方、ゴメンナサイ。
あと、児島の威厳が絵的にどんどん失われていく様が悲しかった。
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[投稿:2007-04-08 03:36:47] [修正:2007-04-08 03:39:00] [このレビューのURL]
7点 西洋骨董洋菓子店
ドラマ「アンティーク」の原作であるが、私はドラマよりも楽しめたように思う。ボーイズラブ系の作品では有るがそれが中心とはなっていないので、食わず嫌いせず一読して欲しい作品。
洋菓子店に勤める4人を中心に物語は進められていく。4人の店員全てが個性的で魅力的。ただ、辞めざるを得なかった元ボクシング世界チャンプ、財閥の御曹司、世界的パティシエと主要人物が豪華キャストなのは致し方ないところか。
所々で、お客さん一人一人の人間ドラマの中にケーキが脇役として登場しいい味を出してくれているのだが、そこには料理マンガに有りがちなケーキの力で物事を解決!といったような押し付けがましさがあまり無く、嫌味が少ない。
巧妙な伏線を静かに消化していくストーリー展開は、志村貴子のマンガに近い空気を感じることが出来た。最終巻ではトラウマを昇華することなく常に身近にあるものとし、それに折り合いをつけて日々進んでいく姿勢を描いている。欺瞞的でないこのラストには賛否両論あるかもしれないが、無理にトラウマを解決しようとするマンガが多い中で新鮮で爽やかな印象を読み手に与えてくれることだろう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2006-12-06 18:49:24] [修正:2006-12-06 18:49:24] [このレビューのURL]
8点 ぼくんち
話も絵も、読者を選んでしまうかもしれない。それを残念に思う。
辛い生活を強いられながらも明るく生きる住民達の、過激な日常を描いている。
ただ甘いだけの薄っぺらな家族愛ではなく、厳しい現実の中でそれぞれの形で見出される家族愛が描かれているため、非常に力強い作品になっている。
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[投稿:2006-04-21 09:33:26] [修正:2006-04-21 09:33:26] [このレビューのURL]
9点 Landreaall
元々は同人誌で書いていたものを再稿したものだ、という話を聞いて妙に納得した。とても構成が上手で、後付けされていく不快感がない。それでいて深みのあるストーリーを描けている。キャラの背景作りがしっかり出来ているからこそ成せる業だ。
絵も、ファンタジー系の漫画にありがちな小さいコマに細かく書き込むタイプのものではなく、コマを大き目に使ってありとても読み易い。
更にファンタジー物なのに基本的に明るい為、読後感も良い。
萌え漫画と称されるのに違和感を覚えるほどの内容の漫画なので、是非一読して頂きたい。
火竜退治編の後の学校生活編も面白いので火竜退治編で諦めた人も再挑戦してみて欲しい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-04-17 11:42:21] [修正:2006-04-17 11:42:21] [このレビューのURL]
7点 ムジナ
8巻の終わり、父の死の意味に気付き漸く覚醒するムジナ。
・・・長かった。もちろん、そこに至るまでの情けないムジナも人間臭くていい味があるのだが。
作品全体としては白土氏の影響をモロに受けており、忍術に関する記述などは詳しい(かなり強引ではあるが)。構成もしっかりしていて長さもちょうど良いのでスムーズに読み進めていける。しかし、グロくてエグい表現もあるので苦手な人は気持ち悪いかも。サジに苛立つかもしれないが、彼を見捨てず最後まで読み進めて欲しい(笑
個人的には実験がウザい回が数話有った。
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[投稿:2005-12-22 10:35:02] [修正:2005-12-22 10:35:02] [このレビューのURL]
6点 死刑囚042
設定の強引さが気になった。
いくらチップを埋め込んでいるとは言え、高校(しかも共学)はなかろうと。高校生の目の前で人が死ぬかもしれないってのに。
女子高生を目の前にして手淫すら禁じられた囚人を、監視付きとは言え野放しにする点も危機感無さすぎ。暴行未遂でも被害者にはトラウマとなるだろうし。
さらに、下にも意見が出てたようだが登場人物の感情が急変し過ぎ。
この漫画はあくまでヒューマンドラマが焦点となっており、現在の死刑制度に関する論点としてはズレが有る。とは言え死刑制度について考えるにはいい機会となるので、その社会性も考慮し6点。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-12-22 04:01:34] [修正:2005-12-22 04:01:34] [このレビューのURL]
4点 はだしのゲン
共産主義、天皇批判、軍国主義批判など作者の70年代のサヨク傾向が気に掛かる。
こういう思想を主人公の口から叫ばせ、小学校の図書館等に置き何も知らない子供達に読ませるのは余り好ましいことではないだろう。
更に、原爆実験時にアインシュタインが立ち会っているシーン等、明らかに間違った時代考証も随所に見られ、間違った歴史認識を与えがちだ。漫画として捉えるならまだしも、歴史の教科書の様に捉えてしまうのならば、むしろ有害な書になってしまいかねない。
しかし、作品が本当に言いたいことは「生きることの素晴らしさ」だと思う。この主張を理解し漫画として楽しむのは決して悪いことではない。
漫画として見た評価が4点となった。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2005-12-19 07:55:37] [修正:2005-12-19 07:55:37] [このレビューのURL]
9点 SLAM DUNK
スポーツ漫画の頂点の一つ。
飛び散る汗の一つ一つにも迫力がある。テンポの緩い会話で笑わせ、全く無言の試合会場で得も言われぬ緊張感を描き出す。
井上雄彦氏の生み出すキャラ一人一人に味があり、何度読み返しても常に変わらぬ爽快感がある。
私もこの漫画の影響でバスケを始めたクチだが、試合前はチームメイト間で回し読むのが定番だった。大学で出会ったバスケ友達にも同じ習慣があったと知り、氏の影響力を感じずにはいられなかった。
いつか氏が書いていた、この本を読みバスケを始めた人がNBAで活躍でもしてくれたら俺は泣くだろう、という願いは、日本にこれだけ「バスケットボール」というスポーツを浸透させたという意味で、既に達成されたのではないだろうか。
興味のある方は「スラムダンク 黒板カード」で検索すれば、氏が黒板に書いた続編が見つかるので、手に入れて読んでみて欲しい。
幾つかのコマが既存のNBA等の写真をトレースしたものであるという事で、騒がれていることもファンなら知っていてもらいたい。
「エデンの花」との折り合いも考えて−1点。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-12-19 06:04:54] [修正:2005-12-19 07:23:19] [このレビューのURL]
10点 親父
時代錯誤で不器用で理想には程遠いかもしれないが、この親父は最高の男であり、親父だ。
迫力のある画はストーリーにこれ以上ないほどハマり、3巻完結という短さもこの漫画の男らしさを際立たせている。
割とベタな泣かせ方なのだが、何故か新鮮で何度でも泣ける。
とにかく、一度読んでもらいたい作品。
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[投稿:2005-12-19 07:05:25] [修正:2005-12-19 07:05:25] [このレビューのURL]